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平成19年3月16日大臣会見概要

平成19年3月16日
8時41分〜8時50分
参議院議員食堂

大臣)
 本日の閣議では、文部科学省からは政令その他の了解を求めましたが、特段ご報告する法律事項はありません。私から、いわゆるサッカーくじの平成17年度の収益の使途についてご報告しました。それから、春闘の状況について柳澤厚生労働大臣からお話があり、これまでのところ、賃金については景気の回復や企業業績の改善の動きなどを背景として、自動車や電機産業などを中心に定期昇給相当分に加えて、総じて昨年を上回る賃金改善が行われているというご報告がありました。また、若林環境大臣が海外出張をしているので、その間の代理は溝手国家公安委員長だというお話でした。

記者)
 教育関連3法について、法案作成作業の進捗状況を教えていただけますか。

大臣)
 初等中等教育局を中心に担当のプロジェクトチームを作って、土日を返上し、平日も遅くまで作業をしております。私も激励をしたりしておりますが、当初から申し上げておりますとおり、内閣法制局審査を終えて、3法併せて月内には国会に提出したいと思っております。

記者)
 話が変わりまして、今日ライブドアの堀江元社長に判決が出ることになっておりますが、彼の行為についてどうお考えですか。

大臣)
 司法の判断に委ねられていることですから、分かりませんね。検察は自信を持って捜査をしているでしょうし、司法の判断も、現実の事象と法律を、裁判官の価値観や判断によって、どう合わせていくかということですから。日本の仕組みでは、司法の決定を尊重するやり方を取っていますが、人間のやることですから、人の価値観によって違い、最高裁の判決が覆ったり再審ということもあります。ですから、人間がやることは、常に自然科学のように絶対的真理ではないということを、皆が自覚して謙虚にやらなければいけないと思います。ですから、堀江元社長についても、事実関係がどうであったかは、今私には分かりません。

記者)
 西武球団が早稲田大学の野球部の学生にお金を渡していたことについて、スポーツを所管する大臣としてお考えを聞かせてください。

大臣)
 スポーツというのはフェアプレイが基本です。まず、ルールを守り、そのうえで、安倍首相流に言えば規範意識というものが一番必要な分野ですから、今回のことは極めて遺憾、不適切なことだと思います。昔、イギリスにパブリックスクールといって、オックスフォード大学やケンブリッジ大学に必ず入るエリートの学校があって、そこの生徒がラグビーをしていて、トライをしたのに、審判がトライではないという判定をして、そのときは一言の抗議や文句も言わずに判定を受け止めたけれども、第一次世界大戦に行って、死ぬ前に「あれは間違いなくトライだった」と言ったという話があります。スポーツというのは、そういう心構えをもってやらないといけません。勝つために何をやってもいいというわけではありません。

記者)
 教育再生会議の分科会で、まだたたき台の段階ですが、学習指導要領の弾力化を検討しているようですが、それについてお考えがありますか。

大臣)
 色々とご意見を言っていただくのは良いと思います。しかし、決めるのは中央教育審議会であり、私ですから、立派なご意見は大いに参考にさせていただきます。

記者)
 大臣は、昨年未履修の問題があったときに、学習指導要領を守ってほしいと、比較的厳しい立場で臨まれたと思いますが、その点を踏まえていかがでしょうか。

大臣)
 その点を踏まえてというのはどういう意味でしょうか。

記者)
 要するに、あまりに弾力化すると、守るという意識が薄れるのではないかと思うのですが。

大臣)
 教育再生会議の分科会がどういう意見を言っておられるのかよく知りませんが、私も教育再生会議の一員ですから全体会議には出席しますし、ご意見の中で非常に良いと思うものは、取り上げたらいいと思います。総合的な学習の時間というものは、今完全に弾力化されております。点数も付けないわけですから。

記者)
 同じく学習指導要領の改訂について、今日、中央教育審議会教育課程部会の第4期第1回会議が開催されますが、かねてから「できるだけ早く」と仰っていますが、いつ頃までに答申がまとまる予定ですか。

大臣)
 ともかく学校教育法を通さないといけません。教育の目標は、国会の議決を経ている教育基本法の第2条の記載をほぼ引用していますので、今回の学校教育法の改正案について、その部分についての国会の意思が違うということはないと思います。それを前提に検討するわけで、早ければ早い方が良いと思いますが、法案についてご無理をお願いしたようなスピードでの審議というようなことはありません。

(了)

(大臣官房総務課広報室)


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