令和4年3月1日
英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業の令和4年度新規採択課題について、日本原子力研究開発機構が3月1日から公募実施中ですので、お知らせします。
文部科学省では、平成27年度から「英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業(以下「英知事業」という。)」を実施しています。この事業は、国内外の英知を機関や分野の壁を越えて融合・連携させることにより、東京電力ホールディングス 株式会社福島第一原子力発電所の廃炉現場の課題解決に資する基礎的・基盤的研究及び人材育成を推進するものです。
本プログラムでは、廃炉基盤研究開発課題、潜在的な廃炉課題など、1F廃炉を着実に進展させるためのニーズに基づいた研究開発の推進により課題解決を目指すため、JAEAが現場のニーズ、6つの重要研究開発課題、大学等が有する研究シーズ等を俯瞰的に分析して作成した「基礎・基盤研究の全体マップ」の中で、「基礎基盤研究の追求により課題解決につながる(青色評価)」と評価された課題の解決に資する提案を募集します。当該青色評価には青色評価を含むグラデーションで表現されているものも含みます。
基礎・基盤研究の全体マップ(CLADSリンク)
また、募集にあたっては、「基礎・基盤研究の全体マップ」の廃炉プロセスを以下の3つに分類し、それぞれのプロセスの研究分野を考慮して採択します。
・「汚染水対策、使用済燃料プールからの燃料取り出し、燃料デブリ取り出し、PCV/RPV/建屋の解体」
・「輸送・保管・貯蔵(燃料デブリに由来する α 核種が含まれる廃棄物を含む)、処理・処分・環境回復(燃料デブリに由来する α 核種が含まれる廃棄物を含む)」
・「技術基盤研究」
・採択予定件数:6件程度(※)
・研究期間:3年以内
・1課題当たり年間研究経費(間接経費を含む):4,000万円以内(※)
(※)採択予定件数や金額等は変更される可能性があります。