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平成19年2月13日大臣会見概要

平成19年2月13日
8時50分〜8時57分
衆議院議員食堂前

大臣)
 本日は、文部科学省関係の案件はありません。尾身財務大臣がG7(財務相・中央銀行総裁会議)に行かれた報告がありました。それから、板橋で殉職された警察官の危険業務に従事をして勇気を持ってなされた行為について、叙勲の申請をしたいというお話がありました。それはもう当然のことと思います。

記者)
 中央教育審議会での審議の見通しについてお願いします。

大臣)
 各界の立派な先生がいらっしゃるので、本来は少し間を空けてリフレッシュをしながら次々とご議論いただくというのが筋だと思いますが、現実は国会という国権の最高機関に法律を出さなければいけないということもありますので、できるだけご無理のないように、しかし迅速に審議を促進していただきたいということで、明日から分科会を始めていただくことになっております。充実したご審議をお願いしたいと思いますし、3法案の関係については既に中央教育審議会としてのお考えはいただいておりますので、それ以後の状況の変化について、例えば未履修の問題も含めてこちらから情報を提供して、補足していただくことがあれば補足をしていただき、並行的に法案の準備に入って、要綱その他もいずれお示しをしてご判断を仰ぎたいと思っています。

記者)
 中央教育審議会の山崎会長は総会終了後の会見で、3法案について審議していく中で、ある程度抽象的な内容にならざるを得ないというようなことを仰っていたのですが、それについてはどうお考えですか。

大臣)
 人間の価値観を前提に話しているということは、大体の方向性を示すことなので、それに従って一字一句内閣法制局の審査を受けて法律にした場合に、「こんな形ですが」ということは、方向を示していただいた皆さんにご了解を得て、内閣としての手続きを行っていくということでしょう。中央教育審議会の皆さんは我々よりはるかに立派な価値観を持って全体を見ておられますが、失礼ながら法律の専門家ではありません。ですから、よく言うように、裁判官や弁護士や検事というのは法律の専門家ですが、現実の事象を裁いていくためには、リベラルアーツの深みをもって判断をしていくことになります。源氏物語も永井荷風も瀬戸内寂聴も読んでないのに、法律だけで離婚の調停をしてはまずいということと同じではないですか。つまり源氏物語、永井荷風、瀬戸内寂聴的な方向性を示していただくのが中央教育審議会だと思います。

記者)
 教育再生会議の義家室長が、携帯電話の着信音として、「携帯に出るやつは出席停止だ」というセリフを録音し配信されていたのを、誤解を招くとして削除したそうですが、これについて何か所感をお願いします。

大臣)
 この前通知を出したときに、先生方も出席停止や有形力の行使に逃げ込んでもらっては困るということを私は会見の場で申し上げました。同時に、多くの児童生徒を守るために、地域で一部の人から非難されるからといって、出席停止や、基準は難しいですが許される範囲の有形力の行使を採ることをためらってはならないということも申し上げました。要はその間のバランス論だと思います。携帯電話を預かっておくことは別に構わないと通知の中に書いているので、色々努力をせずにすぐ出席停止だと義家さんが言ったのか、色々努力をした上で出席停止という処分も最終的にはやむを得ないと言ったのかですね。

(了)

(大臣官房総務課広報室)


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