東京大学医科学研究所を末松大臣が視察

10月26日(火曜日)
科学技術・学術

  10月26日、末松大臣は東京大学医科学研究所を訪れ、新型コロナウイルスなどの感染症のワクチン開発に関する研究の状況などについて説明を聞き、藤井総長らと意見交換をするとともに、同研究所で学ぶ博士課程の学生との懇談を行いました。

  東京大学医科学研究所では、古くから感染症やがんなどの疾患に関する基礎研究から橋渡し研究、臨床研究までの包括的な研究を行っています。

  今回の視察では、藤井総長や山梨所長から同研究所の取組の概要を伺った後、感染症に関する動物実験を行っているBSL3実験施設を拝見しながら、研究開発現場の実情についての説明をいただきました。
  また、将来起こり得る感染症に対して、国産ワクチンを迅速に開発するための方策に係る東京大学の構想について、説明をいただきました。

  その後、博士課程の学生たちとの懇談を行い、現在の研究活動や将来への不安など、多岐に亘る具体的な話を伺い、末松大臣は学生一人ひとりのお話を書き留めました。
  学生からは、博士課程学生としての研究活動が社会に貢献しているのかが実感しづらいとの話を受けて、末松大臣は「ノーベル物理学賞を受賞された眞鍋淑郎博士も仰っていたが、好きこそものの上手なれ、他人の目線を気にするのではなく、自分の目線で進んでいってほしい」と激励の言葉をかけました。
  また、学生たちの研究環境への不安に対しては、「みなさんへの期待は大きいので、(文部科学省としても)環境整備を検討してまいりたい」と、励ましました。

感染症研究の現状説明

感染症研究で用いる器具の説明

博士課程学生との懇談

前列:(左から)下間文教施設企画・防災部長、池田研究振興局長、末松大臣、藤井総長、山梨所長、石井教授
後列:学生たち