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平成19年6月5日大臣会見概要

平成19年6月5日
8時54分〜9時6分
参議院議員食堂

大臣)
 本日は特段の案件はありません。国土交通大臣から平成18年度首都圏整備に関する年次報告、環境大臣から平成19年度版環境・循環型社会白書についてのご発言がありました。あとは、麻生外務大臣、久間防衛大臣から海外出張のご報告と、本日総理が主要国首脳会議(サミット)に出発され、その間の代理は塩崎官房長官ということです。

記者)
 昨日の経済財政諮問会議で、国立大学法人運営費交付金について、議員から年度内の見直しの要請を打ち出すべきという意見がありましたが、これについて大臣の所感をお願いします。

大臣)
 民間議員の皆様は、教育再生会議の報告を高く評価するということをおっしゃっていましたが、教育再生会議の報告は、基盤的経費である国立大学法人運営費交付金と私学助成費を確実に確保した上で競争的資金を充実するということを提言しており、それを高く評価されたということは、結構なことだと思います。民間議員からは、教育の部分を減らせということではなく、基盤的経費の配分のルールを、選択と集中というかたちで見直し、年次計画を立てて進めてほしいというご提案がありましたが、そのことがまとまったということは伺っておりません。

記者)
 昨日発表された各社の世論調査での内閣支持率について、どのように受け止めていらっしゃいますか。

大臣)
 まず、安倍政権と、その調査を実施された社の一般人が考える距離感で、客観的な調査で何故あんなに違うのでしょうか。ここは低く出てくると思う社は必ず低く出てきますよね。よく分かりませんね。原因については、松岡前農林水産大臣の問題や、年金の問題等、色々言われていますが、やはり年金の問題が非常に大きいでしょう。我々は、厚生年金か国民年金か国家公務員の共済年金のどれかに入っており、職場を動いた場合に、職場ごとに保険料の支払いが計上されます。それを名寄せをして、25年という受給資格と、裁定による受給額を決めていくのですが、それがなかなか出来てなかったということでしょう。当初マスコミも5千万人と書いていましたが、5千万件ですから、一人で5つも職場を動けば、それで5件という計算になります。平成8年に菅直人民主党代表代行が厚生大臣をなさったときに基礎年金番号制度を導入されましたが、私は大変な功績だったと思います。これまでは別々に払い込まれていた年金の件数は3億件ありましたが、基礎年金番号制度の導入に伴い名寄せが行われ、2億5千万件が処理されました。残り5千万件についても、社会保険庁も分かる限りで手紙を出す等、名寄せの努力をしております。時効になってはいけないので、今、名寄せが終わるまで時効の停止をするという法律を提出しているのですから、私はこれに反対する政党の意図がよく分かりません。何よりも、どうしてこういうことが起こったかというと、現場の自治労を中心とした労働組合との間に、コンピュータを入れてはいけないとか、一日の処理件数は何件までとかという、闇協定を見過ごしていたというか、事なかれ主義のために、なあなあでやってきた社会保険庁当局や、歴代の政治の責任があるのです。ですから、私は菅氏が基礎年金番号制度を導入したのは大変な功績であり導入したからこんなことが起こったわけではないのですが、ただ菅氏が困るのは、菅氏や渡部恒三先生等、かつての厚生大臣、厚生労働大臣全てが担わなければならない責任を、自公政権に責任があるとか、ましてや現在の安倍政権に責任があるというキャンペーンにすり替えて、不満・不安を煽って、参議院選挙の議題にしようということに問題があると思います。ですから、歴代の政治が責任をもって、国民の不安を解消していくのが筋だと私は思います。アジテーターになったり、国民を不安に陥れて、年金ではなくて票を取ろうという姿勢は、あまり感心しませんね。

記者)
 昨日の経済財政諮問会議で配られた大臣提出の資料に、土曜日の活用ということが入っているのですが、それは文部科学省として実施していこうということでよろしいのですか。

大臣)
 土曜日の活用は教育再生会議が提言しています。予算編成作業の際に、教育再生会議が提言している土曜日の活用や、少人数による指導、特別支援教育等にも配慮しなければならないということを書きました。土曜日は今でも活用しているわけですから、それをどう使うかは色々工夫をしたいと思います。教育再生会議の第一次報告の四つの緊急対応も、教育三法案で、文部科学省は全て実現しています。ただ、その実現の仕方は文部科学省に任せてもらわなければならない。教育再生会議が考えておられる通りの方法ですと法律に齟齬が生じたり予算が無いという障害が色々出てくるわけですから。文部科学省は、教育再生会議の提案は全て実現していますから、今回の第二次報告についても、悪いことは書いていないので出来る限り実現したいと思いますが、実現方法はこちらに任せてもらわないといけませんね。

記者)
 国立大学法人運営費交付金の話ですが、昨日、いわゆる骨太の方針2007の素案ができて、そこには先ほど大臣がおっしゃった基盤的部分というのが抜けた書き方をされていますが、これについてご所感をお願いします。

大臣)
 まだ調整しているのではないでしょうか。教育再生会議は教育再生会議のものを言えばいいわけで、都合の良いとこだけ取ってはいけませんね。

(了)

(大臣官房総務課広報室)


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