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第3部   部門別に見た技術の動向
第1章  農林水産業
4.  加工・貯蔵・輸送
(1)  現状


戦後,わが国の食糧消費構成は,粉食化の傾向をみせ,果実,動物性食品の伸張がいちじるしいく,かなり大きな構造変化を示している。一方,家計調査をみると,副食品の消費水準が上昇している。このような,戦後の食糧消費の高度化はあくまで相対的なもので,国際的にはなお低位にあり,国内的にも依然として一般国民の油脂,蛋白源としての動物性食品,および果実の消費は低位である。したがって,今後,動物性食品,果実等の消費量を高めるためには,農林漁民,一般消費者の所得の増大はもとより,これら食品の良質安価な供給が考えられるべきである。

図3.20 1人1日当り蛋白質摂取量

図3.21 1日1人当り摂取熱量中に占める動物性食品の比率

安価な食品供給のためには,生産価格を低減し,流通機構対策を講じるとともに,収穫されてから消費者が入手するまでの段階における技術発展によって,消費者価格の低下をはかることも必要である。最近,農林省の施策として価格安定対策,流通機構対策が講ぜられつゝあるが,この段階における技術対策については,必ずしも満足すべきものはない。

良質,安価な食品の供給は,単に農畜水産物のみではない。米国が研究投資を意図したことを契機に,注目をあびつゝあるクロレラ類の研究と,その企業化についても考えられるべきである。クロレラ類は,まだ,基礎研究から,応用研究へ進んだにすぎない。応用研究と併行して,クロレラ類が,単なるフッド・スタッフから,食物としての需要をうむためには,栄養学的な研究のほかに,人間のし好,慣習,心理等に関する研究も進める必要があろう。


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