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萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和2年12月15日)

令和2年12月15日(火曜日)
教育、科学技術・学術、その他

キーワード

宇宙基本計画工程表(令和2年度改訂)、教員の変形労働時間制、少人数学級、高等学校における情報端末の整備、「はやぶさ2」カプセルの開封等について、新型コロナウイルスの子供たちへの影響と全国学力・学習状況調査の利用、Go Toトラベルの一時停止と修学旅行

萩生田光一文部科学大臣記者会見映像版

令和2年12月15日(火曜日)に行われた、萩生田光一文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

令和2年12月15日萩生田光一文部科学大臣記者会見

令和2年12月15日萩生田光一文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

萩生田光一文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 おはようございます。
 冒頭、私からは1件です。本日、宇宙開発戦略本部会合が開催され、「宇宙基本計画」の着実な実行に向けて、宇宙基本計画工程表の令和2年度改訂が決定をされました。文科省としては、今回の工程表改訂を踏まえ、「はやぶさ2」のサンプル分析や新たな小惑星探査等の宇宙科学・探査、「アルテミス計画」への参画機会を活用した、深宇宙探査に必要な技術開発及び日本人宇宙飛行士の活躍機会の確保、令和3年度の試験機初号機打上げに向けたH3ロケットの着実な開発などに取り組んでまいります。これらの取組を通じて、我が国が自立した宇宙利用大国となることを目指すとともに、宇宙開発の意義や成果を国民の皆さんに丁寧に発信し、国民に夢や希望を与えられるように取り組んでまいりたいと思います。私からは以上です。

記者)
 私から2点お伺いします。まず、教員の変形労働時間制についてです。北海道議会で導入を可能とする改正条例というのが可決されました。昨年の法改正を受けての動きがあった形ですが、地元ではコロナ禍もありですね、長時間労働が改善されていないとして反対の動きもあったようです。受止めとですね、教員職員の働き方改革の進展について改めてご所感をお聞かせください。

大臣)
 昨年の臨時国会において給特法の改正をし、休日の「まとめ取り」のための1年単位の変形労働時間制について、来年度以降に各地方公共団体の判断により条例で選択的に活用できるようにしたところです。北海道において、その条例案が可決されたことは承知しており、本制度の実施のための環境を整えていただいたものと認識しております。本制度については、あくまで、休日の「まとめ取り」ができるという選択肢を広げるものであり、新型コロナウイルス感染症の影響等も地域により異なることから、地域や学校の実情に応じて、実施するか否かをご判断いただければと考えております。学校現場の先生方には、日々、感染症対策と教育活動の両立に向けて使命感を持って取り組んでいただいております。とにかく、今、重要なことは、感染症対応のために学校における働き方改革が頓挫することがないように、外部人材の配置などの支援を通じ、この特別な時期を乗り越えることだと思っております。学校における働き方改革は特効薬のない総力戦だということを、繰り返し、申し上げてきました。改正給特法の趣旨も踏まえつつ、引き続き、国・学校・教育委員会があらゆる手立てを尽くして成果を出していけるように、文科省が先頭に立って取り組んでまいりたいと思いますし、ご指摘のように、今年度はコロナの特殊な事情の中にあって、残念ながら、その、なかなか働き方改革が前に進まない。もっと言えば、逆に言えば、超過勤務になっている実態も現場ではあると思います。しかし、そこは先生方、歯を食いしばって頑張っていただいておりますので、ぜひ、来年以降、この条例を有効に使っていただいて、柔軟な「まとめ取り」などをしていただく。そういうツールにしていただきたいなと思っています。

記者)
 もう1点ですね、来年度予算についてで、編成作業というのは、まさに佳境であるかと思うんですけれども、大臣、かねてから30人学級というのを実現する意欲を示されてきました。先週にはですね、官邸で総理とお会いになられたりとか、あの、省内外でのオンライン会合というのも持たれているかと思います。会合での感触とかですね、少人数学級実現に向けての意気込みというのを現時点で改めてお聞かせください。

