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平成14年4月16日大臣会見の概要

平成14年4月16日
9時29分〜9時36分
文部科学省記者会室

一般案件  
投資の自由化,促進及び保護に関する日本国政府と大韓民国政府との間の協定の締結について国会の承認を求めるの件(決定) (外務省)
犯罪人引渡しに関する日本国と大韓民国との間の条約の締結について国会の承認を求めるの件(決定) (同上)
文化財の不法な輸入,輸出及び所有権移転を禁止し及び防止する手段に関する条約の締結について国会の承認を求めるの件(決定) (同上)
ユーゴースラヴィア連邦共和国特命全権大使プレドラグ・フィリポフ外1名の接受について(決定) (同上)
     
公布(法律)  
日本たばこ産業株式会社法の一部を改正する法律(決定)  
特定商取引に関する法律の一部を改正する法律(決定)  
大臣)
 今日の閣議では直接な案件はないのですが、関連する案件としまして、「文化財の不法な輸入、輸出及び所有権移転を禁止し及び防止する手段に関する条約」について国会に提出される事になりました。閣議決定され、その他は特にありません。
記者)
 昨日ですが、元日教組の委員長で中央教育審議会委員の横山英一さんがお亡くなりになりました。平成7年当時、文部省との協調路線を開いた方ですが、訃報をお聞きになり大臣としてお感じになったところを伺いたいのですが。
大臣)
 私は昨日出張先でこの訃報を聞きまして、大変驚きました。横山英一さんは今、中央教育審議会委員でございますし、いろいろな意味で今回の訃報に対しましては本当に残念です。心から御冥福をお祈りいたしたいと思います。中央教育審議会委員として御活躍いただいたという事のほかに、平成4年から平成8年まで日教組中央執行委員長をお務めになり、その他、平成7年の9月に日教組の第80回定期大会におきまして、それまで国の教育政策に対し、対決、反対であった運動方針を大きく見直すにあたり、強いリーダーシップを発揮されたと考えております。まだまだ、十分に御活躍いただける年代であったと思いますし、期待していたわけでございますが、その意味で大変残念である、というのが私の心境でございます。
記者)
 教育基本法との絡みですが、前の総会でも横山英一さんが基本法改正には慎重な意見であったと記憶しています。本格的には基本法の議論は審議されていないのですが、横山さんがお亡くなりになった事で、今後基本法等に影響を与えるのではないかなと思うのですが、その辺の事をどのようにお考えになっていますか。
大臣)
 中央教育審議会の大変大事なメンバーでございまして、個別の問題にどういう意見を持たれたからではなくて、大変しっかりした意見をお持ちの方を失ったことで、私としても残念に思っているわけでございます。基本法との絡みだけではなくて、今後委員につきましては、横山さんの欠員をどのように埋めていくか、あるいはどのようにしていくかを考え、対処したいと思っています。
記者)
 日教組の出身者としては初めての中教審委員だったと思います。昨日の今日で多少気が早くて不謹慎かもしれませんが、後任の方について組合関係者も考えていらっしゃるんでしょうか。
大臣)
 中教審委員といいますものは、学識が豊かで、そしてきちんとした見識を持っていることがまず第一条件でございます。ただ、後任については現在全く未定でございます。
記者)
 話は変わるのですが、先週コミュニティースクールの指定校が決まり、7地域9校と聞いています。現行法の枠内で多少制約はあると思いますが、地域主導型の実践をしていく事であり、それなりに大きい事だと思うのですが、是非指定校に期待しているところがあれば、聞かせていただけますか。
大臣)
 新しいタイプの学校の在り方というのは、国民も大いに関心を持っていると思います。また、教育改革国民会議で提言され、21世紀教育新生プランにおけるコミュニティースクールは、地域が運営に参画する学校の可能性や課題などについて検討する事、という指摘があったわけでございます。さらに総合規制改革会議での第1次答申におきましても、コミュニティースクールの導入のための法制度整備に向けて、実践研究の推進について提言がされました。こうした検討の必要性は私どもも考えておりまして、今回の指定校において、できるだけ活発にこの制度の主旨に照らして取り組んでいただき、その成果を十分検討していきたいと思います。そしてある段階でその成果を踏まえた上で、中央教育審議会に審議をお願いしまして、こういった制度についてどのように対応していくかという事についても考えていきたいと思います。その意味で一つのモデルでもありますし、しっかりと取り組んでいい実践をしていただきたいと思っているところです。
記者)
 今日、夜の閣議で有事立法が閣議決定され、ついに国会審議に入ると思うのですが、有事立法の考え方を含めて、大臣の考えを伺いたいのですが。
大臣)
 いわゆる有事立法の法案がどういう形でまとめられていくか、まだまだ閣議前であり、その中身を承知していないところでございます。一国の存立という事を考えた場合に、どういう法制度が必要であるかという事について、私はこの問題に英知を集めて取り組んでいけたらと思っておりますし、国民の関心も非常に高いのではないかと思います。その意味で今夜の閣議は大変重要な閣議であろうと思っています。(了)

(大臣官房総務課広報室)

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