高橋ひなこ文部科学副大臣記者会見録(令和2年9月18日)

令和2年9月18日
教育、科学技術・学術、スポーツ、文化、その他

高橋副大臣 田野瀬副大臣 鰐淵大臣政務官 三谷大臣政務官 合同就任会見映像版

令和2年9月18日(金曜日)に行われた、高橋副大臣 田野瀬副大臣 鰐淵大臣政務官 三谷大臣政務官 合同就任会見の映像です。

高橋副大臣 田野瀬副大臣 鰐淵大臣政務官 三谷大臣政務官 合同就任会見録(令和2年9月18日)

令和2年9月18日高橋副大臣 田野瀬副大臣 鰐淵大臣政務官 三谷大臣政務官 合同就任会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

高橋副大臣 田野瀬副大臣 鰐淵大臣政務官 三谷大臣政務官 合同就任会見テキスト版

高橋副大臣)
 皆さんこんばんは。
 今日はこのように遅い時間にも関わらず、たくさんの方々に、記者会見の方、本当にお待たせをいたしました。ありがとうございます。私は、この度、文部科学副大臣に拝命、任命をされました高橋ひなこと申します。選挙区は岩手1区です。私は、子供を盛岡という町で育て、そして今は二人ともしっかり独立をしてくれております。そのときに、教育というのは、国家百年の計だというふうに思っていますが、この文科省のことを未来省と言うと聞いております。未来、どういう未来にするんだと、子供を育てていくことも含めて、そして、未来への科学技術、また文化、色々なことを担当しております。その中で、しっかりと大臣をお支えしながら、未来に向かってのこの省をしっかりサポートできればというふうに思っております。実は、菅総理が話していた自助・共助・公助というのは、私もずっとモットーにしてきたことでございます。しっかりサポートをするよう頑張って参りますのでよろしくお願いします。なお、この後、みんなそれぞれ抱負を語りますが、あの、初めての記者会見ですので、皆さん、質問は優しいものでお願いいたします。どうぞよろしくお願いします。

田野瀬副大臣)
 皆さん、改めましてこんばんは。この度、文部科学副大臣ですね、任命をさせていただいております衆議院議員の田野瀬と申します。私にとりましては、4年前に文科省の政務官をさせていただいたと、4年ぶりにまた副大臣としてですね、ここに戻ってこれたことに対して、喜びと、そして緊張を感じているところでございます。議員としては、とにかく教育を高めていくということの必要性をずっと感じ続けながら立法活動等々に勤しみまして、頑張っておったわけでございますけども、この幅広い、本当に幅広いこの文部科学省の職務を、今後はですね、副大臣として前進させていかねばならないんだというこの責任感を考えたときに、本当に背筋の伸びる思いでございます。菅政権が抱える問題、そしてそれを突破する責任、それも噛みしめつつ、萩生田、火の玉の男でございます萩生田大臣をしっかり支え、ここの副大臣・政務官とですね、文部科学行政、前進すべく、粉骨砕身頑張っていく所存でございますので、よろしくお願いしたいと思っております。以上でございます。

鰐淵政務官)
 改めましてこんばんは。遅い時間まで大変にありがとうございます。この度、文部科学大臣政務官を拝命いたしました衆議院議員の鰐淵洋子でございます。よろしくお願いいたします。教育と文化を担当させていただきます。高橋副大臣、田野瀬副大臣、そして三谷政務官と共に、微力ではございますが、萩生田大臣をしっかりとお支えし、全力で頑張ってまいりたいと思いますので、皆様には大変にお世話になりますが、よろしくお願い申し上げたいと思います。私は、国作りの基本は人作り、そして人作りに重要なことは教育が何よりも重要であると思っております。また、子供たちの最大の教育環境は教師である先生方であるとも思っております。そういった観点から、一人一人、子供たち一人一人の個性、それが活かされる、引き出すことのできる教育、また、一人一人が輝いていける、そういった教育の実現に全力で頑張ってまいりたいと思っております。また、併せまして、文化の担当ということで、今、コロナ禍の中で様々、文化芸術、本当であれば人の心、また生活を潤していく文化芸術ですけれども、今、関係者の皆様が大変な思いをされております。そういった方々への支援をしっかりとさせていただく中で、文化芸術で日本をまた元気にしていきたいと思っておりますので、これからもしっかり全力で頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。

