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第3部   部門別に見た技術の動向
第2章  鉱業
  金属鉱業


わが国の金属鉱物資源は,亜鉛鉱,硫化鉱等の一部の鉱産物を除いては自給度が低く,しかも一般的にいって,わが国の自然条件は欧米諸国に比し第1に,鉱床の地質構造が複雑で断層や褶曲が多い。第2に,鉱床の規模が小さくかつ不均一である。第3に,鉱石中に不純物が多く,また複雑混合した鉱石が多い等きわめて不利である。このような不利な自然条件は金属資源の発見,機械化による集約大量採掘等を困難にしているばかりでなく,商品化するのに種々の技術的問題を内蔵している。また同時に,これらの事実はわが国の鉱産物が一般的に欧米諸国にくらべて,コスト高であることを余儀なくさせている。

その上,戦時中の資源量を無視した量産強行は,ただでさえ悪いわが国の地下資源の自然条件をさらに悪化させた。

このような状況下におけるわが国の金属鉱業技術は,旺盛なる復興意欲と海外技術の導入を基礎としていちじるしく向上した。

自然に存在する地下資源を対象とする金属鉱業技術は,資源の自然条件に影響されるところ大であり,ために,いたずらに海外技術の導入をはかるよりも国内の独創性ある技術により,資源の有効利用を行うことがより必要であることはいうまでもない。かかる意味での技術開発が従来あまり行われなかったのは,戦時中の技術的空白に基因している。最近は,各種機械の国産化が進められており,また,わが国の自然条件にもつとも適した国内技術の開発も積極的に行われている。


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