大臣)
 少人数によるきめ細かな指導体制の計画的な整備について、現在、政府内において調整を進めているところです。昨日行われました国と地方の協議の場においても、地方六団体から改めて少人数学級について強いご要望をいただいており、少人数学級のニーズは極めて高いと認識をしております。予算編成も大詰めの時期でありますけれども、このような声や、これまでの教育再生実行会議等の議論も踏まえ、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びを可能とする少人数学級の実現に向けてしっかり調整に努めてまいりたいと思います。残されました時間、そんなにないのですけれど、改めて、当局にこの必要性をしっかり訴えて、なんとか実現に漕ぎつきたい、その努力を、今、しているところです。

記者)
 補正予算の方に、高校の端末整備についての考え方を伺いたいと思います。これまで、既に経済対策の中で、スマート専門高校とか、そういう工業高校等々、専科への重点的な配置というのがあるんですけれども、一方で、普通科の子供たちの方についてはどういうような考え方で、例えば、一つありますのは、地方自治体が整備していても所得がなかなか少ないご家庭とか、経済的に困難なご家庭の問題とかもあると思いますので、その辺り含めて、高校生のGIGAスクール構想への関わり方についてお考え方をお願いします。

大臣)
 繰り返し申し上げていますけれども、せっかく小中学校で1人1台端末の環境が整って、言うならばGIGAスクール構想がスタートして、高校で中断されてしまうのではデジタル化社会に対応できる人材育成ができないと思います。そういう意味では、高校にあっても、端末を利用した授業の展開というのが必要であることは申し上げるまでもないと思います。ただ、高校の場合には、やっぱりその、言うならば業態と言いますか、種別でですね、どうしても使うパソコンのニーズというのが変わってくるという実態がありますので、1人1台端末という、単純な、同じスペックのものを皆さんに整備をするというだけでは解決しないという課題がありますので、それは、繰り返し申し上げているように、学校種ごとに用意をしていきたいと思っています。他方、普通の、じゃあ高校で、こういうスペックのもので良いというものについては、今までも地財措置をしてきたわけですけれど、ここで小中からシームレスでつながるように各自治体にも意識を共有していただいてですね、それについては、今、補正というお話しがありましたけれども、補正のみならず、3年度予算等含めてですね、順次、整備はしていきたいと思っています。その上で、これは学校現場だけのことじゃなくて、常々、私、平井大臣とも話していますけれども、経済的に困難なご家庭に関しては、例えば、ルーターの貸出しなどのツールを使っていただくことになっていますが、将来的には、やっぱり、いつでもどこでも誰でもアクセスができるWi-Fiフリー環境というのを先進国として作っていく必要があるんではないかと思っていますので、国全体で取り組むべき環境整備と文科省としてできることというのをきちんと整理しながらですね、スモールステップかもしれませんけど、少しずつ充実をさせていきたいなと思っています。一方ですね、一方、自治体によっては、自治体の財源を投じてもできるだけ早く整備したいということで、もう1人1台に向かって頑張っている自治体もありますので、こういう自治体の良い例はですね、ぜひ、横展開できるように、間に入って情報提供していきたいなとそんなふうに思っています。

記者)
 先日、「はやぶさ2」のカプセルの中に、小惑星「リュウグウ」のものと考えられる砂粒状のサンプルが確認されました。今後の分析への期待などをお聞かせください。

大臣)
 先週、日本に到着した「はやぶさ2」のカプセルについては、開封作業が進み、昨日、カプセル内のコンテナに小惑星「リュウグウ」由来のサンプルが入っていることが確認されました。二重構造になっていて、カプセルはまだ開けてないんですね。カプセルの外のケースに、幸いにして、砂のようなものが入っていたということでございまして、それが多分、皆さんの報道になっているのだと思います。今後、更にコンテナ内の格納容器の開封作業を行って、格納容器内のサンプルの有無を確認する予定です。詳細は、本日の午後に開催されるJAXAの記者会見でご説明したいと思いますが、採取されたサンプルの詳細分析は、今後、実施予定ですが、太陽系初期の痕跡が残る小惑星の地下のサンプルも含まれていると期待をされておりまして、初代「はやぶさ」が持ち帰った「イトカワ」のサンプル等との比較分析などにより、太陽系の初期の歴史の解明に貢献するとともに、生命の起源の謎に迫る科学的成果をもたらすことを期待をしております。