三谷政務官)
 皆さん、こんばんは。衆議院議員の三谷英弘です。この度、文科大臣政務官を拝命いたしました。神奈川8区、横浜が選挙区となっております。今回、文科大臣政務官として、しっかりと菅政権の下で様々な改革を進めていきたい、このように考えております。この政治の世界に転身する前は弁護士として仕事をしておりました。その際の主な所掌と言いますか職務はエンターテインメント、そういった知的財産の所管を主に仕事としてさせていただいておりました。資源の乏しい我が国におきまして、人材こそが本当にこの国の力の源であると、しっかりと人を育てていくっていうことこそが本当に極めて重要なことであると、特に、この科学技術の重要性、例えば、特許ですとかそういったものを、生まれた科学技術をどのように活かしていくのかということについては、知的財産の法律の分野でしっかりと守っていくということになりますけれども、そもそものスタートとして、しっかりと様々な科学技術の研究というものを進める、新しいそういった進歩、それを生み出していくことができるような環境を整えていくというのは、極めてこの国にとって必要だと思っております。それからもう一つ、スポーツの産業としてのこれからの重要性というものを考えてみたときに、もっともっとこの国にはできることがあるんではないかと考えております。昨年も、一昨年ですけれども、チケット転売の不正禁止法、転売禁止法を議員立法で作らせていただきました。その際に、文科省には、その法律の所管として受けていただきました。しっかりと、この産業として、文化、そしてスポーツ、それをもっともっと広げていくということを、この作り手とこれの受け手、その中で上手い好循環を作っていくということもこれから様々な形で行っていきたいというふうに考えております。私、個人的にも、エンターテインメント、特にオタク分野、非常に大好きでありますので、そういった観点からもですね、しっかりと様々な方の声を文科行政に届けていくような仕事をしていきたいというふうに思っております。どうぞよろしくお願いします。

記者)
 就任おめでとうございます。ということで、幹事社から1問伺わせてください。コロナ禍における「学びの保障」など、現在、文科行政というのは大変重要な局面を迎えておりますが、こうした大変な事態の中での就任ということになりましたが、副大臣・政務官、お一人ずつですね、就任にあたっての意気込みというものをお聞かせ願えればと思います。

田野瀬副大臣)
 担務が教育ということで、まず私から皮切りに。コロナ対策をどうするか。「学びの保障」、本当に大事なことだと思っています。ここに座っている4人が4人とも教育力の向上、そして、いかに保障、抜けた部分の学力を担保するのか、これを国民の皆様に説明しつつ、保護者の皆さんにもしっかりと理解していただいて納得していただいた状態の「学びの保障」を、いかに学校一校一校をどういうふうに遅れているかが違ってきていますからですね、その学校によって全然違います。その状態を、しっかりと情報をキャッチしつつ、地方自治体だったりとか教育委員会の皆様と連携をしながらですね、コロナ禍の「学びの保障」というのを、国としてやれることを全力で進めさせていただきたいと思っていますし、これも「学びの保障」の話ですけども、コロナ感染症のいわゆる拡大防止ですね、このことについても、学校に行くということが、人が集まるところで怖い場所に行くんだというところ、感覚じゃないような状態にですね、学校の現場というのを、子供たちが安心して学びに来れる、そんな状態も、これは国が率先して取り組まねばならないことだと思っていますし、保護者の皆様に安心していただけるような、そういう学校現場をですね、作っていくべく、しっかりやっていこうとこう思っております。

高橋副大臣)
 では、私の方から。まず、コロナ対策としては、安倍総理がいち早く休校を打ち出して、世界100か国がその後を追随したりしてますよね。非常に早い対応だったと思うんです。そこから今見えてきているものが、菅総理がおっしゃっているデジタルが遅れているとか、様々な問題が出てきてますね。例えば、文科省の中の問題ですと、大学がリモートの授業とかというのと一緒に、今、対面授業を始めていますけれども、それに対して、色々な問題点が出てきてます。大学の場合はそれをやっていいんですが、今度は、中学校・高校がリモートでやった場合に、対面授業じゃないですから授業日数に入らないという、こういう問題点もあります。非常に、コロナによって遅れている部分、また、子供たちの将来を考えたときにどういうふうなことを対応していったらいいかということが少しずつ見えてきていますので、大臣と共々、4人で精一杯、コロナ禍の教育というものに、みんなで知恵を出し合いしっかり向き合っていきたいと思います。

鰐淵政務官)
 コロナ禍での子供たちの「学びの保障」ということで、これは最重要課題だと思っております。その中で大臣のほうからも常々お話がありますが、やはり「GIGAスクール構想」の実現ということで、1人1台、これをしっかりと着実に進めていかなければいけないと思っております。これあの、ただ単に遠隔授業とかそういった実現だけではなくて、やはり子供たち一人一人の個性を活かせる授業というか、教育の実現という上では、この「GIGAスクール構想」というのは、やはり有効的なものではないかと思っておりますので。また、そのほか、不登校のお子さんとか、そういった方々への対応という意味でも、この1人1台というのは、取組は重要だと思っておりますので、これをしっかりと着実に進めていきたいと思っております。併せまして、先ほど、子供たちの最大の教育環境は教師だと、先生であるということで申し上げましたけども、やはり、この先生方が、しっかりと子供たちに向き合う時間を確保していくことが今まで以上に重要になってくるかと思いますので、働き方改革、先生の働き方改革を進めておりますが、まだこのコロナの中で更に先生方の負担というか、大きくなっているかと思いますが、だからこそ、これをしっかりと進めていき、着実に先生方が子供たちに向き合う時間の確保、子供たちのために時間を使えるように、これをしっかりと、働き方改革も進めていきたいと思っております。

