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第3部   部門別に見た技術の動向
第8章  化学工業
  窯業
5  そのほかの部門



(1) 炭素製品

人造黒鉛電極の品質は,戦後の電気製鋼,食塩電解技術の進歩に対応していちじるしく改善され,輸出まで行われているが,これは原料を輸入石油コークスに切り換えたことと,電極組織の研究の進歩によるものである。しかし品質的には改善はされたが,電力原単位,労働生産性の面では,米国等に比較して格段の差がある。

耐薬品性の強い構造材料として注目されている不浸透炭素製品も,戦後の新製品であるが,品質的には耐アルカリ性の弱いこと,工程的には樹脂含浸工程の非能率等の改善の余地がある。
(2) 琺瑯鉄器

琺瑯鉄器の昭和31年の輸出実績は2億7,000万円で,輸出産業として期待される部門であるにもかかわらず,業界は技術向上の意欲を欠いており,ほとんど進歩のあとをうかがうことができない。

すなわち,その焼成炉であるいわゆる″和窯″をみると,戦後の技術的変化といえば,燃料が石炭から重油に変っただけで,ほかに技術的進歩はみられず,わずかに電機メーカーが直線トンネル炉を電気冷蔵庫の琺瑯掛用として採用しつつあるのが注目されるだけである。


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