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平成13年5月29日大臣会見の概要

平成13年5月29日
9時25分〜9時35分
文部科学省記者会見室

◎一般案件
  ☆1. インドにおけるポリオ撲滅計画の実施のための贈与に関する日本国政府と国際連合児童基金との間の書簡の交換について
  ☆1. バングラデシュ人民共和国におけるポリオ撲滅計画の実施のための贈与に関する日本国政府と国際連合児童基金との間の書簡の交換
    について(決定)(外務省)
 
  ☆1. 平成12年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)
  ☆1. 平成12年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)
  ☆1. 平成12年度特別会計予算総則第13条に基づく経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書(その2)
    を事後承諾を求めるため国会に提出することについて(決定)(財務省)
   
◎国会提出案件
  2000年の国際労働機関第88回総会において採択された条約及び勧告に関する報告書の国会提出について(決定)(外務・厚生労働省)
   
  ☆1. 平成12年度環境の状況に関する年次報告
  ☆1. 平成13年度において講じようとする環境の保全に関する施策
    について(決定)(環境省)
   
  衆議院議員赤嶺政賢(共)外1名提出奄美群島周辺海域における大中型まき網漁船の操業禁止区域に関する質問に対する答弁書について(農林水産省)
   
  衆議院議員小沢和秋(共)外1名提出有明海再生と漁民等の生活をまもる緊急対策に関する質問に対する答弁書について(同上)
   
  参議院議員櫻井充(民主)提出薬害エイズ問題に関する質問に対する答弁書について(厚生労働省)
   
◎公布(法律)
  税理士法の一部を改正する法律(決定)
   
◎政令
  一般国道の指定区間を指定する政令の一部を改正する政令(国土交通・財務省)
   
◎人事
◎配付
  労働力調査報告(総務省)
  家計調査報告(同上)
   
  大臣)
     今日は、直接当省に関係することで大きなことはありません。環境白書が出るということ、小泉内閣メールマガジンの配信ということで、配信希望者のメールアドレスの登録を6月9日から受付けて、創刊号を6月14日から開始するということであります。「メルマガ」と言うそうで、閣僚が順次メッセージを出していくという新しい取り組みでしょうか。
   
  記者)
     日曜日の新潟県刈羽村のプルサーマル住民投票で反対が出ましたが、文部科学省としての今後の対応について伺いたいのですが。
 また、閣僚の資産が公開されると思いますが、現在の資産公開制度についてどのように感じていますか。それからご自身の資産が初めて公開されるということですが、一般的に見て多いとか少ないとかどのように見ていますか。
   
  大臣)
     プルサーマルの関係ですけれども、プルサーマルというのは日本における将来のエネルギー安定供給の為、大変必要なものであると認識しております。このような結果になりましたけれども、やはり国としては原子力発電の重要性でありますとか安全性について、十分国民の理解が得られるようにしていかなくてはならないと思っております。我が省としましては、核燃料サイクルの研究開発を推進しておりまして、その立場から核燃料サイクルの重要性について、国民の理解が得られるように更に努力していきたいと思います。具体的にどのようなことを行うかにつきましては、新しく省庁間のプルサーマルの協議会が出来上がるそうです。そこで具体的に今後どのようにこの問題に取り組んでいくかを、検討して参ろうと思っております。
 資産公開の件でありますが、公職にあります閣僚の就任時、あるいは退任時の資産を公開することは、政治と行政への国民の信頼を確保するということで必要なことと考えております。私自身の資産につきましては、今回のような制度は資産の多い、少ないということが問題では無くて、いかに透明に就任時、退任時の資産を公開するかでありまして、特に感想はございません。私自身は非常にクリーンにやって来たつもりですし、今後ともそのようにして行きたいと思っておりますので、どのように受け取られるかとか自分がどう考えるとかについては、コメントするつもりはありません。
   
  記者)
     資産の件ですが、今まで資産を公開することは、普通経験無いものですが、こうやって公開されることについては。
   
  大臣)
     つゆ思いませんでした。そもそもこの職に就くとつゆ思わなかった訳ですし、それに伴ってそういうことも必要だったと思った程度でありまして、この制度自体が政治倫理の角度から出来上がった制度だと思います。民間から来た私も対象になるということで、いささかの感情はございますけれども、しかし閣僚という立場になりましたので、これはその制度にのっとって粛々とやるべき任務だという気持ちでおります。
   
  記者)
     プルサーマルの関係ですけれども、「もんじゅ」について、プルサーマルそのものでは無いですが、核燃料サイクルの文脈の中では、非常に関係しているものだと思いますが、「もんじゅ」の位置付けが今回の反対多数でどのように影響すると思いますか。
   
  大臣)
     今回の住民投票は、ご存知のように、商業用の原子力発電におけるプルトニウム利用に関するものでして、その結果どうなって行くかについては今後、刈羽村の対応を注視していく必要がありますし、柏崎市、新潟県の対応も見守っていきたいと思います。「もんじゅ」は日本のエネルギーの長期的安定供給に向けた重要な選択肢の一つでありまして、「高速増殖炉サイクル技術」の研究開発の中核だということは、既に長期計画の中でもうたわれておりますので、その安全確保を大前提として早期の運転再開を目指すという国の方針には変わりはありません。このことについて、これまでの地元のご協力、ご理解を得る為にいろいろ努力をして参りましたけれども、今回のことがあっても地元のご理解を更に得るように努力していきたいと思います。できるだけ早期に福井県及び敦賀市による安全審査入りの事前了解が得られるように期待しています。
   
  記者)
     今日、教育改革関連の3法案が衆議院で審議入りしますけれども、残り会期少ない中で、後半国会の最重要法案になっておりますけれども、この法案を審議するにあたって何かご意見は。
   
  大臣)
     今回の法律3本は、今進めようとしている教育改革の前進にとって、大変重要な役割を持っていますので、是非成立させたいと思っております。教育改革は大変オーバーオールに見えますけれども、今回の法律案の中で実現しようとしていることは、「21世紀教育新生プラン」を動かしていく車軸として大変重要な役割を持っていますので、この一連の法律を是非成立させて今の教育改革の流れをしっかりとしたものにしていきたいと思ってますので、ご協力お願い致します。
   
  記者)
     教科書問題ですけれども、精査の状況は今どのようになっているでしょうか。また、特定出版社と関係のある新聞社が、教科書を採点するような連載をしていますが、見方によっては教科書と関係深い新聞社が加担しているような状況があると思いますが、そのことについてどのように思いますか。
   
  大臣)
     前者のことについては、ご存知のように専門家の意見も聞きながら精査を行っている段階であります。その取扱いについては、専門家の意見も聞いた上で誤った事実の記載がある場合は訂正出来るということで今、誠心誠意やっているという段階であります。後段の方は、恐縮ですが私まだその記事を見ておりませんで、どのようなものか今コメントするのは差し控えたいと思います。(了)

(大臣官房総務課広報室)

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