三谷政務官)
 二つの面から非常に重要な意味があると思っておりまして、一つは、科学技術の力を強くするという観点からですね、子供たちが様々なタブレットですとか、Wi-Fi環境の中で様々な情報のやり取りをするということが当たり前にできるような環境を作っていくということは、この科学技術の知識、あるいは経験の裾野を広げていくということになろうかと思っております。様々な学習の中で、このWi-Fiとは何なのか、そこにパスワードってあるけど何なんだろうですとか、タブレットを使うときにアプリケーションをアップデートしたり、そういったことをバージョンアップをするとか、そういったことを様々経験することで、そういった探究心というものが生まれると、それが今後の科学技術の進展というものにつながっていくという意味では、非常に大きな意味があるというふうに思っております。それからもう一つ気をつけなければいけないのが、今回のオンライン、リモート学習とか、そういったことをする中でやっぱり体力について不安が出てきてしまうという部分はどうしてもあるんじゃないかということで、誰でもしっかりと、この安心・安全に楽しく気軽に運動ができる、スポーツを楽しめるような環境はこれは意識的に作っていかなければいけないんじゃないかというふうに思っておりますので、そういった観点からも、様々な取組を進めていきたいというふうに思っています。

記者)
 あまり時間、多分ないと思うので副大臣お二人にお伺いしたいんですが。文部科学省は、現在、7月から9月まで働き方改革推進強化月間としています。今、この現状、日をまたいだこの時間に記者会見をされて、その前に、10時前に初登庁されて、職員の方これだけ働いています。この現状について、文科省の在り方についてどう思われるか。ちなみに、他省庁ではこの初登庁について、水曜日、4連休明けの水曜日に行うところがあるようです。この在り方についてどう思われますか。

田野瀬副大臣)
 ありがとうございます。それこそこんな遅くに、皆さん待っていただいているわけでございますし、こんな遅い時間にやってもええもんかなというふうに思わないわけはないです。ただ、今後のやるべき政策を進めていく中で、今日、認証式があり、今日中にこれをやっていくことで週明けから、また次の仕事にもまた取り組むことができるという、そういう部分で絶妙な日程感でですね、文科省、我が省にしては、今日この時間でありますけれども、記者会見という形になったんだと認識しています。他の省がどうなっているか、ちょっとつぶさに、私は、現在存じあげておりませんけども、働き方改革をしっかり進めていくと言っている限りはですね、他の省庁の好事例とかもしっかりと見させていただいて、改革すべきところはしっかりと改革していきたいなと、こう考えております。

高橋副大臣)
 働き方改革については、内部でもしっかりやっていきたいと、大臣も含めて、話しておりますので、ご指摘を踏まえまして、例えば、次回に向けてどんなふうにしていったらいいかというようなこともしっかりと提案もしていきたいと思います。他の省庁との、どのように今回の件でやっているのかということもちょっと調査をさせていただければと思います。いずれにせよ、こんな遅い時間まで、今日もですけれども、本当に文科省の皆様方はやることもいっぱいあって、そして、そういう中で遅くまでやっているという認識をみんな持っておりますので、しっかりと皆さんがこんな遅くまで仕事しなくてもいいように、色々なデジタル面も含めていろんなことで対応できるようなことを内部でしっかりと検討しながら、働き方改革に向かって対応できればというふうに、大臣も含めて思っておりますので、しっかり対応したいと思います。

記者)
 教育のテーマについて伺いたいんですけれども。菅首相が唱えられているように、デジタル化という言葉が一つのフレーズになっていると思うんですが、教育におけるそのデジタル化というのはですね、具体的にどんな変化が起きるのか、起こすべきなのかという考えをですね、田野瀬副大臣と鰐淵政務官にそれぞれ伺いたいんですけれども。よろしくお願いします。

