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平成15年9月22日大臣会見の概要(臨時閣議)

平成15年9月22日
11時55分〜12時9分
文部科学省記者会見室


大臣)
 本日、臨時閣議があり、辞表の取りまとめが行われ、淡々と署名が行われました。総理からは、自民党総裁に再選されたこの機会に内閣改造を行いたいということ、ようやく改革の芽が出てきたのは皆さんの努力の賜物であり感謝するといったこと、今後とも「構造改革なくして成長なし」という路線で日本の経済の活性化を図りたいといったこと、この内閣のメンバーは構造改革を共に推進してきた仲間であること等のお話がありました。各閣僚からは、大変気持ち良く仕事をさせていただきましたと、全員で総理に感謝の気持を申し上げました。私としても、いろいろな仕事をさせていただき、とても充実した日々だったと感じております。継続して2年5か月間という在職期間は、歴代の文部大臣、文部科学大臣の中では3番目の長さだそうです。いろいろなことがありましたが、今の心境はとても晴れやかで、俳句で表現すると「走りきて  悔ゆることなし   秋の空」といった感じです。本当に皆さんにお世話になりました。また、文部科学省の皆さんも本当に良くやってくれたと思っています。

記者)
 民間から入閣して、2年5か月の長きにわたって文部科学大臣を務められたわけですが、一番印象に残った仕事を挙げていただければと思います。

大臣)
 一番印象に残った仕事といっても、あまりにも多くのことがあり、選ぶのは難しいですね。私がした仕事は、全体的に3つの種類に分けられると思います。一つは、それまで継続されてきた教育改革等の路線を、しっかりと前進させる仕事がありました。それから、構造改革内閣ということもあり、政策の根幹に関わるいろいろな問題提起が、いわば外側からなされました。この問題提起に対しては、教育、科学技術、文化という日本の未来に関わる重要な問題ですから、それぞれの観点からしっかり検討をして、貫くべきことは貫き、柔軟に対応すべきことは柔軟に対応してきたと思っています。三つ目は、私自身のイニシアチブでできる仕事は、いろいろと自由にやらせていただいたと思っています。民間から登用された閣僚ということで、風当たりの強いこともありましたけれども、逆に、政治にとらわれず自由に仕事をさせていただいたという面もあると思います。そういう意味では、やりがいのある日々であったと感じています。

記者)
 先ほど、皆さんに支えられてやってきたというお話をされていましたが、特に秘書官たちは、緊密に大臣をサポートしてきたと思います。秘書官には、どのような言葉をお考えですか。

大臣)
 本当によくやってくれたと思います。喜怒哀楽いろいろありましたが、共に楽しみ苦しんでくれたと思います。私が、日々決断を迫られたり、新たに自分で考えて対応することが必要なその時に、非常によく支えてくれました。家族よりも長く一緒にいましたので、同士と思って感謝しています。また、省内職員の皆さんも本当によくやってくれました。改革期だったので、それまで想定していなかったような展開になったり、私から今まで自分たちがやってきたこととは違う指示があったりで、戸惑ったこともあったと思います。けれども、結果的には、勇断をもって是正すべきことは是正し、守るべきものは守り、改革が必要なときは柔軟に対応することができたと思います。感謝したい気持ちで一杯です。

記者)
 学校教育関係者に何かメッセージを一言お願いします。

大臣)
 これまでの画一的で受身の教育から自立と創造へという大きな理念を持って、21世紀を生き抜く、たくましい子どもたちを育てていただきたい。私は、義務教育をはじめ、日本の学校教育の先生方は十分な力を持っていると思います。自らが自信を持ち、そして創造的に生き、持てる力を存分に発揮して子どもたちの教育に当たっていただければと思います。皆さんに対してエールを送りたいと思います。当省としては、各学校、先生方、教育関係者の努力をサポートしたいと思います。

記者)
 どなたが次の大臣に就くかわかりませんが、今後、ここだけはこうして欲しいとういうことがありますか。

大臣)
 私は、この2年5か月間で、教育改革、科学技術、文化、スポーツの振興に大きな道筋を付けさせていただいたと思っています。その方向性を、しっかりと堅持しながら対応していただきたい。その意味で、文部科学省のこれからを担っていただく方は、本当に見識があり、実力のある人をと、総理に強くお願いしてあります。

記者)
 何か心残りはなかったでしょうか。

大臣)
 歴代の大臣が経験できなかったようなことも、随分体験することができました。例えば、ノーベル賞授賞式に出席させていただいたことや、我が国で初めての日韓共同開催によるワールドカップ・サッカー大会などです。ロケットの打上では、H−2A(エイチツーエイ)は5回連続、M−5(ミューファイブ)の1回と合わせて6回全部が成功しましたから、こんな幸運な大臣はいないのではないでしょうか。大変楽しかったと思います。心残りはありません。

記者)
 今後はどのような日々をお過ごしになる予定でしょうか。

大臣)
 当面はのんびりと過ごしたいと思います。理想は晴耕雨読ですが、また何か世の中のために役に立てることがあればお役に立ちたいと思います。私の信条は、私心無く全力投球するというですが、それを貫くことができたと思います。その意味でも本当に悔いることはありません。ありがとうございました。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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