ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
第3部   部門別に見た技術の動向
第5章  金属工業
1  鉄鋼
(3)  加工

戦前は鋼の加工治金技術は製鉄技術のうちでもっともおくれた部門であったので,戦後の技術向上の重点は真先にこの部門におかれた。

稼動中のコールド・ストリツプミル

そこで,外国技術導入,外国機械の輸入をテコとして,急速な技術の向上が行われた。

この中心は何といっても加工機械の性能の向上である。その特徴的な点は加工能力の増大,連続化,自動化,精密化であらわされる。この代表的なものは板材を圧延するストリップミルであり,これは,従来の非連続的で,労働力を多く必要とする従来の圧延機におきわりつつある。このミルの年間圧延能力は数十万トンという巨大なもので,毎分2,000〜4,000フィートという高速で連続的に板材を圧延する。このような巨大化と同時に,この設備はセンターラインのずれの許容度が1/100という精密なものになっている。このため板のコストの低下と同時に,品質の向上においてもいちじるしい進歩をもたらした。このような精密化,高速化にともなって,当然オートメーション化が必要となり,現在では,オートメーション設備の代表的なものになっている。鋼板ばかりではなく線材においても,全連続式の高速線材圧延機,管においては連続式鍛接鋼管製造装置と,近代的加工機械の採用は十分とはいえないが,各品種にわたって進められている。さらに,薄板がストリップミルによって連続的に生産されるようになったため,メッキ工程も連続化,自動化がすすんでいる。

進んだ自動装置の代表である連続式亜鉛メッキ装置

このような加工機械の進歩とともに,見のがしてならないのは,金属加工にとって不可欠な加熱炉,均熱炉についての技術の進歩である。これは平炉の場合と同様に,新型式の採用と重油の使用,計装化の進歩によって,操業法が向上し,製品歩留りと品質の向上,燃料使用量の低下はいちじるしいものがある。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