田野瀬副大臣)
 政権あげて、教育の現場だけじゃなくても国中をリンクしてという流れの中、文科省はとにかく「GIGAスクール構想」、先ほど鰐淵政務官もおっしゃっていただきましたけれども、子供1人1台のタブレットというところをどんどん進めて、データ環境も取り組んでという、そういうことを進めております。それがどういう効果があるのか、どういう効果を狙っているのかというところなんですけども、まずは、学習の習熟度順でですね、ここまで進んでいる子供に、更にそしたらこの先を学んでいただくと。ちょっと他の子に比べて習熟度が進んでいない、遅いよという子供にはじゃあここをやっていこうとか、いわゆる個別最適な教育をお子様に、このデジタル化を通じてすることができるということ、これ、周知の事実でございまして。一点だけしかもう言いませんけれども、とにかく、コロナの感染症のこともありますから、そして子供たちの個別最適な教育環境を作るという意味においても、このデジタル化というのはしっかりと進めていきたい、こう考えております。

鰐淵政務官)
 少し繰り返しになるかもしれませんが、先ほども「GIGAスクール構想」の実現ということで、一人一人の個性が活かせる、力を引き出せる教育ということで一つの有効的な方法ではないかと思っております。併せて、すみません、これも重ねてになりますが、不登校のお子さんだったり、また、病児、病気で入院されているお子さんとか、様々な環境の中ででも学びたいという子供たちはたくさんいますので、そういった子供たちにも誰一人取り残さない教育の実現という上では、1人1台というのは、こういったハード面の整備も含めてしっかりとやっていく必要があると思っております。併せて、環境だけ整備すればいいということではなくて、それをしっかりと使っていく、使いこなしていく先生方の役割も大変に重要になってくるかと思いますので、併せて、やはり先生方の支援、ICT支援員、これをしっかりと配置するとか、先生方の、少しでもまた負担を軽くしながら、子供たちが本当にこれを使って楽しい、学ぶことが楽しいって本当に子供たちにとって実感できるような教育、授業の実現ができるんじゃないかと、また、していきたいと思っております。

記者)
 高橋副大臣に伺いたいんですが、あの、先生のご地元の岩手県は大型加速器ILC、国際リニアコライダーの誘致を推進されてきました。先生も、それを地元の議員として後押しされてきたと思うんですが、今回、このILCを所管する文科省の副大臣に就任されました。改めて、副大臣就任したわけですけど、推進を目指すとか、推進を目指すのかどうかどうかも含めて、先生、どのような姿勢で臨んでいくのかを、考えをお聞かせください。

高橋副大臣)
 ILCにつきましては、やはり、国内外の研究者の方々としっかりと話し合いをすることと、それからの欧米などと一緒にしっかりとした意見交換をしていくということが必要だと思っております。今、質問していただいたように、実はILCに関しましては岩手県は工藤知事、これは30年くらい前になります。その時からILCに実は着目をしていたもので、本当に降って湧いたものではありません。その岩手の情熱は私も分かっておりますが、やはり、色々コロナ禍でもありますし、この先のことを考えてどうしたらいいかということをmしっかり意見交換を、これは日本だけではできませんので、海外も含めて、そういう形で進めながら、しっかりと私も色々な情報交換をしながら、この文科省の中で、なんて言うんでしょうか、進めるのか進めないなのかというより海外との連携をしっかり取りながら、それによってどうしていくのかということを探っていきたいと思っております。

記者)
 スポーツの関係で伺いたいんですけども、延期されたですね、東京五輪、オリンピックが控えておりまして、それに向けてスポーツの振興というのをですね、このコロナ禍においてどうやって取り組んでいくのかという観点で、田野瀬副大臣とですね、三谷政務官にお伺いします。

田野瀬副大臣)
 1年延期になって、IOCからも色々簡素化であるとかロードマップも出されておるというところで、我々、政府、文科省といたしましては、政府が求められている、やらねばならないことをしっかりとやることで、コロナ対策もしっかりとできて、選手に対してストレスができるだけ少ない環境を、観客に対してもですね、等々を、暑さ対策もそうですけれども、国がやるべきことをしっかり取り組ませていただきつつ、組織委員会であったりとか等の意向であったりとか、IOCの意向をしっかりと聞きながら、とにかく1年後に控えているオリパラを成功に導く、その一端をしっかりと国としても担っていかねばならないというそういう使命感は今あります。しっかりと前進させていきたいと考えております。

三谷政務官)
 二つの面でしっかりと対策を進めていかねばならないというふうに思っております。一つは、やはり、アスリートにとって万全のコンディションでしっかりと競技に臨むことができるような対策を進めていくということ。それから、観客にとってみてもですね、安心・安全なそういった環境の中でそういったスポーツを、様々な種目を楽しむことができる、そういった環境を整えていくために全力を尽くしていきたいというふうに考えております。

高橋副大臣)
 本当に、夜分にありがとうございました。4人、頑張りますのでこれからもよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

(了)

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