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平成19年6月26日大臣会見概要

平成19年6月26日
9時38分〜9時47分
文部科学省記者会見室

大臣)
 今日の閣議は特にご報告することはありません。人事の閣議承認、質問趣意書に対する答弁書等です。19年度版国民生活白書について高市大臣からご発言がありました。

記者)
 高校野球の特待生制度についてですが、自民党の高校野球特待生制度問題小委員会からの提言があったり、今日は日本高校野球連盟(以下「高野連」)の理事会とか部会が開催され、来年度以降の新しい特待生制度の在り方が話し合われますが、ここまでの一連の経緯について大臣の受け止めと、あと注文等ございましたら。

大臣)
 基本的には、全国高校体育連盟にしろ高野連にしろ独立なアマチュア団体ですから、その団体の運営、例えばアマチュアリズムをきちんと貫いて行きたいという団体としての考え、これに政府や政治が直接介入をすることは、私は適当ではないと思います。ただ、高野連の言っておられることが常識の範囲の中なのか、あるいは、本当に特待生制度をご存知がなかったのか、ご存知であったけれども、ご存知のないようなふりをして、結果的に特待生制度を受けている高校生や高校の責任を追及しておられるのか、その辺は人の心の中ですから分かりませんが、高野連側も日本学生野球憲章をもう一度見直してみようというお考えのようですから、あとはお任せしたほうが良いのではないでしょうか。色々言われていることについて、耳を貸し、目を凝らしておられるわけですし、自民党の小委員会からも、そういう促しをされたわけですから、政治というのは、少しゆっくり見ていたら良いのではないでしょうか。提言内容は私も目を通しましたが、私が某紙から要請を受けたインタビュー内容とほとんど変わりませんでしたから、誰が考えても同じようなことを考えるのかなと思って見ました。

記者)
 北海道の牛肉ミンチ偽装事件の件で、ミートホープ社の社長が平成18年度科学技術分野の文部科学大臣表彰創意工夫功労者賞を受賞されていたのですが、このことについてのご所感と今後の対応について教えて頂けますか。

大臣)
 申請は当然都道府県からしてくるのでしょうから、その申請内容に誤りがあったとか、技術的にうそが書いてあったということであれば、まず一番大問題ですね。最近は、介護保険のことにしろ、今回のことにしろ、率直に言えば、破廉恥なことが多すぎますよね。だからこそ、教育再生をして規範意識を持った日本人を育てなければいけないということになると思うのです。その技術そのものは私も詳しいことは知りませんから、今すぐにコメントできませんが、その技術は非常に優秀であったけれども失敗したとか、人間として失敗したということなのでしょうか。もし、技術そのものがうその申請だったり、本当の技術ではなくて、鶏肉を混ぜていたというのではどうしようもありませんからね。その辺よく調べてみないといけないのではないでしょうか。表彰したことが適切かどうかということになりますと、例えば消費者金融の広告も、報道各社はすべて出しておられましたが、事があると、けしからんというキャンペーンを張れますが、政府の場合はなかなかそうもいきませんからね。事実関係をよく調べて、おかしなことがあれば取り消すなり、ご辞退を頂かなければいけないと思います。技術そのものがきちんとしていたものであった場合に、どうするかというのは悩ましいですね。

記者)
 教育関連三法が成立して、今後まだ必要な法整備が残っていると思いますが、率直なところ大臣が、この辺は優先したほうが良いなと、今の時点でお考えの点はありますか。

大臣)
 参議院選挙の結果にもよりますし、次の国会のことも考えないといけません。日本は法治国家です。法律を通さないと行政の独断、大臣の独断でものを変えるというような独裁国家ではありませんから、法整備はしなくてはいけませんが、法整備をしただけでうまくは動きません。文部科学省の人たちの感性をもう少し磨いてもらい、教育委員会、校長先生、学校現場の意識をずっと変えていかなければいけません。社会保険庁の問題もそうですが、組合と馴れ合って、そのときをうまく動かしていくという人が、やり手でうまい人だという意識は、少し変えないといけないのかもわからないね。それから予算の問題もありますから、次の法律に移る前に、まず、意識改革と予算の処理というのが大切なのではないでしょうか。次々法律ばかり出すというのは、私はあまり感心しませんね。これからこの法律がどう実行され、浸透していくのか、そのための潤滑剤が予算なわけですが、そのためには、学校現場だけではなく文部科学省も含めて、もう少し感性を磨いて、意識を変えていかないといけないと思います。

(了)

(大臣官房総務課広報室)


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