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第3部   部門別に見た技術の動向
第4章  電力事業
6  送電設備
(1)  超高圧送電線

昭和11年に建設されたアメリカのボルダーダム送電線(28万7,500V)を例外とすると,世界における送電々圧の変せん状況は,大正12年から約30年の間,22万V級で停滞していた。しかし現在では,米国においては33万V級,欧州では40万V級の超高圧送電が開始されている。(図3.25参照)スエーデンにおいては,世界最初の38万Vの送電線が昭和27年に完成して以来5年を経過している。最近,大規模の水力開発が経済的に施行できるようになったので,さらに50万V,65万Vの送電々圧をも検討しているといわれている。

図3.25 送電電圧の推移

わが国においても,大正12年に15万4,000V送電線がはじめて建設されてから,朝鮮,満州におけるものを除けば,27万5,000Vの新北陸幹線が,昭和27年にはじめて超高圧送電を開始するまで,給30年の間15万4,OOOVにとどまっていた。

佐久間発電所の電力を送電する佐久間東西幹線は,昭和31年に完成し,27万5,000Vの超高圧運転を行っている。九州では22万Vの中央幹線,北海道では19万6,000Vの十勝幹線がそれぞれ運転している。現在,只見川系統の開発電力を東京地区に輸送するための只見幹線と,千葉火力の発生電力を東京中央部に送電する東京幹線がそれぞれ27万5,000Vで建設中である。

西東京幹線の複導体部分

水火力発電所の開発単位が大規模になり,地帯間の電力融通量が増大するにともない,必然的に送電々圧は高次の階級に移行せざるを得ない。最近わが国においても40万V級の超高圧送電連繋について鋭意調査研究が進められている。


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