ノーベル物理学賞 眞鍋淑郎氏へ、末松大臣がテレビ会議で祝辞

10月8日(金曜日)
科学技術・学術

  10月5日、今年のノーベル物理学賞の受賞者が発表され、眞鍋 淑郎氏(プリンストン大学客員研究員、国立研究開発法人海洋研究開発機構フェロー)が、ドイツのクラウス・ハッセルマン氏、イタリアのジョルジョ・パリーシ氏とともに選ばれました。

  眞鍋博士は、「地球温暖化」が世界的に認知されるはるか以前に、大気中の二酸化炭素量の増加が、地表の温度上昇につながることを実証した研究者であり、本研究成果は、現代の気候モデルの開発の基礎となりました。

  10月8日、末松大臣は、眞鍋博士にテレビ会議でお祝いの言葉を伝えました。そして、短時間豪雨や大雨の発生頻度が増加している今日、日本では全国で「災害に強いまちづくり」を掲げていることに触れ、眞鍋博士の研究に敬意と感謝を表明しました。

  眞鍋博士は、地球温暖化の影響による世界各地の集中豪雨や洪水、干ばつ等の災害の増加と、それに伴う諸問題を提示して、これらの事象を気候モデルで研究・予測できることを説明してくださいました。

  末松大臣は、今回の受賞は環境問題に関心のある子供たちや、気候学を学ぶ学生たちに大きな勇気を与えたと伝えました。そして、子供たち、学生たちが、眞鍋博士のような研究者になれるよう「日本の人材育成への助言」を求めました。
  眞鍋博士からは、「(地球物理学は)大変おもしろい分野だから、こういう分野に入ってくる学生がもっと増えてくれたら」との期待と、「好きこそ物の上手なれ。自分が好きなことをやってほしい」と、子供たちや学生たちへの激励をいただきました。

○眞鍋 淑郎氏のノーベル物理学賞受賞について[文部科学大臣談話]