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平成15年10月21日大臣会見の概要

平成15年10月21日
10時35分〜10時40分
文部科学省記者会見室

◎一般案件
テロ対策特措法に基づく対応措置に関する基本計画の変更について(決定)
(内閣官房・防衛庁・外務省)
全国森林計画の策定について(決定)
(農林水産省)
アルゼンチン国駐箚特命全権大使永井愼也外2名に交付すべき信任状及び前任特命全権大使渡邊俊夫外2名の解任状につき認証を仰ぐことについて(決定)
(外務省)


◎人事



大臣)
 本日の閣議では、文部科学省関係の案件は特にございませんでした。テロ対策特措法に基づく対応措置に関する基本計画の変更、全国森林計画の策定等の決定がありました。それからAPEC(エイペック)の閣僚会議での御報告がございました。

記者)
 政府の総合科学技術会議が、来年度の科学技術関係の概算要求について格付けを公表しましたが、その中でノーベル賞受賞者の小柴東京大学名誉教授が手がけてきた、ニュートリノ実験の関係施設の評価がS、A、B、Cの4段階評価のCという評価を受け、小柴先生御自身も反発されているという報道がありましたけれども、大臣はこの件について、どのようにお考えかお聞かせください。

大臣)
 この格付けによる評価は昨年から始まったわけですが、昨年もいろいろな議論があったようです。学術研究の評価は、なかなか難しい面があるようです。報道によれば野依先生も「ピカソとベートーベンを比べるようなものだ」という言い方もされておられるようで、そういう面もあるのかなと私も思います。ニュートリノ関係の計画は、日本原子力研究所と高エネルギー加速器研究機構が共同で進めている大強度陽子加速器計画について、当初、第二期計画として予定していたものです。ニュートリノ実験施設については、小柴先生がノーベル賞を受賞された分野の研究であり、大変注目が集まっている重要な研究なので、建設を来年度から早急に始めたいと考えております。日本のニュートリノ研究は、世界の最先端をいっており、他国に遅れをとることがないように、できるだけ早く建設を進めるために来年度の概算要求をしたわけです。この計画自体が認められないことになると、ここまで進めてきた研究が遅れをとってしまいますので、我々としてはこの計画の重要性をもう一度認識、御理解いただけるよう努力をしなければいけないと思っております。この件について、本日、小柴先生が井村総合科学技術会議議員と直接会談をすることになっているようでございます。大強度陽子加速器計画は全体で約1,500億円の計画であり、その中でニュートリノの関連は160億円で、平成16年度の要求額は8億円です。東海村の加速器からニュートリノを打ち出して、神岡町のスーパーカミオカンデで測定するもので、平成20年までに完成する予定です。この計画の評価が低いのは大きな問題でありますから、関係方面の御理解を得る努力をしなければいけないと思っております。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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