令和5年2月15日
文部科学省では、令和5年度2月15日(水曜日)から令和5年度4月14日(金曜日)までの間、令和5年度国家課題対応型研究開発推進事業「原子力システム研究開発事業」における新規課題の公募を行います。 本事業は令和2年度より「基盤チーム型」「ボトルネック課題解決型」「新発想型」の3つのメニューにおいて公募を実施しております。
これはNEXIPイニシアチブの一環として実施するものであり、原子力イノベーションの創出につながる新たな知見を見出すとともに
我が国の原子力技術を支える戦略的な基礎・基盤研究の推進を目指しております。
令和4年度においては、裾野拡大を重視し「新発想型」について「一般」と「若手」の2枠を設け、萌芽的な取り組みについて支援をしました。
令和5年度は、上記3つのメニューの公募を行いますが、「ボトルネック課題解決型」については、産学官の連携を強化する方向で内容を見直しました。
○対象機関:大学、大学共同利用機関法人、高等専門学校、独立行政法人(国立研究開発法人含む)、民間企業、NPO法人等
○公募方針:本事業のメニュー「基盤チーム型」「ボトルネック課題解決型」「新発想型」で公募を行います。「新発想型」においては「一般」と「若手」の2枠を設けます。
また、AIに関する提案など異分野の専門家との共同実施が望ましい場合は、採択課題の技術領域に精通した専門家をプログラムアドバイザー(PA)として指定しますので、
研究推進のための助言を受けつつ研究を進めることが可能です。
項目 |
基盤チーム型 |
ボトルネック |
新発想型 |
|
一般 |
若手 |
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概要 |
産学官の知見を結集しチームで取り組むプラットフォーム型の研究開発を実施。 |
社会実装を目指す上で具体的なボトルネックとなっている課題を基礎・基盤に立ち返って研究開発を実施。 |
挑戦的・ゲームチェンジングな研究開発を実施。 |
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研究期間 |
4年以内 |
3年以内 |
3年以内 |
3年以内 |
研究経費 |
10,000万円以下 |
3,000万円以下 |
2,000万円以下 |
1,000万円以下 |
採択予定件数 |
1件程度 |
3件程度 |
2件程度 |
1件程度 |
研究代表者に |
― |
民間企業の研究者は研究代表者になれません。※3 |
― |
45歳以下 |
(※1)採択の2年度目にステージゲート評価(中間評価)を実施します。本評価においてステージゲートの基準に達していないと判断された場合、
3年度目以降は課題の継続を認めない場合があります。
(※2)研究に要する経費は、研究に係る直接経費と間接経費(直接経費の30%)で構成されます。
(※3)産業界(民間企業)が掲示する共通基盤的な課題に対し、アカデミアが基礎・基盤に立ち返って研究開発を実施することを想定しているため、
民間企業の研究者は研究代表者になれないと規定しています。民間企業と共同研究等を実施することについては推奨します。
(1)基盤チーム型
「基盤チーム型」は、原子力分野のイノベーション創出に向け、我が国の原子力技術を支える基礎・基盤研究を戦略的に進めるため、
重点的に取り組むべき研究テーマを特定し、産学官の知見を結集して取り組むチーム型の研究開発を支援するメニューです。
研究テーマの特定にあたっては、文部科学省の審議会(原子力研究開発・基盤・人材作業部会)で検討を行うとともに、産学官の
関係者からヒアリングを行っていました。また、令和2年度~4年度の公募における応募実績やテーマを参考にし、PD・PO会議での
検討を踏まえています。具体的な研究テーマについては別紙2に記載しており、別紙2の趣旨を踏まえたデータサイエンスを活用した
研究開発について、産学官が連携して取り組むチーム型の提案を期待します。特に、プロセス・インフォマティクス1)、
マテリアルズ・インフォマティックス2)、計測インフォマティックス3)、シミュレーションなどをベースとした、次世代の実験・計測技術、
製造技術、シミュレーション手法の開発、シミュレーションの妥当性確認のための実証実験などを推奨します。
研究開発の実施にあたっては、産業界や社会のニーズを的確に捉えた目標を設定し、社会実装へ向けた具体的な計画を立ててください。
また、人文社会科学を含め、他分野からの知見を積極的に導入し、異分野融合が推進されることを期待します。
1)データサイエンスを活用し、材料などの製造・合成プロセスを包絡的・効率的に探索する手法
2)データサイエンスを活用し、要求される機能を有する材料などを効率的に探索する手法
3)データサイエンスを活用し、空間・時間・エネルギーなどについて高解像度の計測を行う手法
(2)ボトルネック課題解決型
「ボトルネック課題解決型」は、新たな技術の社会実装を目指す上で、ボトルネックとなっている課題に対し、解決を図るための基礎・基盤研究開発を実施します。
研究開発の実施に当たっては、社会実装迄の道筋を明確に提示し、研究成果や得られた知見が確実に産業界へフィードバックされることが重要であり、
そのために必要な研究体制についての検討が求められます。産業界が有する実用化ノウハウ・的確なニーズ把握能力と、学術界が有する
より先端的・基礎基盤的な研究開発能力を融合し、将来必要とされる原子力システム実現のボトルネックとなっている課題解決に資する研究開発の実施を期待します。
本年度の公募では、NEXIP事業者※のニーズを集約・整理し、ボトルネック課題を例示することとし、NEXIP事業者からアンケートを行った結果より
以下の4分野に絞り込みました。
①DX技術を用いたプラントエンジニアリング
②安全評価に向けた解析コード
③免震技術、免震評価
④原子炉を用いたRI製造/活用
(※経済産業省補助事業「社会的要請に応える革新的な原子力技術開発支援事業」の補助事業者)
(3)新発想型
「新発想型」は、原子力分野のイノベーション創出を目指す挑戦的・ゲームチェンジングな基礎・基盤研究開発を幅広く実施します。
技術の新規性や、得られる成果が社会の課題解決に如何にインパクトを与えられるかを重視するメニューです。
本年度は、若手研究者が本事業の実施を通じてキャリアアップすることを期待し、「一般」と「若手」の2枠を設けます。
また、令和4年度終了予定課題を発展させる提案についても応募可能です。異分野の研究者を含め、多様な分野からの提案を期待します。
【共同研究等を希望する場合】
ボトルネック課題解決型では、成果の社会実装のためにアカデミアと産業界との連携を推奨しています。NEXIP事業者と共同研究等を希望する場合は、本事業の事務局を通して連絡先を共有することが可能です。
令和5年2月15日(水曜日)~令和5年4月14日(金曜日) 17時00分
(府省共通研究開発管理システム(e-Rad)を通じて、応募してください。)
Webによる募集説明会を下記日時より実施します。参加申込み方法等の詳細は公益財団法人原子力安全研究協会(公募)ホームページよりご確認をお願いします。
第1回:令和5年2月27日(月曜日)14時~15時
第2回:令和5年3月2日 (木曜日)16時~17時
令和5年4月~令和5年6月(予定)
令和5年6月(予定)
令和5年7月以降(予定)
募集要項等の関係資料は、下記よりダウンロードしてください。