ここからサイトの主なメニューです
平成17年4月8日大臣会見概要

平成17年4月8日
9時17分〜9時23分
文部科学省記者会見室

◎一般案件

☆消費者基本計画について(決定)
(内閣府本府)

☆カンボジア国特命全権大使プー・ソティレアッ外1名の接受について(決定)
(外務省)

◎公布(法律)

☆中小企業経営革新支援法の一部を改正する法律(決定)

☆不動産登記法等の一部を改正する法律(決定)

☆国会職員法の一部を改正する法律(決定)

◎政令

☆中小企業経営革新支援法施行令等の一部を改正する政令(決定)
(経済産業省)

◎人事


大臣)
 本日の閣議における文部科学省関係の案件といたしましては、先日の消費者政策会議で取りまとめられました消費者基本計画が閣議決定されました。また、私から、2011年ラグビーワールドカップの日本への招致の実現へ向け、関係閣僚に協力をお願いいたしました。

記者)
 昨日、イスラマバードで行われました日韓外相会談において、潘基文(バンドムン)外交通商相が、今回の教科書検定の結果として発表された歴史・公民教科書を激しく非難し、竹島に関する記述について削除を要求しましたが、これに対して町村外務大臣は、削除は受け入れられないと回答しているのですけれども、文部科学大臣としてのお立場も同じなのか、あるいは今後、削除について何らかの対応をするお気持ちがあるのか伺います。

大臣)
 4月5日の私の談話でも申し上げましたが、教科書の検定については、学習指導要領や教科用図書検定基準に基づいて、教科用図書検定調査審議会の専門的な審議を経て適切に実施したところでございます。教科書において竹島を記述するかどうかは出版社側の判断に委ねられているところであり、検定において具体的な記述ぶりを指示するものではございません。最終的な記述ぶりについては、各教科書の編集者に任せられていることでございます。いずれにせよ竹島の問題につきましては、韓国は韓国、日本は日本の立場があるわけでございまして、そのことについて両国間で感情的な対立を招くというようなことは両国のためにならないと思っておりまして、日韓関係全体のことを考えて大局的な視点から対応していくことが大事ではないかと思っております。また、文部科学省として、検定に合格した教科書の記述について削除を指示する立場にはございません。

記者)
 ITER(イーター)(国際熱核融合実験炉)の関係なのですけれども、昨夜、一部外電で、EUのITER(イーター)担当の委員のポトチュニク委員が、来週前半にも来日し、中山大臣と会談するとありましたが、これが事実かどうかという点と、実際に会談した場合の交渉について、EU側は建設地を決める政治決着の場にしたいと従来から主張しておりますが、政治決着に関わる会談になるのかどうかという点についてお伺いします。

大臣)
 欧州委員会のポトチュニク委員が来日して、私と会談を持ちたいという意向を有していることは承知しております。会談については、現在、調整中でございまして、もし来日されるということであれば、お会いすることになると考えております。また、交渉がどのようなものになるかは、交渉ごとなので現時点でお答えすることはできません。いずれにしても6極の枠組みの下で、双方が納得のいく解決策について率直な意見交換ができればと考えております。

記者)
 ITER(イーター)の関連ですけれども、以前の会見で、政治決着をつけたいEUの求めに対して、まだ事務的なレベルの交渉を続けるべき段階であり、政治決着の段階ではないという発言をされていますけれども、その考えは変わりないでしょうか。

大臣)
 変わりありません。

記者)
 一部報道で、教科用図書検定調査審議会の委員が、検定済教科書について批判的なコメントをしており、不適切ではないかという声が内部からもあったようですけれども、大臣の所見をお伺いしたいのですが。

大臣)
 先ほどその新聞記事を見たのですが、検定意見について述べているならばいいのでしょうけれども、検定後の教科書の記述についてコメントしたということであれば問題だと思います。いずれにしても、詳細はわかりませんので調べてみたいと思っています。

記者)
 前回の教科書検定の時にも、やはり韓国・中国からいろいろな反発がありまして、出版社の自主的な修正が行われたという経緯もありますけれども、今回、出版社側から自主的に修正したいという申請が出た場合の対応はお考えでしょうか。

大臣)
 それは、その段階で考えるのでしょうけれども、その修正が検定の前提とする学習指導要領や教科用図書検定基準に沿ったものであれば、執筆者や出版社の判断によるものだと思います。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