末松大臣が教育現場や複数の研究施設の視察のため、茨城県つくば市を訪問

10月18日(月曜日)
教育、科学技術・学術

  10月18日、末松大臣は視察のため、つくば市立みどりの学園義務教育学校、国立研究開発法人防災科学技術研究所(NIED)、独立行政法人教職員支援機構(NITS)、国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)を相次いで訪問しました。

  最初に訪問したみどりの学園義務教育学校では、プログラミングを使って地球規模の課題の解決方法を考える「STEAM教育」や、「遠隔教育」など、1人1台端末を活用した先進的な授業の様子を視察しました。
  学園生からは、英語での学校紹介やプログラミングの発表もうかがい、学園生の皆さんが自在に端末を活用して学習を進めていく姿を間近で拝見することができました。

  防災科学技術研究所は、災害に強い社会の実現を目指す研究所です。地震・津波、火山噴火、豪雨・土砂・雪氷災害などの自然災害に対して、未然に防止し、被害の拡大を食い止め、災害からの復旧・復興を実現するための研究開発を、産業界・大学・官公庁・市民の方々と共創しながら行っています。
  末松大臣は、林春男理事長や研究者より、同研究所が実施する地震・津波・火山観測網の整備・運用や、線状降水帯に関する研究などの取組に関する説明を受けました。
また、大型降雨実験施設にて豪雨実験を体験しました。

  教職員支援機構は、校長、教員その他の学校教育関係職員に対する研修等を実施しています。
  最初に、荒瀬克己理事長をはじめ関係者との意見交換を行いました。教師の資質能力の向上について中央教育審議会でも議論が進められている今日、教育関係職員の研修が一層重要になっていることや、教職員支援機構の役割が期待されていることなどが話題に上りました。
  その後、全国の副校長や教頭等を対象とした、同時双方向型のオンライン研修の様子を視察しました。

  物質・材料研究機構は、私たちの暮らしに必要な全てのものをつくる「物質」と「材料」の研究を行う研究機関です。環境やエネルギー、医療、インフラなどの問題を解決し、人類の明日に貢献するため、様々な物質・材料の最先端研究開発に取り組んでいます。
  橋本和仁理事長からは、世界最大級の材料データプラットフォームの開発状況や、近年注目を集めている「データ駆動型手法」(※)に基づく材料開発技術について説明いただきました。その後、データ駆動型手法を用いた超耐熱合金の研究開発現場などを視察しました。
  (※ 蓄積された材料データを人工知能(AI)等によって解析することにより、高速で革新的な材料開発を行う新たな研究開発手法)

  最後に訪れたのは、宇宙航空研究開発機構です。
  国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」運用管制室では、大西卓哉宇宙飛行士から、ISSにおける日本の貢献について説明いただきました。
  その後に山川宏理事長をはじめ職員の方に案内していただいた展示館では、実機大模型をもとに、我が国の人工衛星・ロケットの開発・運用の現状や、地球観測衛星による災害状況の把握への貢献等について紹介していただきました。そして、宇宙開発の現状や課題について説明いただきました。

  視察を終えた末松大臣は、まず教育分野について、ICTを活用した個別最適な学びと協働的な学びの実現に向けた期待を示しました。
  さらに、科学技術分野については、成長戦略の第一の柱である「科学技術立国」の実現に向け、国民の生活に密着した取組を進めていくと決意を表しました。

つくば市立みどりの学園義務教育学校

プログラミングと大型提示装置を活用した授業の様子

ロボットプログラミングを用いた問題解決型学習の様子

国立研究開発法人防災科学技術研究所(NIED)

防災科研の研究者に尋ねる末松大臣

記念撮影

独立行政法人教職員支援機構(NITS)

懇談の様子(末松大臣と荒瀬理事長)

オンライン研修受講者へのご挨拶の様子

国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)

記念撮影

耐熱合金の研究開発について説明を受ける様子

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)

記念撮影

ロケットについて説明を受ける様子