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第3部   部門別に見た技術の動向
第6章  機械工業
5  わが国機械工業技術の振興
(2)  メーカーとユーザーの技術的協力

これは材料,部品分野のみでなく,機械工業が資本財工業であるという本質からして,機械工業と各産業全般にわたってもっとも大切なことである。とくに計測器,産業機械,工作機械,プラント類などのメーカーとその需要産業とは,こんご技術進歩が急速になればなるほど,両者とも真の発展は,密接な技術的相互依存の上にのみ成りたつものであることを認識して,長期的な視野の下に技術的協力関係を確立しなければならない。これとともに,こういったことが尊重される気運を国内にじょう成することも重要なことである。メーカー側の研究も需要産業の協力なくしては行えず,需要産業も国内メーカーに技術向上の機会を多く与えることによって,高度の技術手段を常に手近かな国内メーカーから得ることができれば,設備の改善,更新も活発に行い得て,みずからの技術向上に資するところが大きく国際競争上もすこぶる有利なはずである。

一方,従来わが国機械工業が全般的に,多品種小量生産という体制をとらざるを得なかったことにはそれ相応の理由はあるが,技術進歩がきわめて広く,急速になりつつある現在,真に技術を高度化してゆくためには,どうしてもメーカー側が専門化して,独自の分野において研究の密度を高め,常にすぐれた技術を保持する方向に進まなければならない。


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