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第2部   科学技術発展の基盤
第8章  科学技術情報活動
2  研究の発表
(2)  学会誌


以上の一般的な問題点のなかで,学会誌の出版状況を文部省の調査に基いて検討しよう。まず,学会数および学会員数は, 表2.27 のとおりである。人文科学系と自然科学系を比較すると,学会数はほとんど同じであるが,自然科学系の会員数は人文科学系の約4倍である。次に,学会誌の数は, 表2.28 のようになっている。学会誌数を人文科学系と比較すると,自然科学系の方が1.3倍となる。また欧文誌,欧文抄録,欧文タイトルのつく雑誌の比率も圧倒的に自然科学系の方が多い。また,この中で注目されるのは,欧文誌の比率が理学21%に対し,工学5.7%で,工学の欧文誌の貧困がめだつている。

表2.27 学会数および学会員数

表2.28 学会誌数

次に論文数をみると, 表2.29 のようになる。人文科学系と比較すると,論文数において,3.3倍,1誌平均において,2.6倍となる。またこのうちで1誌平均の論文数が,工学,医学において高いのは注目される。しかしながら外国雑誌の1誌平均論文数は年間100〜150件であり,わが国の学術誌の論文数が,非常に少いことがいえる。

これにはいろいろの原因があると思われるが,国家的にみてできるだけ数少い権威ある雑誌に多くの論文を掲載することが望ましい。

表2.29 論文数

最後に,これらの学術雑誌の刊行費,をみると, 表2.30 のとおりとなる。自然科学系において学会の経費のうち,50%が刊行物の編集,出版にあてられており,そのうち40%は学術雑誌の刊行にあてられている。また会員1人当りの編集出版刊行費は人文科学系556円に対し,自然科学系683円である。

表2.30 学術雑誌の刊行費


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