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平成17年6月14日大臣会見概要

平成17年6月14日
9時9分〜9時17分
文部科学省記者会見室

◎国会提出案件
「防災に関してとった措置の概況」及び「平成17年度の防災に関する計画」について(決定)
内閣府本府・警察・防衛庁・総務・文部科学・
厚生労働・農林水産・経済産業・国土交通省
「平成16年度観光の状況」及び「平成17年度観光政策」について(決定)
(国土交通省)
国家公務員倫理法に基づき各省各庁の長が定める職員の職務に係る倫理に関する訓令等に関する報告について(決定)
(総務省)
衆議院議員岩國哲人(民主)提出靖国神社参拝に関する質問に対する答弁書について
(内閣官房・宮内庁)
衆議院議員島聡(民主)提出裁量行政の排除に関する質問に対する答弁書について
(総務省・内閣官房)
参議院議員谷博之(民主)提出鍼術における刺絡鍼法に関する質問に対する答弁書について
(厚生労働省)
参議院議員足立信也(民主)提出18歳未満に保障されている児童デイサービスの小学校卒業時打ち切りに関する再質問に対する答弁書について
(同上)

◎公布(法律)
船舶の所有者等の責任の制限に関する法律の一部を改正する法律(決定)
 
森林組合法の一部を改正する法律(決定)
 
種苗法の一部を改正する法律(決定)
 
構造改革特別区域法の一部を改正する法律(決定)
 
社会保険労務士法の一部を改正する法律(決定)
 
社会保障に関する日本国政府とフランス共和国政府との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律(決定)
 
社会保障に関する日本国とベルギー王国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律(決定)
 
地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律(決定)
 
食育基本法(決定)


◎政令
建設業法施行令の一部を改正する政令(決定)
(国土交通省)

◎人事



大臣)
 本日の閣議におきましては、文部科学省の案件はありませんでしたが、平成17年版のいわゆる「防災白書」、「観光白書」の決定などがありました。閣僚懇談会におきましては、私から土曜日に行われた「タウンミーティング」についての報告をいたしました。

記者)
 閣僚懇談会では、「タウンミーティング」についてどのような報告をされたのでしょうか。

大臣)
 それでは詳しく申し上げますと「『考えよう、義務教育』をテーマとして、静岡県静岡市において開催された教育改革タウンミーティングに出席して参りました。教育改革タウンミーティングは、本年3月の松江市での開催に続き7回目であります。当日は冒頭に私から、わが国の教育が多くの課題を抱えており、それを解決するために教育基本法の改正が必要であることや、学力向上や教員の質の向上など、現在取り組んでいる義務教育の改革等について説明を行うとともに、今回は鳥居中央教育審議会会長にも御出席をいただき、中央教育審議会における審議内容等についてご紹介いただきました。会場の皆様との対話の中では、例えば、国家戦略としての教育を考えるならば第一に日本が好きという子どもを育てることが大事である、教員の質を高めるため指導力不足教員に対する再教育や教員養成に携わる大学教員の質の向上が必要である、学校現場では教員が多忙で子どもたちと向かい合える時間が少ないというご意見の他、教育基本法の改正や教科書検定、学校給食についてなど、教育改革全般にわたって多くのご意見をいただきました。私としては教育改革の推進について、引き続き様々な機会を通じて国民的な議論を深めていくよう努めたいと考えております。」という内容の報告をいたしました。

記者)
 閣僚懇談会で、「タウンミーティング」での大臣の従軍慰安婦に関する発言について、どのような話があったのでしょうか。

大臣)
 特に私の発言について、申し上げるべき話はなかったと思います。

記者)
 それと昨日、総理が、閣僚の発言については慎重にしたほうがいいというようなことをおっしゃったのですけども、これについてはどのように受け止められますか。

大臣)
 いつも慎重に言葉を選んで話しているつもりですけれども。

記者)
 従軍慰安婦の話の続きですけども、この問題に関して1993年の官房長官談話で、歴史教育などを通じて、このような問題を永く記憶にとどめるという決意を表明していますけれども、大臣はこのことについても政府見解と同じ立場であるということでよろしいでしょうか。あともう一点。従軍慰安婦という言葉自体が、当時存在しなかった。だから教科書からその言葉が消えてよかったという趣旨が先日の発言だと思うのですけれども、そういった呼び名はいずれにしても、いわゆる従軍慰安婦については教科書に記述された方がいいというふうにお考えでしょうか。

大臣)
 教科書に記述するかどうかは、執筆者のお考えだと思います。

記者)
 大臣は、竹島は日本の固有の領土であるということを教科書にきちんと記述するべきだというお考えを示されていますが、それと扱いに差があるのはなぜですか。

大臣)
 歴史認識については、いろいろなお考えがありますけれども、日本の領土がどこからどこまでの範囲かというのは、客観的にわかることですから、そういうことは子どもたちにきちんと教えるべきではないかという趣旨です。

記者)
 けれども、従軍慰安婦については執筆者の判断でかまわないということですか。

大臣)
 どのような事象を取り上げるかは、執筆者にもいろいろなお考えがありますので。

記者)
 あと、政府見解についての確認ですけれども、歴史教育などを通じて、永く記憶にとどめるという点でも、大臣は同じ立場であるという理解でよろしいのでしょうか。

大臣)
 そのとおりです。

記者)
 閣僚懇談会で、「タウンミーティング」についての説明をした後に、大臣から「ご迷惑をおかけした」というような発言があったと聞いたのですが、そういった発言はなさったのでしょうか。

大臣)
 最後に「言葉を選んでしゃべっています。」という発言をしました。

記者)
 ご迷惑をかけたという言葉は、その場ではおっしゃたのでしょうか。

大臣)
 ご迷惑をかけたとは言っていません。

記者)
 中国等が発言について反発をしていますけれども、そういった反応についてはどうお考えでしょうか。

大臣)
 この問題は、話をすればするほどお互いにキャッチボールみたいになってしまうのであまり話したくないのですけれど。そういう方々が存在したということですよね。その当時に身を置いて考えるべきですが、いろいろな事情があるにせよ、本当に大変なことだったんだろうなと思います。そういう時代が日本にもあったということ、そういったことを教えることも歴史を学ぶということだろうと思います。

記者)
 いろいろな事情というところですが、1993年の官房長官談話ですと、従軍慰安婦の慰安所の設置などについて軍が関与したと認めているのですけれども、この点はいかがですか。

大臣)
 その時のことはよくわかりませんが、そういうこともあったかと思います。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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