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第2部   科学技術発展の基盤
第1章  研究活動
8  諸外国の研究活動
(3)  ソ連


ソ連における最近の科学技術の進歩はめざましいが,革命前におけるこの国の科学技術水準の低さと思いあわせると,いかにソ連が短期間に異常な努力をしたかということを知ることができる。

ソ連の科学技術研究の特長は,計画性と教育の重視である。これによって,困窮時にあっても長期的見通しにもとずく基礎研究を継続的に実施する一方,高等教育機関から送り出される科学技術者の数は年々増加し,科学技術者の社会における地位も高いものとなっている。

現在のソ連における科学技術研究の中心機関は,科学アカデミーである。ソ連科学アカデミーは,閣僚会議に直結して国の科学技術研究の組織,研究計画の立案の中心になり,みずからぼう大な研究組織によって基礎研究を担当している。その任務は,

1) すべて科学部門におけるもつとも重要な問題に力を集中すること。
2) 自国の天然資源,生産力,世界における経済上,文化上のすう勢の研究。
3) 科技術研究者の質の向上。
4) 専門知識による政府の最高機関に対する奉仕。

となっている。その管下には120以上の研究機関,観測所を有し,13の地方支部をもっている。これらの地方支部アカデミーは,またそれぞれ応用数学,天文物理,石油化学等の分野別の全国センターの役割を果している。そのほかに医学,農業化学,建設等の専門別のアカデミーがある。

ソ連は現在約2,950の研究機関と20万人以上の科学研究者を有しており,研究活動の規模は年々増加している。また毎年才出予算の約12〜13%を国民教育費にあてるとともに,研究機関に対しても約2.5%前後を支出してきた。1956年のこれら研究資金は136億ルーブル(公定レート換算1兆2,240億円)に達している。


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