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平成17年11月29日大臣会見概要

平成17年11月29日
11時5分〜11時16分
文部科学省記者会見室

◎一般案件

平成17年度特別会計予算総則第13条第6項の規定に基づく経費の増額(2件)について(決定)
(財務省)
フィンランド国特命全権大使ヨルマ・ユーリン外1名の接受について(決定)
(外務省)
モルドバ国駐箚特命全権大使馬渕睦夫に交付すべき信任状及び前任特命全権大使天江喜七郎の解任状につき認証を仰ぐことについて(決定)
(同上)


◎政令

外国為替令及び輸出貿易管理令の一部を改正する政令(決定)
(経済産業・財務省)
公営住宅法施行令の一部を改正する政令(決定)
(国土交通・財務省)

◎人事


◎配付

労働力調査報告
(総務省)
家計調査報告
(同上)
大阪市長選挙結果調
(同上)

大臣)
 本日の閣議では、文部科学省関係では人事案件が2件ございました。1件目は12月1日付けで日本ユネスコ国内委員会委員17名を任命することにつきまして内閣の承認を受けました。また、2件目は国立大学法人宇都宮大学長に菅野長右エ門氏を12月1日付けで任命することにつきまして、了解をいただきました。
 閣僚懇談会では、11月27日に京都で開催をいたしました「私たちが担う次代の文化力。」をテーマとしました親子タウンミーティングについて、報告を申し上げました。中学生の女の子が、「文化は人と人の心をつなぐ」と言っていたことが、私にとっては非常に印象的でございました。京都という伝統文化の町に育った皆さんや子どもたちの意見、あるいはそういう伝統文化豊かなところに転勤をしてきて、その保存のためにボランティアとして活動されている主婦の方の意見、いろいろな方々の意見がとても前向きでありました。そして、その文化を振興することの必要性について、大変強い関心をお持ちだということに、さらに印象を深くしました。また、当日ご一緒しました河合文化庁長官や京都市交響楽団常任指揮者並びに東京交響楽団常任指揮者の大友直人氏の文化についての見識というものに深く感銘をしたところであります。私は、こういったテーマでタウンミーティングを開催したことの意義があったと感じました。ご協力をしてくださった方々、またご参加をいただいた親子の皆さん、そしてお茶やお花をその場で実演してくださった子どもたちに感謝を申し上げます。
 閣議後に「アスベスト問題に関する関係閣僚による会合」が開催され、「石綿による健康被害の救済に関する法律(仮称)案大綱」の決定などがされました。文部科学省関係では、私の方から、7月29日から実施いたしました「学校施設等における吹き付けアスベスト等使用実態調査」の結果につきまして、概要をご報告いたしました。文部科学省といたしましては、調査の結果を踏まえまして、学校の設置者が適切なアスベスト対策を速やかに行うことができるように、対策工事に必要な措置について関係当局と協議しているところであり、また対策に関する留意事項を本日通知させていただきますとともに、今後、対策の実施状況のフォローアップを行うなど、関係省庁と十分な連携をはかりながら、きめ細かな指導・支援を行ってまいりたいと存じます。また、次回の会合は、来月末を目途に開催される予定でございまして、それに向けてさらに詰めてまいりたいと存じます。

記者)
 探査機の「はやぶさ」が小惑星の「イトカワ」から岩石試料の採取に成功したということですけれども、大臣の感想を聞かせてください。

大臣)
 第20号科学衛星の「はやぶさ」が今回実施しました一連の実験・調査活動でございますけれども、小惑星「イトカワ」への小型探査ロボットの「ミネルヴァ」の着陸は、通信状況の悪さやその他で、残念ながら着陸をさせることはできませんでしたが、その後、そういった厳しい状況を克服して「イトカワ」に対してターゲットマーカーを打ち込み、そのターゲットマーカーを目印にして「はやぶさ」本体の着陸を試み、それを成功させ、さらには金属球を打ち込んで岩石試料の採取にも成功したという信号を確認したということは、日本の技術力の高さを示し、宇宙科学の中に新たな1ページを刻んだということであり、大変誇らしく思います。心から関係者の皆さんの今日までのご努力に敬意を表したいと思います。岩石試料を回収して、その分析等によって、宇宙の誕生と発達に関する科学的データを得るというさらなる大きな目標がございます。この達成に向けて、関係者の皆さんのさらなるご努力をお願いをしたいと思います。ここまでのステップを成功させた、そのアイデア、技術力、そして制御力に深く感銘を受けました。

記者)
 三位一体改革の関係で、今日はもう29日ということで、かなり大詰めになってきましたが、8,500億円あるいは170億円の取扱いについて、改めて大臣のお考えをお聞かせください。

大臣)
 今日が29日ということで、いよいよ月末が迫ってまいりました。それまでに8,500億円の取扱いについて、最終的な協議をしてまいりたいと考えておりますが、私といたしましては、教育現場の実情等を見ますと、この問題を毎年毎年繰り返すというようなことは避けるべきだと考えております。政府・与党合意にありますように、平成18年度の措置は恒久的なものということをご理解いただき、その線に沿って協議をさらに続けたいと思っております。

記者)
 アスベスト問題の関係ですけれども、石綿の飛散の恐れがある学校が相当数出てきているので、自治体の方では国からの補助金が出ないということで単独事業を余儀なくされているところもあるようです。速やかな処置のため関係当局と協議をしているということですけれども、具体的な協議の見通しについてお聞かせください。

大臣)
 関係省庁と、問題のある施設全体に対する財政措置等を、どのようにしていくかということを協議をしている最中でございます。そういった中で、学校施設等の対策をどのようにするか関係省庁と連携をし、検討しているところでございます。現場の実情についても、つぶさに調べながら協議してまいりたいと存じます。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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