令和4年7月5日
「AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」について、採択中核機関群を選定いたしましたのでお知らせいたします。
新型コロナウイルス感染症を契機として、世界的に社会のデジタル変革が一気に進展している中、研究分野においても、人工知能(AI)技術やビックデータ解析の発展、研究機器等の遠隔化・自動化、スパコン・ネットワーク等のデジタルインフラ利用拡大が推進されています。世界的な知の共有を目指した研究成果のオープン化(オープンサイエンス)が進行し、研究の在り方そのものに大きな変革期が到来しています。
このような中、新たな価値創造を目指し、デジタル技術とデータ活用によって研究活動を変革(研究デジタルトランスフォーメーション(研究DX))することで、社会や経済、科学を大きく動かす可能性があります。
一方、AI技術の活用や研究データの共有など研究DXの取組を進めるに当たっては、具体的に何をすればよいのかわからない、メリットが不明確である、研究データの性質に応じた公開・非公開のバランス、データ形式の共通化にかかるコストなど様々な課題が存在しています。
これらを解決し研究DXを全国的な動きにするためには、「ユースケースの形成、普及」、「データ共有・利活用の促進」、「研究デジタルインフラ等の効果的活用」を一体的に進めることが必要となっています。
これらの背景の下、特に「データ共有・利活用の促進」を進めるため、適切な研究データ管理を支援する機能の提供や、分野・機関横断的な研究データ検索機能の構築、データマネジメント人材育成支援などを実施する全国的な研究データ基盤の実現による、研究データエコシステムの構築を目指します。
令和4年4月21日(木曜日)から令和4年5月31日(火曜日)の間、公募を募った結果、1中核機関群から申請書の提出を受け付けました。
文部科学省において、有識者等によって構成される「AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業推進委員会」(別紙)を設置し、審査を行い、同委員会の審査結果を踏まえ、選定する中核機関群を決定しました。
1中核機関群
AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業提案概要(PDF:661KB)