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平成18年8月4日大臣会見概要

平成18年8月4日
10時33分〜10時41分
文部科学省記者会見室

大臣)
 本日の閣議では、文部科学省関係の案件はございませんでした。

記者)
 ふじみ野市のプールの事故の問題ですが、文部科学省が出した通達が市から管理業者に示されていなかったということが明らかになりました。管理業者が無断で下請けに出して丸投げしていたことも明らかになっています。これについて改めて大臣はどのようにお考えでしょうか。

大臣)
 8月1日の記者会見でも申し上げましたが、私どもはシーズン初めにプールの安全管理につきまして通達を発出し、絶対このような事故があってはならないということで、注意を喚起しているわけでございます。にもかかわらず、あのような悲惨な事故が起こってしまい、本当にかわいそうな事故でありまして、遺憾という以上に怒りを覚えるような気持ちであります。どんなことがあっても、こんな事故を起こしてはならない。安全管理を徹底していただきたいという気持ちで、8月1日にも再度注意喚起をするために、通知を出させていただきました。
 今回の事故のその後の状況、報道等を見て思うことは、少しこういう安全管理に携わる方の考え方が緩んでいるのではないかということです。生命というものに対して、やはりもっと真剣に取り組んでいただきたい。プールの安全管理は、管理会社が本当に真剣に取り組んでいただかなければならないものですが、このようなずさんな管理が行われていたということを聞くと、これはもう遺憾とか、そういった問題ではなくて、本当に怒りです。こんな管理はあってはならない。
 あのようなプールの管理には、やはり人工呼吸を始めとした救急救命の基礎をしっかりと身につけた方に携わっていただきたいし、またその管理を委託された会社は、その重みというものをしっかりと受け止めて、その任に当たっていただきたいと思います。

記者)
 市が業者に文部科学省からの通達を見せていなかったということについてはどう思いますか。

大臣)
 私どもの通達の指示がしっかりと伝わらないということになれば、改めて私どもの通達というものについての取組をチェックする必要があると思います。8月1日に発出されたことがちゃんと現場に届くように、必要があれば、再度私どもとしては、その確認を取りながら、通知を発出させていただくということも考えなければいけないと思っております。

記者)
 安倍官房長官が4月に靖国神社に参拝していたということが明らかになりましたが、総裁選等に与える影響、あるいは4月に行っていたこと自体について、大臣はどのようにお考えでしょうか。

大臣)
 安倍官房長官が参拝をされたということについては、安倍官房長官がご自身で靖国神社に対してのお考えをお持ちで、個人的な立場で参拝されたと理解しております。私としてはこれ以上のコメントはありません。

記者)
 総裁選等に与える影響については、どのようにお考えでしょうか。

大臣)
 個人的な立場でなされたという参拝の方法で、それをあえて表に出しておられません。いかにも個人的な立場であったということを感じさせるような行動でありますので、それを額面どおり受け取られて、皆さんが判断されると思います。

記者)
 日中関係への影響と、次期首相は参拝すべきかどうかということについて、どうお考えになりますか。

大臣)
 日中関係については、安倍官房長官のこれまでの活動の中で、ご自身も心を砕いておられたと思っております。そういう意味において、冷静な判断をなさるものと思います。また、これからのことを考えていきますと、あえてそういった外交関係に波風を立てるような意図は持っていらっしゃらなかったということでありますから、外交筋も冷静に受け止めて判断をされるものと私は思います。

記者)
 次期首相が参拝すべきかどうかという点についてはいかがですか。

大臣)
 次期首相は、今日の日中、日韓関係の現状とその背景を的確に認識されて、参拝というものについては慎重にされるべきだと、私は思っております。

(了)

(大臣官房総務課広報室)

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