「次の世代に引き継いでいくことが大事」
菅総理が日本初の鉄道遺構『高輪築堤』を視察、萩生田大臣が同行

5月29日(土曜日)
文化

  5月29日、菅総理が日本初の鉄道遺構『高輪築堤(たかなわちくてい)』を視察され、萩生田大臣が同行しました。

  高輪築堤は、明治5年に「新橋―横浜」に日本で初めての鉄道が開業した際、海上に線路を敷くために、築かれた堤です。これは、本芝から、高輪海岸を経て品川停車場までの約2.6㎞の間、東京湾の浅瀬に土を盛って両脇を石垣で固めてつくられていました。

  視察後、菅総理は、
「150年前のままこのような形で存在し、当時の明治の近代日本を作るために技術者の皆さんは素晴らしい能力を持っていたのだという思いと、こうしたものはしっかり次の世代には引き継いでいくことが大事なのだという思いに至りました。(史跡指定までは)文部科学省内でいろいろな手続きがあるのだと思うので、しっかり取り組んでいただきたいと思います。」
と話されました。

  今後、文化庁としては、JR東日本、港区、東京都と連携し、この貴重な文化遺産をなるべく早い時期に国の史跡として指定を行うなど、適切な保存・公開に努めてまいります。