平成18年9月8日
10時43分〜10時49分
文部科学省記者会見室

大臣）
　本日の閣議では、文部科学省関連の案件といたしまして、「平成18年5月23日から7月29日までの間の豪雨及び暴風雨による災害についての激甚災害並びにこれに対し適用すべき措置の指定に関する政令」、並びに「公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償の基準を定める政令の一部を改正する政令」が決定されました。
　また閣議に先立ちまして、「アスベスト問題に関する関係閣僚による会合」が開催され、各省の取組状況の報告がありました。私からは、昨年7月末から実施してきた吹き付けアスベスト等の使用実態調査が、6月末をもってすべての学校施設等で完了したこと、またこの調査に基づくアスベストの対策状況のフォローアップ調査を6月30日に地方公共団体等に指示しており、9月15日現在までの状況についてとりまとめを行い、10月中を目途に結果の公表を予定していることを報告いたしました。

記者）
　今週水曜日、秋篠宮妃紀子様に男の子が誕生しました。皇室典範の改正の議論を見送るという話も出ておりますが、大臣のご所感をお願いいたします。

大臣）
　親王殿下が誕生されたということは、本当に喜ばしいことでございまして、健やかなご成長及び秋篠宮妃のご健康の回復、一家のご繁栄を心からお祈り申し上げたいと思っております。そのようなことを踏まえまして、秋篠宮妃がご懐妊されたことによって中断されておりました皇室典範議論は、今後も慎重に各方面からの検討が加えられるべきでありまして、次期通常国会というような早期に改正案提出を必要とするとは考えておりません。

記者）
　昨日、山口県の徳山高専で女子生徒が殺された事件で、容疑者である同級生の男子生徒の遺体が見つかりました。学校内で起きた生徒同士の殺人事件ですが、大臣の所感をお願いします。

大臣）
　まことに痛ましい事件でありました。学校内の学生の皆さんの中でもアイドル的な存在で、皆に親しまれていた女子生徒が殺害され、また、その容疑者が遺体で発見されてしまうという形で、原因究明が困難になったということを考えますと、大変残念なことだと思っております。
　今後、警察による事実究明を待つほかないわけでありますが、学校における学生の安全ということについて、あらためて関係の現場の皆さんに、対策についての十分な検討をお願いしたいと考えております。また、徳山高専におきましては、この事件を踏まえて、学生あるいは保護者の皆さんへの説明と、学生に対するカウンセリングをもうすでに行っていると聞いておりますが、今後とも引き続き適切に対応されるように関係者に求めてまいりたいと存じます。

記者）
　今週末、種子島でH−Aロケット10号機が打上げられます。大臣も視察に行かれるということですが、期待などございましたら、お願いいたします。

大臣）
　この9月10日に打上げを予定しております、H−A10号機につきましては、世界的にも信頼性が高まった日本のロケット技術を実証する上で、大変重要なステップだと考えております。ロケットの打上げ成功を期待いたしますとともに、これによって打上げられます情報収集衛星光学2号機が順調に軌道投入等行われるように、今回の打上げに対して大きな期待を持っているところでございます。

（了）

（大臣官房総務課広報室）