平成20年3月7日大臣会見概要

平成20年3月7日
8時46分〜8時55分
参議院 議員食堂

大臣)

 本日の閣議は一般案件の他に法律案5件、政令1件がございました。文部科学省関係は特にありません。今日をもって、本国会提出法案72本、条約12本が出されたということと、今日が一応期限になっていましたが、まだ6本くらい残っているという報告がありました。閣議後の閣僚懇談会で、財務大臣から空港整備法及び航空法の一部を改正する法律案について発言がありました。それ以外は特にありませんが、あえて言うなら、今日の予算委員会はなくなりましたということでした。

記者)

 その国会についてお伺いします。今日の予算委員会が取りやめになるなど混乱が続いていますが、現状についての大臣のご所感と、文部科学省でも大事な法案を抱えていると思いますが、今後の見通しとか運営についてお考えをお願いします。

大臣)

 まず、昨日までの状況と違っていますから、少し動きがあるのかなという印象を持っています。ただ、今週当初から不正常な状態が続いて審議が行われないことは、大変残念だと思います。審議がまだ済んでいない、足りないとおっしゃっていたわけですから、参議院で大いに審議をやられたらどうかなというのが率直な印象であります。出口で色々ご意見があって、まだ足りないとおっしゃるならともかく、審議が足りないから審議しろということが抗議だとするならば、衆議院の結末はともかくとして、それはそれとして抗議なさったら良いと思いますが、参議院で大いに審議されたら如何かなと。参議院は参議院としての独自性ということを日頃からおっしゃっているわけですから、私は率直にそう感じます。いつもこういうことが起こりますと、これは与党とか野党とかいうのではなしに、国民の目にどう映っているのかということが、私は一番気になることでして、一日も早く正常化して頂きたいと思っています。文部科学省提出の法律案、特に、義務教育定数標準法の改正案は、いわゆる日切れ扱いという形で提案させて頂いております。4月1日になりますと、新しい地方における教育の計画といいますか、先生の配置なり、担当する授業時間数なりが決まって参ります。今回もう既に、13都府県から主幹教諭に係る加配措置の要望が出ているということですから、一日も早く通して頂いて、学校現場でこういった計画がしっかりと行われることに対して支障の無いように、これからも誠実に努力していきたいと思います。

記者)

 日銀総裁人事につきまして、今日提示があるというふうに報道されております。人事が政争の具に使われているような印象もあるのですが、これについての大臣のご所感と、あと閣議と閣僚懇談会でこの話題が出たかについて、お伺いできますか。

大臣)

 まず、これについては出ておりません。それから私の印象といいますか、基本的にこれは巷間言われていますように、政府がこれでいきたいということで提出をして、国会の同意を頂くということであります。やはりこれは政争の具になってはいけないわけでありますし、期限までにしっかりと決めないといけない。政調会長も発言されているようですが、途切れることがあってはいけないことであろうと思いますから、いずれに致しましても、今日出されると伺っておりますので、そのことを一日も早く国会の手続きを経て頂くということだろうと思います。

記者)

 昨日、筑波大学、東北大学と相次いで経理等の問題が出たのですが、これについての大臣の受け止めと今後の対応の予定をお願いします。

大臣)

 受け止めは、正直またかという感じが致します。この研究費等の問題につきましては、これまでもよく色々なことが起こっていまして、その度に、文部科学省としてはその改善なり再発防止ということを、当然、当該大学等に対してしっかりと申し入れてきたところであります。いずれに致しましても、大学側でしっかりと対処して頂くことが必要であろうと思います。東北大学の科学研究費補助金の不正経理につきましては、当然、今後の応募資格の停止や返還を求める措置を、JSPS(日本学術振興会)等において行って頂きたい思っています。筑波大学の論文データ改ざんにつきましては、再発防止のための委員会において、しっかりとした大学としての対応策を作ると聞いておりますので、そういったことが適正に行われているかをしっかりと見守って参りたいと思っています。

記者)

 東北大学の方がどうも、また繰越金の関係なのですが、制度を改正して2年経ってもまだなお同じ問題が起き続けるというのは、構造的なものが背景にあるというふうにお考えですか。

大臣)

 大学において、そういうことも考えられますから、大学の方でしっかりとやって頂きたいということを、文部科学省からも申し入れたいと思います。同じことを二度繰り返すというのは、前の教訓が生かされていないということですから。

(了)

(大臣官房総務課広報室)