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平成18年9月12日大臣会見概要

平成18年9月12日
10時45分〜10時50分
文部科学省記者会見室

大臣)
 本日の閣議では、文部科学省関係といたしまして、昨日のH−2Aロケット10号機の打上げにつきましてのご報告をさせていただきました。成功という報告に対して閣僚から、おめでとうという話がございました。
 昨日13時35分に宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))がH−2Aロケット10号機の打上げを行いました。予定通り、種子島宇宙センターから打ち上げ、搭載しておりました情報収集衛星光学2号機を所定の軌道に投入することに成功いたしました。このことによりましてH−2Aロケットは、7号機以来4回続けての成功ということで、成功率9割を達成いたしました。これは世界のロケットの運用成績と比較しましても、それを上回る信頼性の高さを示すことができたものと思うわけでございます。これは、これまでJAXA(ジャクサ)が取り組んできました信頼性向上のための努力の結果でありまして、大変喜ばしいことと思っております。
 また、今月23日には、太陽観測衛星であります第22号科学衛星(SOLAR−B)を、ミューファイブロケットで打ち上げることを予定しております。引き続き成功を重ねていくことによりまして、日本の宇宙開発利用を着実に進展させ、国民の皆様の期待に応えていきたいと思っているところでございます。

記者)
 H−2Aロケットについて、小泉総理からもコメントが発表されていまして、閣僚からもおめでとうという話があったということですが、もう少し詳細を教えていただけますでしょうか。

大臣)
 今日の閣議は、総理はお出になっておりませんので、海外でのコメントとしてそういうお話があったと思います。本日の閣議におきましては、閣僚の皆さんから、すごいねというお話がありまして、隣にいらっしゃった麻生外務大臣からは、ここのところ全部成功だねというお話がございました。それから閣議前の懇談の中でも、各大臣からよかったねというお話がございました。
 世界的に見ますと、初期の段階での打上げの成功率は、10機、20機と、その二つの段階で評価をするというのが通常でありますが、10機段階で76パーセントというのが、世界の平均成功率でございます。これに対してH−2Aロケットは90パーセントの成功率ということで、大変高い信頼性を示すことができたと思います。また、20機段階での世界平均は82パーセントです。これも10機段階で達成できていますので、今後も安定的に伸ばすことができれば、20機の段階でも世界の平均成功率を上回ることが確実と思われます。そういった意味で分野別の戦略においても、90パーセントの目標を達成しているということはすばらしい実績だと思っております。
 現在のところ、太陽電池パドルが展開し、発生電力の確認もいたしております。3軸の姿勢制御確立も行われましたので、この時点ですべて順調に進んでいると考えられます。また、本日16時頃を目途といたしまして、姿勢制御が確実に行われるという確認をしますと、いわゆるクリティカルフェーズを終了するわけでございます。これら今後の衛星の情報につきましては、内閣衛星情報センターで情報公開をさせていただくことになると思いますので、何かお問い合わせがありましたら、そちらの方に聞いていただきたいと思っております。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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