平成19年8月27日大臣会見概要(臨時閣議)

平成19年8月27日
13時40分〜13時49分
文部科学省記者会見室

大臣)

 今日の臨時閣議は、各大臣の外遊した報告と、後は、辞表にサインした、ということです。

記者)

 辞表を出されたということですが、この一年、教育基本法や教育関連3法を始め、未履修等、本当に色々あったと思うのですが、大臣のこの一年のご感想と、今後の文部科学行政に対して注文がありましたらお願いします。

大臣)

 報道各社には、大変ご協力を頂きました。やはり国民に理解をして頂けなければいけないわけですから、色々な面で、報道して頂いたこともあったと思います。多くの方々に、教育あるいは科学技術の重要性について、従来より関心を持ってもらえたのではないかと思います。先人が長年の悲願として、色々ご苦労されて、準備をしてこられた教育基本法や教育関連3法の改正の時に、たまたま、私が当たってしまったということです。全体では、3分の2位の進捗かなというのが私の印象です。まず、法律を改正するということが3分の1。そして、予算の裏づけをすることが3分の1。そして、文部科学省の職員を始めとして、教育に携わるものの意識改革をしてもらうのが3分の1ということからしますと、法律は大体出来上がりました。そして、概算要求の詳しい内容を、いずれ皆さんにご報告しなければならないのですが、従来からは考えられない様な内容の要求になっております。これを是非、実現しなければならない。しかし、要求をまとめ上げただけですから、3分1の半分で6分の1ですね。それから、文部科学省でやっている仕事というのは、日本の将来のために極めて大切な、ある意味では、米百表と言う言葉にあるように、将来のために今を我慢しても、国民資源を投入してやり抜かねばならない仕事です。そういう仕事であるだけに、財務省に馴れ合って手を打つとか、組合と適当に上手くやる人が偉いという意識は、私は払拭させたいと思ってやってきました。どこまで文部科学省の職員の意識が変わってきているかは国民の皆さんのご判断に任せなければなりませんが、随分無理な注文にも我慢強く付いてきてくれましたから、私は、このままずっと頑張ってやってくれれば、5年位経てば、大学卒業後、公務員になりたい人の中で一番入りたい役所が文部科学省になる。また、ならなければならないと。そういう思いで、職員に話をしてきました。これがまだ、完全に出来ていないでしょうね。勿論、学校の先生や地域の方々のご協力も頂かなければならないし、その方々の意識も変えなければならない。全体では、法律は3分の1、あとは、6分の1ずつという感じです。

記者)

 安倍内閣の関係ですが、政治資金の関係や自らのご発言で4人の方が内閣を去っていますが、それについてのお考えを教えて下さい。

大臣)

 政治資金の問題と、失言・暴言の問題と、両方あったと思います。間違ったり、差別用語等を言った場合には、直に陳謝をして、自分の真意を説明しなければなりませんし、政治とお金といわれている問題も、例えば、菅前総務大臣の今回の問題は、菅前総務大臣が、所有するビルの事務所の借料として、政治団体から受け取っておられれるものを個人の所得としてきちんと申告さえしておられれば、別段問題があることとは私は思いません。ですから、自ら出てきて記者会見を開き説明をするということを閣僚等に上手くやらせるという、マネジメントという点に、やや足らざる点があったのではないかという気がします。

記者)

 新三役の顔ぶれを見ますと、少数派閥の方や無派閥の方なのですが、政策集団の長として、どのようにお考えでしょうか。

大臣)

 まあ、風説の流布の中に私の名前も散々出てきまして、昨日の夜は電話が沢山掛かってきまして、困り果てました。自民党の三役というのは、本来、グループの利益を後ろに持って仕事をするというポストであってはならないですね。ですから、少数派閥とかどうとかいうことは、やや古い発想だと私は思います。問題は、参議院で過半数が無い状態の中で、色々な面で話し合いが出来るパイプ、人脈、そして党内でも、確立された人物評価というものさえあれば良いわけです。お三方は上手くやられると思いますけど。

(了)

(大臣官房総務課広報室)