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平成20年6月3日大臣会見概要

平成20年6月3日(火曜日)
9時20分〜9時28分
参議院 議員食堂

大臣)

 今日の閣議は、我が省の関係として「独立行政法人日本原子力研究開発機構法の一部を改正する法律」の公布が行われました。発言については、色々ありましたが特筆すべきものはありません。私からは、スペースシャトル「ディスカバリー号」の打ち上げ及び国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングについて御報告を申し上げました。

記者)

 ダビング10について、私的録音録画補償金制度の関係で合意が得られない関係から、解禁が先送りとなりました。文化審議会で議論が続いておりますが、所管の大臣としての所見をお願いいたします。

大臣)

 文化審議会の著作権分科会私的録音録画小委員会で議論が行われています。5月8日に開催された小委員会において、複数の委員から、文化庁提出の調整案に対して不安とか懸念が示されたということです。そして、次の小委員会を5月29日に予定して、提案と言いますか、資料を示すべく用意をしましたが、関係者間の調整がなかなかつかず、現時点で最終的な意見を表明することは依然として難しいという状況がわかりましたので、29日の小委員会の開催は延期をせざるを得なかったと聞いています。ダビング10の放送開始が6月2日に予定されていたと聞いていますし、できるだけ早い時点で、調整が行われて、次の小委員会でしっかりと合意をされて結論が出ることを期待しています。

記者)

 メーカー側と著作権者側の対立で、いまいち消費者の観点の部分が足りないと申しますか、消費者が若干置き去りにされている感がありますが、その点についてはいかがでしょうか。

大臣)

 そのようなことも、非常に大事な点だと思います。ただ、メーカーと著作者、権利者側の意見の調整がはかられないと、その段階で、ただ一方的に強引にという種類の問題でもありませんので、今しばらく様子を見たいと思います。しかし、早急に調整をはかる必要があると思っています。

記者)

 ダビング10の関係は、文化庁、総務省及び経済産業省のそれぞれでリードしていく方針のようですが、具体的に文化庁はどのような方向で動くお考えでしょうか。

大臣)

 文化庁は著作権法を所管しています。今も消費者と言われましたが、どこの側に付くとか、付かないとかではなく、窓口がそれぞれ分かれているということですから、きっちりと調整をしなければいけないと思います。著作権はしっかりと守られなければいけないものですから、問題がないように処理をしなければいけないと考えています。

記者)

 教育振興基本計画ですが、今の平行線の状態をどのようにされていくおつもりでしょうか。

大臣)

 今は質問を頂いたり、それに対してお答えをしているという段階で、何度かやりとりがあったようです。報告は受けており、全体の状況は把握しているつもりですが、先方から最終的に意見を出すという段階に入ってきていると承知をしています。その意見をお聞きした上で、できるだけ早く、折り合う点、平行線の点を見極めて、折り合えない点があるとするならば、これは近いうちに大臣同士で話し合う機会も来るであろうと思っています。ただ、作業としてはできるだけ急ぎたい。まとめるまでに時間がかかっていますからあまり急げ急げとは言いにくい部分もありますが、しかし、争点はある程度絞られていると思いますので、早くそのような状況に持っていきたいと思っています。

(了)

  • 本概要は、発言内容を変更しない範囲で読み易く修正しています。

(大臣官房総務課広報室)