ここからサイトの主なメニューです

平成20年6月27日大臣会見概要

平成20年6月27日(金曜日)
11時7分〜11時20分
文部科学省 記者会見室

大臣)

 閣議終了後、町村官房長官、額賀財務大臣及び増田総務大臣と協議をしていまして遅くなりました。今日の閣議ですが、特に報告することはありません。閣僚懇談会は、クールアース・デーの話が少し総理からも出まして、イギリスの考え方で、参議院で友近議員が質問をしていたフードマイレージについて言及がありました。日本の食糧は非常に遠くから運ばれて来て、燃料を沢山使っているのです。要は地産地消並びにフードマイレージをやったら環境に良いねという発言がありました。

記者)

 本日、「骨太の方針2008」(以下、「骨太」という。)が閣議決定されるということですが、教育振興基本計画について、進捗状況をお願いいたします。

大臣)

 閣議終了後、町村官房長官の仲介の下、額賀財務大臣、増田総務大臣と残っている2点について協議をしていました。一つは定数の問題、もう一つは教育投資の問題です。この2点について、お互いの主張、調整等をしましたが、今の段階ではまだ協議が整っていません。出来るだけ早くこれを整えて、発表したいと考えていますが、目処と言われましても、私が降りれば簡単なのでしょうが、我々はやはり、表現の解釈は色々ありますが、我々の主張が少なくともこの計画の中に盛り込まれたものでなければならないと思っていますので、その最終段階で時間がかかっていると御報告をさせて頂きます。

記者)

 そうしますと、もう大臣同士の折衝というレベルまで来ているという話ですか。

大臣)

 はい、そうです。

記者)

 財務省、総務省共に、文部科学省が主張している数値を入れた計画案は認められないということですか。

大臣)

 それは言われています。

記者)

 今日の段階で、まだ大臣としては、数値を入れなければいけないという主張をされたのでしょうか。

大臣)

 内容については、今折衝中ですからお話しできませんが、数値を入れたもの、もしくは数値が読めるというものにしたいと主張していますが、その部分は両省と我々の間で完全に隔たりがあります。要は今の段階で、何が決まるという話でもありませんのでどう表現するかという話であると思っていますが、そこのところでまだ折り合いがついていないということです。いずれにしても、我々の主張については日本の財政の状況なり、現在の行政改革の状況なりを無視して作っているつもりはありませんから、我々は我々の主張に基づいて、今折衝をさせて頂いているところです。

記者)

 本日夕方、臨時閣議を予定されていますが、それまでに改めて大臣同士で話す予定はありますか。

大臣)

 これは話し合いをすることになるのか、電話でやることになるのか、いずれにしても、それに向けて今努力をしているところです。

記者)

 向こうは閣議決定に向けてということとされているのでしょうか。

大臣)

 それで結構です。

記者)

 数値が読めるものにしたいということですが、もう少し具体的におっしゃって頂けますか。

大臣)

 我々としては、我々の主張が完璧ではないにしても、それは最後に取り入れられたと。先ほども言いましたように、色々な今の厳しい状況がありますから、何もそういったものを無視してやるつもりはありません。ただし、10年先の姿を描いた部分に関して、今の段階で、予見をして何かをするということはできないわけですから、そこの表現ぶりをどういうふうにするのかということだと思います。

記者)

 数値が読めるものを今日示されたところ、額賀財務大臣、増田総務大臣は、それを合意されたのですか、されなかったのですか。

大臣)

 合意していればもう終わっている。なかなか簡単にはいってないということです。でもこれは、立場というより、お互いが責任を持たなければいけない部分がやはりおありですから、その主張を今、町村官房長官が調整をされていると私は受け取っています。どちらが勝ったとか、負けたとか、そういう話ではなくて、やはり今の厳しい地方の行政改革をやっておられる総務大臣、また厳しい国家の財政をやっておられる財務大臣の主張があって、我々は新しい日本の教育の再生をやろうと言っているわけですから、その間でどういう折り合いがつくかということだと思います。

記者)

 確認になりますが、今日の段階で、2点について数値が具体的に書かれているのではなく、数値が読めるという案を示されたということでよろしいでしょうか。

大臣)

 書いたものももちろん示してはいますがどうなるか。これは相手のあることですから。

記者)

 ただ文部科学省として、そういう数値が読めるという形の案を、改めて両大臣に対して提案したということですか。

大臣)

 我々としてはですね。

記者)

 午後の閣議で合意できる見通しはあるのでしょうか。

大臣)

 先ほども言いましたように、見通しがあるかと言われますと、今即座に、ありますとか、ないとか答えられませんが、そうすべく今努力をしているところです。

記者)

 そうしますと、先ほどのタイムリミットはその臨時閣議前ですか、それとも、表記を逆に骨太の方に変えるということですか。

大臣)

 いえ、そのタイムリミットは、皆さんにも大変御迷惑をおかけしましたが、これは作らないとありません。今努力しているタイムリミットが、骨太と全く絡まないということではありませんから、整合性を取りながらということです。ただこちらは10年先を見通した今後5年の計画でありますから、すべてが骨太と一緒ということではないということで、今話をさせて頂いてます。

記者)

 ゴールテープが先へ行くこともあるわけですか。

大臣)

 それは当然あり得ます。もし、これがタイムリミットであれば決着します。そこまでには決着しますとはっきり申し上げます。

記者)

 来週、外遊予定が入っていらっしゃると思うのですが、決着が付いた、付かないによってどうされるお考えですか。

大臣)

 これは、双方の状況だと思います。続けてやろうということであれば、外遊は取りやめます。だけど、ここがひとつの、先ほど言いましたような努力目標ですから、それが終わったのなら、これでも良いじゃないか、仕事はきちんとしてこいということになるかもしれません。そこは官邸の判断にお任せをします。

記者)

 文部科学省から下関市の教育長に派遣された嶋倉さんが、朝鮮半島の植民地支配を否定するような発言を現地の学校や関係者に対してしたということについて、受け止めをお願いします。

大臣)

 教育長のコメント等詳細はわかりませんが、我が国の植民地支配や侵略によって、多くの国々、とりわけアジアの諸国の人々に対して、多大な損害と苦痛を与えたという認識を、これは従来政府が表明してきているわけですし、私の認識も同じです。もし、それに反するような発言、行為であれば、これは大変遺憾なことだと思います。

(了)

  • 本概要は、発言内容を変更しない範囲で読み易く修正しています。

(大臣官房総務課広報室)