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平成18年5月12日大臣会見概要

平成18年5月12日
9時38分〜9時50分
文部科学省記者会見室

◎一般案件

「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定」第2条に基づく施設及び区域の一部返還,共同使用,追加提供及び新規提供について(決定)(防衛庁)

サウジアラビア国駐箚特命全権大使中村 滋外1名に交付すべき信任状及び前任特命全権大使齋藤泰雄外1名の解任状につき認証を仰ぐことについて(決定)(外務省)

◎国会提出案件

参議院議員山下八洲夫(民主)提出JR総連・JR東労組などJR労組に浸透する革マル派の実態等に関する質問に対する答弁書について(決定)(警察庁)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出外務省在外職員の平成18年度住居手当に関する再質問に対する答弁書について(決定)(外務省)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出竹島問題に関する質問に対する答弁書について(決定)(同上)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出外務省と安全保障問題研究会の関係に関する質問に対する答弁書について(決定)(同上)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出特命全権大使任用の基準等に関する質問に対する答弁書について(決定)(同上)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出「外務省員手帳」に関する再質問に対する答弁書について(決定)(同上)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出原住民の定義に関する再質問に対する答弁書について(決定)(同上)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出外務省による同行記者団に対する白紙領収書の供与に関する質問に対する答弁書について(決定)(同上)

衆議院議員鈴木宗男(無)提出外務省による国会議員の動向調査に関する質問に対する答弁書について(決定)(同上)

参議院議員櫻井充(民主)提出大学の在り方に関する質問に対する答弁書について(決定)(文部科学省)

参議院議員櫻井充(民主)提出イレッサの副作用被害問題に関する質問に対する答弁書について(決定)(厚生労働省)

衆議院議員赤嶺政賢(共)提出沖縄県立八重山病院及び県立北部病院等の産婦人科の存続・再開に関する質問に対する答弁書について(決定)(同上)

第163回国会の衆議院及び参議院において採決された「全国戦災犠牲者の平和慰霊碑建立に関する請願」外38件の処理について(決定)(内閣官房)

◎公布(法律)

研究交流促進法及び特定放射光施設の共用の促進に関する法律の一部を改正する法律(決定)

海上物流の基盤強化のための港湾法等の一部を改正する法律(決定)

◎政令

海上物流の基盤強化のための港湾法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備に関する政令(決定)(国土交通・財務省)

◎人事

大臣)
 本日の閣議では、国立大学法人山口大学の学長の任命につきまして了解を得たほか、櫻井充参議院議員提出の、大学の在り方に関する質問主意書に対する答弁書が決定されました。

記者)
 財団日本スケート連盟が国際事業委員会をめぐる不透明支出の件につきまして、調査報告書を公表いたしました。その内容と今後の対応について、大臣のご所感をお願いいたします。

大臣)
 財団法人日本スケート連盟は、10日に臨時理事会を開催いたしまして、調査報告及び業務改善の方策等について検討を行ったと承知いたしております。今後のスケジュールとしては、5月30日に理事会を開催し、業務改善の方策についてさらに検討を加えて、6月17日に評議員会に対し報告を行うと聞いているわけでございます。これらの報告によりますと、一部の大会の準備において使途が不明な支出があったなど、不適切な経費等が数多く指摘をされておりまして、公益法人としてのこのような事態は、まことに遺憾であると言わざるを得ません。理事会では業務改善についても検討されたということでございますが、文部科学省としても連盟においての業務改善が着実に行われ、運営が適正化されるように、引き続き指導してまいりたいと存じます。あらためて、オリンピックでは選手が活躍し、国民も期待するこのスポーツ界において、その実施団体がこのような不正経理等によってイメージを傷つけるということ自体が、あってはならないと考えております。疑惑をかけられている人に対する刑事や民事上の責任追求については、今後連盟により適切に行われることを期待し、見守りたいと思っております。

記者)
 続いて教育基本法ですが、昨日特別委員会の設置が衆議院で決まりまして、いよいよ審議が始まります。委員のメンバーは、大臣経験者が10人並ぶなど、非常に重厚な布陣ですが、これからの答弁に臨まれるご所感をお願いいたします。

大臣)
 昨日の衆議院本会議におきまして、教育基本法に関する特別委員会が設置されました。この特別委員会の設置によりまして、国会に提出させていただきました教育基本法案の審議の体制そのものは整ったと思いますが、その特別委員会におきまして、十分な審議が行われるように、私どもも準備をしっかりして臨んでまいりたいと思います。委員のメンバーには10名の文部大臣経験者、あるいは文部科学大臣経験者の方がおられます。この意味は大変重いと思っております。そういった大変重い布陣の中で審議されるこの教育基本法案が、国民の皆さんに、なぜ今改正をするのか、そしてどのような方向性を持っているのか、しっかりとご理解がいただけるように、答弁を通じ、また審議を通じ、明らかにしてまいりたいと存じます。委員会における充実した審議を期待し、速やかに成立ができますように、私どもも努力をしてまいります。国民の皆さんのご理解と、そして審議に携わる皆さんのご理解ご協力をお願い申し上げたいと思っております。

