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平成14年11月22日大臣会見の概要

平成14年11月22日
9時35分〜9時48分
文部科学省記者会見室

◎一般案件

平成14年度一般会計予備費使用について(決定)
(財務省)
皇太子同妃両殿下のニュー・ジーランド国及びオーストラリア国御訪問について(了解)
(宮内庁・外務省)
ギニア共和国大統領ランサナ・コンテ閣下の公式実務訪問賓客待遇について(了解)
(外務省)
スウェーデン国特命全権大使ミカエル・リンドストロム外1名の接受について(決定)
(同上)
アンドラ国駐箚特命全権大使平林 博に交付すべき信任状及び前任特命全権大使小倉和夫の解任状につき認証を仰ぐことについて(決定)
(同上)

◎公布(法律)

社会保険労務士法の一部を改正する法律(決定)
裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律(決定)
検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律(決定)
防衛庁の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律(決定)
古物営業法の一部を改正する法律(決定)
国会議員の歳費,旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律(決定)
国会議員の秘書の給与等に関する法律の一部を改正する法律(決定)

◎政令

国際受刑者移送法施行令(決定)
(法務・外務省)
租税特別措置法施行令等の一部を改正する政令(決定)
(財務省)
毒物及び劇物指定令の一部を改正する政令(決定)
(厚生労働省)
健康保険法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令(決定)
(厚生労働省・防衛庁・総務・財務省)
道路運送車両法の一部を改正する法律の一部の施行期日を定める政令(決定)
(国土交通省)
道路運送車両法施行令の一部を改正する政令(決定)
(同上)
船舶職員法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令(決定)
(同上)
船舶職員法施行令等の一部を改正する政令(決定)
(同上)
船舶職員法の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(決定)
(同上)

◎人事

◎報告

税制調査会答申「平成15年度における税制改革についての答申−あるべき税制の構築に向けて−」について
(内閣府本府)

◎配付

平成15年度予算の編成等に関する財政制度等審議会・財政制度分科会の建議
(財務省)

大臣)
 今日は閣議の冒頭に官房長官から、高円宮殿下の薨去につきまして、哀悼の意を表するとの御発言があり、内閣総理大臣の謹話の紹介もございました。
閣議では重要な案件が決まりました。総理から、現下の金融・経済情勢を踏まえて、構造改革への更なる政策強化を行うために「改革加速プログラム」を新たに策定し、補正予算を編成するという指示がありました。「改革加速プログラム」に盛り込む施策は、「改革加速のための総合対応策」を補完・強化するものとし、構造改革の加速に併せ緊急措置することが必要な施策、あるいは、デフレ抑制に直接に資する施策が対象となります。具体的には、雇用・中小企業等のセーフティ・ネットの拡充策、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2002」に掲げられた新重点4分野に該当する施策を中心として、民間事業誘発効果や雇用創出効果が特に高く、かつ、事業の早期執行が可能であり、経済への即効性が高い施策であって、緊急に実施する必要があるもの、を厳選することになります。国費ベースで、経済・社会構造の変革に備えたセーフティ・ネットの構築に1.5兆円、構造改革推進型の公共投資の促進に1.5兆円を目途に予算措置が講じられます。その他、財務大臣から、税制調査会の「平成15年度における税制改革についての答申」について御発言がありました。

記者)
 補正予算を組まれるということですが、文部科学省としてどのくらいの規模で、どういったものを盛り込んでいくのかを伺えればと思うのですが。

大臣)
 非常に明確な方針が示されましたので、我が省としましても、その趣旨に沿って、これから知恵を絞って、良い案を出していきたいと思っております。セーフティ・ネットの構築には、創業・新規開業の支援等があり、その中で産学官連携を支える拠点施設・環境整備、創業等につながる研究基盤施設の整備などを考えております。これらは非常に大事だと認識しており、大学等の研究施設を考えているところです。また、研究事業についても要求していこうと考えております。それから、やはりセーフティ・ネットの構築として、学校の安全対策である学校施設の耐震構造の強化を是非やりたいと思っております。その他、情報化時代に対応する教育の推進も考えております。研究施設と学校施設の整備は、直ちに着手できるものでありますし、経済効果にも直接結びつきますので、このようなことを中心に考えていこうと思っております。要望は27日までに提出することになっており、残された時間は短いのですが、鋭意検討していきたいと思っています。

