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平成17年2月1日大臣会見概要

平成17年2月1日
8時44分〜8時54分
参議院議員食堂

◎国会提出案件

衆議院議員中根康浩(民主)提出障害児教育に関する質問に対する答弁書について
(文部科学省)
衆議院議員中根康浩(民主)提出障害者福祉に関する質問に対する答弁書について
(厚生労働省)
衆議院議員中根康浩(民主)提出触法精神障害者の入院施設に関する質問に対する答弁書について
(同上)
衆議院議員中根康浩(民主)提出小規模作業所に関する質問に対する答弁書について
(同上)
衆議院議員中根康浩(民主)提出幼保一元化に関する質問に対する答弁書について
(厚生労働・文部科学省)
衆議院議員中根康浩(民主)提出施設、学校等における障害者(児)虐待防止に関する質問に対する答弁書について
(同上)
衆議院議員中根康浩(民主)提出社会保険庁の事務費に関する質問に対する答弁書について
(厚生労働・財務省)
衆議院議員中根康浩(民主)提出社会保険庁業務の「市場化テスト」に関する質問に対する答弁書について
(厚生労働省)
衆議院議員中根康浩(民主)提出介護保険制度見直しに関する質問に対する答弁書について
(同上)
参議院議員円より子(民主)提出助産師に関する質問に対する答弁書について
(厚生労働・文部科学省)


◎法律案

民間事業者の能力を活用した市街地の整備を推進するための都市再生特別措置法等の一部を改正する法律案(決定)
(国土交通・財務省)
都市鉄道等利便増進法案(決定)
(同上)
水防法及び土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案(決定)
(同上)
港湾の活性化のための港湾法等の一部を改正する法律案(決定)
(同上)


◎人事

大臣)
 本日の閣議におきましては、文部科学省関係の案件といたしまして、質問主意書に対する答弁書の決定が何件かございました。閣僚懇談会におきましては、防衛庁長官から副大臣を被災地に派遣するというような発言がございました。 この機会に私から一言申し上げさせていただきます。第2期中央教育審議会の委員の任期が1月31日で終了しましたので、第3期の委員28名を本日2月1日付けで任命いたしました。ご承知のように中央教育審議会というのは、初等中等教育から高等教育までの学校教育はもちろんでございますが、生涯学習やスポーツ等の振興など幅広い事項を調査審議する機関であり、各界からの有識者を幅広く登用する観点から人選を行ったところでございます。30名という限られた委員の枠の中で、義務教育の教職員給与負担者の立場である都道府県と、学校の設置管理者である市町村から、地方団体の代表としてそれぞれ1名、計2名を入っていただくことを考えております。また、義務教育改革を集中審議いたします義務教育特別委員会には、地方六団体からの要望どおり、知事、市長、町村長合計3名の委員に就任いただくことを考えておりまして、このことは地方六団体にもお伝えしているところでございます。今後、地方六団体からの具体の人選をお示しいただければ、速やかに任命を行う所存でございまして、引き続き地方側の回答を待っているところでございます。
 それから、去る1月29日の会合において、私が「自虐的な教科書がいっぱいある」と発言した旨の報道がなされましたが、私はそのような旨の発言はしておりません。歴史教科書について具体的には発言しておりません。29日の会合で私は、いろいろお話を申し上げましたが、教育基本法の改正に関連して、心の教育が重要であり、特に両親とか目上の人を尊敬するような教育をしなければならないという話の中で、自分の子どもに向かって、「おじいちゃん、おばあちゃんは悪い人だった、ああいう人になっちゃいけないよ」と言うよりは、「おじいちゃん、おばあちゃんは貧しかったけど、周りに困った人がいたら助けてあげたりして大変尊敬された人だった」、「そういう人にならなきゃいけないよ」というふうに教えるほうがいいのではないかというような発言をいたしました。

記者)
 今の中央教育審議会の件ですけれども、結局、地方六団体との調整がつかず、異例の形の発足だと思うのですが、まず大臣の率直な感想を伺いたいのと、もう一点、今の段階だと調整の目処が立っていないわけですけれども、秋までに結論を得ることになっており時間が限られた中での議論となっていますので、場合によっては調整がつかないまま審議を始めることも検討するのか、その辺の見通しをお聞かせください。

大臣)
 当初、地方六団体から知事、市長、町村長のそれぞれの代表を3名という要請があって、それに対して事務方は、地方団体からは1名でいいのではないかという話がございましたけれども、私の方から義務教育の教職員給与負担者の都道府県と学校の設置管理者の市町村からそれぞれ代表を出していただくということで、地方六団体と交渉するよう指示をした経緯がございます。けれども、地方六団体の方がどうしても3名とこだわっております。先ほども申し上げましたように、中央教育審議会は、30名という委員の枠の中で、初等中等教育から高等教育、生涯学習やスポーツ等の振興まで非常に幅広い事項を審議しておりまして、そういった中で2名も地方代表を入れるのは大変なのですが、事務方に調整をさせまして交渉に当たらせているところです。また、そういうことで総会の開催を、2月中頃まで見合わせておりますので、ぜひ、地方六団体もそこのところをご理解いただいて、速やかに委員をご推薦いただきたいと思っております。どうしても調整が終わらなければ、やむを得ず、その時点でのメンバーで総会を開催することもあり得ると考えておりますが、できるだけ当初から地方団体の代表の方に委員として入っていただきたいと思っております。

記者)
 第1回目の総会は、会長や委員の所属を選ぶなど、ある意味事務的な手続きだけで審議はしないようですけれども、2回目以降は実質審議に入ると思うのですが、それまでに調整がつかない場合も審議を進めることはやむを得ないということでしょうか。

大臣)
 総会は、多数決だけで議論が決まるわけではありません。なお、現在でも4名の地方自治体の首長の方が地方教育行政部会などの臨時委員として参加し、いろいろと御発言をしていただいております。

記者)
 先ほどのいわゆる発言についてですけれども、「おじいさん、おばあさんは悪いことをしたんだよ」というのは、歴史的な意味合いにおいて悪いことをしたという意味でしょうか。それとも個人的に悪いことをしたと教えるよりはという意味でしょうか。

大臣)
 目上の人や両親を尊敬し敬意を示すように教育をすることが大事ではないかという意味です。ですから、子どもたちには、「おじいちゃん、おばあちゃんとは立派な人だったんだよ」と教える方がいいのではないかということなんです。前向きに子どもたちに教えたほうが、より先祖を尊敬し敬意を表するようになるのではないかという意味で話したのです。

記者)
 大臣がそこで想定されている悪いことというのは、どういうことなのでしょうか。

大臣)
 私の小さい頃、それこそ昔のことですけれども、近所に迷惑をかけたり、お金を借りて返せなかったりした、そういう人がいたのですが、そういう人のことについて、「あのおじいさん、おばあさんは悪い人だったからそういう人になってはいけないよ」とわざわざ言うことはない。
 会合の時は自分のじいちゃんを頭に思い浮かべ、その場では「貧乏で気が短い」と言おうと思って言わなかったのですが、「貧しいけれども周りに困ったりした人がいたら黙っていられなくて、いろいろと助けるような人だったんだよ」と教える方が良いのではないかという話をしたと思います。実際に、そのように子どもに教えてきたのですけれども、そのほうが子どもは素直に育つのではないかという思いがありまして、そのようなお話をしたのです。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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