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第2部   科学技術発展の基盤
第6章  科学技術者の育成
2  世界のすう勢
(1)  ソ連


ソ連の高等教育は非常な発展を続け,戦後における成果はめざましく,少なくとも科学技術部門については米国を凌駕しようとするほどの拡充を示した。

このことはつぎに述べる5ヵ年計画の中に折込まれた内容によってうかがうことができるが,社会主義国家として人材養成の目標はあくまで国家へ奉仕することであり,かつポリテクニズム(Polytechnism)という教育方法によって,国民全体に巾広く科学技術教育を徹底させていることが大きな特色である。

工業立国という大きな目標をかかげ,1928年(昭和3年)から数次にわたる5ヵ年計画を樹立し,科学技術者の養成計画にのりしている。戦後さらに,生産力の回復向上,共産主義社会の実現をめざして,工業,農業,運輸,自然改造等の部門で増強をはかるため,新しい第4次5ヵ年計画(昭和21年〜25年)によって上級級専門技術者65万2,000人を送りだし,続く第5次計画においても7年制義務教育の強化,アカデミヤの拡充,高等教育機関卒業の専門技術者の30〜35%増加,うち重工業,農業,建設部門の専門技術者は2倍に増加するなどの措置によって,科学技術教育の拡充を強化した。第6次計画はさらに第5次をうわまわるものを目標としている。

ソ連の高等教育機関は大学と各種の専門学校(単科大学,アカデミヤ,高等専門学校等)とに大別され,前者は主として教育,文科関係の養成を行い,修業年限は5年,科学技術者の主流は後者により4〜6年(工科関係は5.5年)で修了する。高等教育機関への入学資格は10年制中学卒(17才)が原則となっている。わが国の高校卒程度に相当する初級技術者,技能者の養成は,14才から2〜4年の期間,技術学校(Technicum)で行われ,卒業者の質の優れていること,量の多いことに,米,英とも大きな注目を寄せている。


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