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第3部   部門別に見た技術の動向
第8章  化学工業
  窯業
3  陶磁器

わが国の陶磁器工業は,従来英,独とならぶ輸出国としての地位を占めているが,特別高圧碍子等の一部特殊なものを除いては,おもに低級品に依存しており,業界も中小企業を主体としていて近代化が進まず,品質の向上とコスト切り下げのための技術向上の要にせまられている。このためには,原料面における未利用資源の活用,合成原料の研究,中小企業に適した設備近代化方式,デザイン,彩色材料の研究等が必要である。

以上は従来観念による陶磁器について述べたのであるが,現在では前述のように,炭化物,硼化物,珪化物,窒化物などの超高温材料,非金属材料と金属との焼結複合体の出現により非珪酸塩に属する新しい特殊陶磁器部門が世界的に開拓されつつある。

すなわち,米国G.E.社によるダイヤモンド単結晶の合成,ソ連をこう矢とする焼結アルミナによる新しいセラミック工具の開発,耐熱材料としてのサーメット(Cermet),蓄電器および圧電材料としてのチタン酸バリウム(Ba Tio3)電気通信に応用の広いメタル―セラミックシール等のごとく諸先進国におけるこの面の進歩は注目に値するものがある。一方わが国では,チタン酸パリウム等を除いては全面的に世界のすう勢におくれているが,この種窯業材料の洋々たる将来性と合せ考えて一そう努力の要がある。


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