記者)
 続いて高松塚古墳についてですが、昨日、高松塚古墳にかかわる調査委員会(高松塚古墳取合部天井の崩落止め工事及び石室西壁の損傷事故に関する調査委員会)が開催されました。壁画の点検で普段着での作業が常態化していた疑いも指摘されておりますが、その調査の経過について大臣のご所感をお願いいたします。

大臣)
 4月25日に第一回の調査委員会が開催され、また第二回が昨日開催され、その報道がございました。その報道内容につきましては、実は私も十分な報告を聞いていない部分がございまして、今朝その報告をあらためて補充して聴取いたしました。
 私はまず、この調査委員会での検討状況を踏まえて、過去において私が説明を受けたことと若干の相違があることに対して、文化庁の情報開示のあり方、大臣に対しても十分な報告がなされないということについて、やはりこの体質に私は苦言を呈したいと思っております。そういった意味でこの文化庁の今日の調査、そしてこれまでのあり方というものが、国民に対して情報をしっかり公開していくという姿勢が十分でないという認識を持って、私としても指導したいと思っております。
 この石室の保存ということに関しては、最終的にカビの発生等を防ぎきれないかもしれないという予想もあったと聞いております。それが最終的に石室の移設という対処方針、決定につながったと聞いております。ただ、この石室の移設までの期間、これ以上のカビの発生を防止するために今なすべきことが何であるか、これまで検討してきた保存方法、それらにさらに検討を加えて、従来検討してきたことにとらわれずに、やはり新たなカビ防止のための対策としてどのような方法があるか、検討してもらいたいと思います。
 高松塚古墳壁画は国民の大切な宝であります。人類の文化の遺産でありますから、その保存に対して、プロとしての文化庁の知見を総結集して万全の対策をとるように、改めて指示をさせていただきました。

記者)
 今のお話の中で、今まで受けてきた説明と相違があったというお話がありましたが、これは具体的にどのような相違があったのでしょうか。また、関係者に対しての責任追及などどのようにお考えでしょうか。

大臣)
 カビの発生の可能性について、十分に私には説明がなかったようにも思いますし、また、この防護服の着用のあり方という点についても、十分に私の質問に答えていたと思わない部分がありますので、そういった部分も含めて経過をもう一度私として精査させていただきたいと思っております。
 処分につきましては、文化庁として内部で十分な調査を行っております。その調査結果を踏まえて考えさせていただきたいと思います。

記者)
 防護服の着用のあり方について、大臣には、防護服は作業の際に着用していたという報告がこれまではあった、という認識でよろしいでしょうか。

大臣)
 石室内作業については着用しているというふうに聞いております。また石室外での着用のあり方についてはこのマニュアルには書いてないということでございます。その書いていないことについてどのような認識を持っていたかという点が、現在調査中でございますから、その調査の結果をしっかり待ちたいと思います。私の印象として、その調査結果と最終的に照合させていただいて、必要な処分があれば処分をしたいと考えております。

記者)
 高松塚古墳壁画の損傷等の報道があって、外部の調査委員会が設けられたわけですが、外部調査委員会が開催される場所が中央教育審議会などでも使われている会場です。文化庁自身の失態によって設けられた外部調査委員会で、新たな経費としてかなり費用がかかりそうなそうした施設で委員会を開催することについて、批判する声も上がっていますが、それについてはいかがでしょうか。

大臣)
 調査委員会の設置につきましては、委員の方が、文化庁のこの件にかかわる人間を一切排除するということで、私が人選を指示いたしました。そういった中で、開催場所がどこになるかということについては、マスコミの皆さんの取材の対応なども考慮し、皆さんの待機スペースも含めて、そういった配慮がなされたものと思いますから、どこで開催したことが適切であるかということは、一概には判断しかねる問題だと思っております。ただ、そういうご指摘があるということを今聞きましたから、もう一度検討させていただきますが、不必要な支出を、敢えて考えてやっているというようなことはないと思っております。

記者)
 今日は文化庁の幹部とお会いになったのですか。

大臣)
 次長から、朝、説明を聴取しております。

記者)
 閣議の後にですか。

大臣)
 そうです。

記者)
 スポーツ担当大臣としてのお考えをお伺いしたいのですが、先日行われたサッカーのキリンカップで日本代表がブルガリアに負けました。ワールドカップの開催まで1ヶ月という中で、大臣として日本代表が今回ワールドカップでどういう成績になるか、ご心配はされていますか。

大臣)
 ワールドカップで日本選手が、ジーコジャパンが、活躍してくれることのみ、もうそのことに期待一心でございます。監督がしっかりと基準を定めて代表選手を選ばれることにみんなが信頼をして、全面的に応援をして、なんとしても勝ちに行くと、みんなで応援をして勝ち取るんだと、そういう盛り上がりが必要だと思っております。試合一つ一つには色々な状況があるでしょう。しかし全体としていい方向に向かっているということを信じて、私は応援していきたいと思います。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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