江戸川区立小松川第二中学校夜間学級を末松大臣が視察

11月9日(火曜日)
教育

  11月9日、末松大臣は、江戸川区立小松川第二中学校の夜間学級を視察しました。

  夜間学級は、様々な事情から義務教育を終えていない方や、義務教育を終えていても十分に学ぶことができなかった方を対象に、夜の時間帯に授業を行う中学校です。日本国籍の方に限らず、本国やわが国で義務教育を修了していない外国籍の方など、様々な背景を持った方が生徒として学んでいます。

  今回訪れた江戸川区立小松川第二中学校の夜間学級は、昭和46年に設置された都内で最も新しい夜間学級です。現在は、10代後半から80代まで幅広い年齢の生徒が通学しており、国籍も様々です。

  同校を訪れた末松大臣は、体育の授業ではボッチャをする様子、日本語学級では「の」という助詞の使い方を勉強している様子、そのほか、数学や英語の授業の様子も視察しました。また、パーテーションを用いて感染対策をしながら給食を食べる様子や、休憩時間に卓球やバレーボールなどを、色々な国籍、色々な年齢の方が一緒に楽しんでいる風景も視察し、世代もルーツもバックグラウンドも超えて、生徒と教職員が共に多様な学びの場を創っている様子を伺うことができました。

  その後、在校生と卒業生、また、新任のときから同校に着任しているという若手教員を交えて意見交換を行いました。
  末松大臣から在校生に、夜間学級で学ぶ意義を尋ねたところ、学齢期に学べなかった生徒さんからは、「先生たちの一生懸命さに応えて、自分も頑張って学んでいます」とのお話がありましたが、横澤校長先生からは、「それは逆で、生徒がこれだけ頑張っているからこそ、教員も一生懸命応えているのです」というコメントがあり、先生方と生徒さんとの間にとても良い関係が築かれている雰囲気が感じられました。
  また、採用4年目の若手の先生に対して、夜間学級で働く中でどのような印象を受けたかと質問しました。その先生からは、「生徒の学びたいという意欲が強く、その思いに応えるため、一人一人に応じた教材研究に励んでいます」とお答えいただき、夜間学級が個別最適な学びの最先端の場となっていることが伺えました。
  さらに、不登校で中学校に通うことができずに、夜間学級で学び直し、現在は高校に通っているという卒業生は、「ここで勉強したいと自分で決めて入学し、在学中は毎日笑顔で通うことができた」、「学校は楽しい場所だと知った」、「この学校に入って自分は変わった」と、夜間学級に通うことができた喜びを表現してくださいました。

  このように色々なお話を交わした後、末松大臣から「教育の原点であると感じました」と、夜間学級を視察しての感想を同校の皆さんにお伝えするとともに、生徒さんの今後の学びや卒業後の進路について激励しました。

英語の授業

日本語学級

給食の視察

意見交換

卒業生の話を聞く末松大臣