記者)
 公共投資は、総理が否定し続けていたものだと思うのですが、しかも追加発行により国債も30兆枠を突破するということで、内閣としても大きな政策転換ではないかという指摘がなされたわけですけれども、大臣御自身の御認識はいかがでしょうか。

大臣)
 今回の補正予算は、策定の基本として、構造改革を加速するという明確な思想のもとに組もうということでありますので、転換というより、これまでの政策の強化と考えるべきではないかと思っています。私どもとしましても、様々な政策課題を抱えている中で、今回の改革プログラムの中に織り込むことができれば、改革をさらに進めることができるわけですから、その方向で協力したいと思っております。

記者)
 高円宮殿下がお亡くなりになりました。殿下はワールド・カップのときに御尽力されてきたこともありましたが、このことについて伺いたいのですが。

大臣)
 昨夕からのニュース、それから昨夜薨去のニュースに接しまして、あまりにも突然で、私としては、今は深い悲しみに包まれているところでございます。高円宮殿下は文化・芸術を深く愛されておりまして、また、単に造詣が深いというだけではなく、芸術関係者などに対しまして常に励ましの言葉をおかけになり、御自身もいろいろな公演にも参加され、私もそうした場でしばしばお目にかかることがございました。芸術文化の振興にも大変関心をお持ちになっておられましたし、またスポーツにつきましては御自身がスポーツマンであるということもあり、サッカーをはじめ、いろいろな競技の名誉総裁をお引き受けになるなど、スポーツの振興にも大変意を注がれておられました。特にワールド・カップ・サッカー大会におきましては、開会式の際に韓国を御訪問され、日韓友好に大変大きな役割を果たされました。スポーツや文化などの分野で大変御活躍をされたわけですし、特に我が省の所管分野が殿下の御活躍の分野とマッチしていたということもあり、私としては本当に今回のことは残念でございますし、まだまだ御活躍いただけたらと思っておりました。国内の皆様から敬愛されていただけでなく、国際的にも御活躍された素晴らしい方の薨去の報をお聞きし、大変深い悲しみにつつまれているというのが実感でございまして、御冥福を心からお祈りしたいという気持ちです。

記者)
 大臣御自身は、文化庁におられた時や、今回のワールド・カップの開催等で御関係があったと思うのですが、何か思い出に残っているようなことはございますか。

大臣)
 様々な場面でお目にかかりました。例えば、バレエの公演などでお会いしますと、本当に楽しそうに、出演者あるいは外国の大使たちや、観客の方々にも声をかけられ、芸術を楽しむというだけではなくて、それに携っている人々の心をも励ますといった爽やかさを持っておられた気がいたします。特にワールド・カップ・サッカー大会の開会式で、高円宮殿下御夫妻が小泉総理と御一緒にいらっしゃいましたが、そういう晴れの場に映える、広い意味での日本の文化を象徴するに相応しい方だったと強く印象に残っております。

記者)
 予算の関係ですけども、緊急即効性という、いわゆる注射みたいなことで効果をすぐ見たいということだと思います。特に文科省の場合は、地方自治体の裏負担という問題等が多少出てくるのではないか、例えば補助率の嵩上げ等があるのではないかと思うのですが、そこのところを含めて何か御検討されていることはあるのでしょうか。

大臣)
 今は、大きな方針が決まったばかりですので、これから鋭意検討を行うということであります。補助率の嵩上げにつきましては、財政当局との相談もありますので、今は申し上げる段階ではないと思います。

記者)
 27日が締め切りだということですが、もう枠はあるのでしょうか。

事務方)
 ございません。3兆円が全体の枠です。(了)


(大臣官房総務課広報室)

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