記者)
 春先の一斉休校の関係で伺わせていただきたいなと思います。一斉休校の影響についてですね、各地の教育委員会の方が独自の学力調査等を用いてですね、影響等、各地で調べておられるようなんですけれども、で、あの、休校の影響はそれほどなかったというような調査結果が出てはいるところのようなんですが、ちょっと、地域地域の話なのでどの程度の信頼性かというのはまだよく見なきゃいけないと思うんですが。で、あの、3か月に及ぶ一斉休校ということで、これはなかなか国としてはないことだと思っていまして、この影響をきちんと調べておくことが、今後、休校がまた必要になったとき、もしくは災害等が起きたときに、学習支援をどう行うとか、非常に有用なものだと考えているんですけれども、来年度のその全国学力調査は、春先に一応実施されるということでおっしゃられておられましたけれども、その辺、活用してですね、影響等を調査されるお考え等はございませんでしょうか。

大臣)
 来年度の全国学力・学習状況調査においては、教科の調査とともに実施する質問紙調査において、今、ご指摘のあった臨時休業中の児童生徒の学習状況ですとか環境などに関する質問項目を新たに盛り込みたいと思っておりまして、そう予定しております。本調査を通じて、新型コロナウイルス感染症の学習面への影響を把握・分析することとしております。また、本年度においても、学校設置者の協力をいただきながら、臨時休業の実施状況や学習指導に関する状況などについて調査を行っておりまして、これは、本当はもう少し詳しく聞きたいところはあるんですけど、今、こういう非常に厳しい環境の中で、現場、頑張ってくれているので、私の方から、できる限り現場へのアンケートは控えるようにという指示を出しておりますので、やや抽出的なアンケートになるかもしれませんけれども、そういった調査も行っておりまして、全国学力・学習状況調査に加え、そうしたデータも活用し、新型コロナウイルス感染症の影響について、様々な観点から把握・分析を行って、今、ご指摘がありましたように、まあ、ないにこしたことはないんですけども、将来また、そういうことを行わなきゃならないときに、あらかじめ、どういう影響に対してどういう手当をしたらいいのか、どういう対策を講じておいたらいいのかというものは、しっかりレガシーとして残していきたいなと思っています。

記者)
 昨日、菅総理大臣が、Go Toトラベル全国一斉停止を表明しましたが、文部科学省として、この期間中に修学旅行を控えるよう求める等、何らかの対応を検討されていますでしょうか。これまでの大臣の激励に応えて、修学旅行の実施に向けて努力をされた学校が、感染拡大やGo Toトラベル一時停止を受け、修学旅行を再度中止という決定を下した場合、生徒を精神的に振り回すことになると思います。大臣としては、修学旅行を、引き続き、中止ではなく実施を求めていく考えでしょうか。お聞かせください。

大臣)
 繰り返し申し上げていますけど、基本的には、子供たちにとってかけがえのない学習の機会だと思っていますので、例えば、日程を縮小したり規模を小さくしたり、行き先を変えたりしながら、何らかの形での実施をお願いしておりまして、各自治体・各学校が、様々な努力をしていただいていることに感謝申し上げたいと思います。他方、全国的に感染拡大が広がっているのは事実でありますので、ここは、いたずらにですね、全く心配なく今まで通りやってくれというわけにはいきませんが、一方で、だからといって止めてくれというのも、これ、計画している学校や自治体の様々な判断があると思うので、皆さんもう学校現場については、ものすごく大事を取って企画をしておりますので、ぜひあの、感染に気を付けていただく中で、可能な限りの実施をお願いしたいなと思っています。ただ、あのGo Toトラベルが中止になった関係でこの年末にという日程はあんまり聞いたことないのですけれど、仮に、そのGo Toで財政負担を軽減する前提でこの時期にやろうと思っていた学校が、中止や延期をするということになるとすれば、そこは財政的な問題もあるのでやむをえないかなと思っています。決して皆さんを振り回そうなんていうつもりはなくてですね、子供たちにとって是非、思い出に残る何らかの足跡を残してもらえるようにですね、各自治体・学校で色んな知恵を出していただければありがたいなと、そう思っております。

(了)

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大臣官房総務課広報室