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平成19年6月8日大臣会見概要

平成19年6月8日
8時48分〜8時57分
参議院議員食堂

大臣)
 本日は閣議に先立ち、自殺総合対策会議がございまして、自殺総合対策大綱について、先般、同会議に提議されたものに山本金融担当大臣などから一部修正意見が出たのを受け、パブリックコメントにかけていたものが最終的にまとめられ、異議なく了承されました。これは閣議了解をされましたので内閣府から発表すると思います。あとは、特段のことはございません。財務大臣から、財政制度等審議会(以下「財政審」)の建議についてご発言がありましたが、あまり愉快なことが書いていないので、聞き置いたということです。

記者)
 昨年の自殺者の統計が出まして、学生生徒の自殺が過去最悪になったという結果が出ておりますが、対策を含めて、受け止めをお願い致します。

大臣)
 3万人という数も非常に多いですね。ただ、日本はキリスト教文化というものが非常に希薄ですから、自殺に対する宗教的抑止が少ないという文化的背景があるのだと思います。3万人の中の児童生徒の数としては非常に少ないのですが、数字の伸びは非常に高いですよね。また、いじめを含めた学校問題によるものではないかというものが、かなり多くなってきておりますから、文部科学省でも色々な有識者のご意見も聞きながら、どう進めていくかという会議を設置しました。ただ、これは学校現場だけでは直りません。学校現場が注意をして対応しなければならないということは非常に大切なことですが、同時に、ご家庭、地域が情報を共有しながら子どもをくるんでいくということが大切だろうと思います。特に、自分の判断がまだ育っていない年齢の子どもが命を自ら絶つというのは、非常に痛ましいことです。家庭のあり方というものが、昔と大きく変わってきていますから、学校や教育委員会の対応について非を鳴らされるご両親の中にも、子どもから一度もご相談を受けておられないご両親もいらっしゃるわけですから、やはり、ご家庭と地域と、そして学校と、皆が協力をして、お互いに自分の立場を良くしようと思って隠し立てをしたり、他人に責任をなすりつけたりすることのないように、これから会議等でもしっかりとやってもらいたいし、特に学校現場では、何度も申し上げていることですが、いじめとか自殺の可能性があることが悪いわけではなくて、それを隠したり、放置をしていることが悪いということを、皆が認識をして、せっかくこの世に命を授かってきた子どもを守ってあげると。同時に子どもも、自分がここにいることが自分ひとりの判断でいるわけではなくて、多くの人から授かった命で、その命を次の世代に受け継いでいかなければならないということを、十分わかってもらえるようなことを教えていくことは大切でしょうね。ですから、教育基本法とか、今国会で審議中の学校教育法とかには、皆そういうことが書いてありますから、これが法律の文章にとどまることのないようにやるということでしょう。

記者)
 今、大臣から、あまり愉快なことを書いてない財政審の建議の話がございましたが、効率化ということをキーワードに小中学校の統合ですとか、国立大学について色々書かれていましたが、受け止めをお願い致します。

大臣)
 財政審は財務大臣の諮問機関ですから、財務省の考えに沿った取りまとめをしておられるわけです。予算というのは、憲法に書かれているように、最終的には、内閣が共同責任をもって、内閣が国会に提出するものですから、これから色々お話をして、やっていかなければならない。骨太の方針は今作成している途中です。これは多分、閣議決定をすると思います。財政審の建議は、財務大臣が出したものを財務大臣が報告してくれたわけです。教育再生は、今回初めて、社会保障と同じように大きな項目として立ちます。どういうふうに書くかは、現在大変せめぎ合いです。安倍総理が帰ってこないと、やりようもないですけど。

(了)

(大臣官房総務課広報室)


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