独立行政法人国立特別支援教育総合研究所理事長の公募結果について

 文部科学省では、「独立行政法人等の役員人事に関する当面の対応方針について」(平成21年9月29日閣議決定)に基づき、独立行政法人国立特別支援教育総合研究所理事長の公募を実施しておりましたが、このたび以下の者を選任いたしましたので、お知らせいたします。

1 選任された者

中村 信一(62歳)

2 前(現)職

公益財団法人私立大学退職金財団調査役

3 選任理由

 本法人は、インクルーシブ教育システムの構築に向けて、国や地方公共団体、関係機関等と連携・協力しつつ、特別支援教育を取り巻く国内外の情勢の変化も踏まえた国の政策課題や教育現場の課題に柔軟かつ迅速に対応する業務運営を行い、障害のある子供一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献することをミッションとしている。
 そうした組織にあって、本ポストには、研究所を代表し、研究所の業務を総理し、中期目標を達成するための計画を確実に実施できる能力を有すること、山積する特別支援教育の課題の解決に向けて法人の機能強化に取り組めることが求められる。また、法人の資源のみならず国内関係機関と連携して一体的に対応・改革を進めていくことが理事長に課せられた大きな使命である。
 本件公募に対しては、17人の応募があり、選考委員会による一次選考(書類選考)の結果4人の候補者に絞られた。その後、選考委員会は二次選考(面接審査)を行い、審議の結果うち2名の候補者が理事長としての適性を有していると認められたが、より明確なビジョンを有している中村信一氏が理事長候補者として最適任であると判断したことを、文部科学大臣に提示し、最終的に文部科学大臣が同人を選任したところである。
 選任理由は、中村氏は複数機関における管理職経験が豊富であると共に、初等中等教育行政や教員養成分野における実務面での知見が十分であることに加え、研究所が直面している現状や課題に対して十分に認識・理解しており、その解決のためにどのような方向で進むべきかという点について、自身のこれまで培った経験等に基づいた具体的なアイデアを示したこと、特に直近の課題でもある教員免許更新制の発展的解消に関して、個別最適で協働的な学びを主体的に行う「新たな教師の学びの姿」を実現する学びの機会確保が重要となる中、特別支援教育の研修の在り方についても言及し具体的な対応方針を示したことで、改革意欲や将来ビジョンを十分に有していると、選考委員会による審査において高く評価されたことによるものである。
 また、自身の仕事観や人柄からもリーダーシップを遺憾なく発揮し、組織内外の者と良好な人間関係を構築し、円滑な組織運営の実施に貢献できうる強みを持っており、文部科学大臣もそうした能力と熱意に大いに期待しているところである。

4 任期

令和4年10月1日~令和8年3月31日(3年6ヶ月)

5 選考委員会

選考委員会のメンバーの属性は以下のとおり
・公認会計士 1名
・弁護士    1名
・大学教授  1名
・団体役員  2名
 計      5名

 

お問合せ先

大臣官房人事課

津村、髙橋、直江、吉田
電話番号:03-5253-4111(代表)(内線2134)
メールアドレス:jinjinin@mext.go.jp

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