第1回日本芸術院の会員選考に関する検討会議を開催

2月1日(月曜日)
文化

  2月1日、日本芸術院の会員の在り方等を検討するため、外部有識者による「日本芸術院の会員選考に関する検討会議(座長:尾崎正明茨城県近代美術館長)」の第1回会議を開催しました。

  日本芸術院は、「芸術上の功績顕著な芸術家を優遇するための栄誉機関」として文化庁に置かれた特別の機関です。選考にあたっては、現役の会員が候補者を推薦し、分野ごとに設けられた各部会での投票及び総会の承認を得て、日本芸術院としての決定を行い、文部科学大臣が任命します。
  この会議では以下3つを検討課題として委員の皆様に検討を進めていただきます。

1.日本芸術院の会員の在り方
・会員として必要な条件について(グローバル化した文化芸術における芸術上の功績の考え方)
2.日本芸術院の分野の拡充
・多様化した文化芸術の現代をふまえた分野の在り方について
3.会員の選考方法
・会員候補の推薦や先行の際の外部意見の反映について

  萩生田大臣は挨拶で、
「現在の会員の皆様は各分野での功績によって選考された、まさに芸術上の功績顕著な方々であると考えています。その一方で、文化芸術の概念は時代の変化とともに広がり、新たな分野で、世界から評価される芸術家も出てきております。また、外部の意見を取り入れた会員選考については、5年前の国会での指摘を踏まえ、日本芸術院において検討し、一部見直しが行われたところですが、必ずしも広く理解を得られるものではないと考えており、もう一歩進めていくことが必要と考えています。」
と話し、検討課題について忌憚のない、活発なご議論をお願いしました。

  この日は高階日本芸術院長など日本芸術院の方々にもオブザーバーとしてご出席いただき、日本芸術院での議論の現状等をお話いただいた後、検討課題について議論が行われました。

  今後、ご議論を重ねていただき、令和3年度の会員選考に反映していただけるよう、委員の皆様には本年4月中をめどに検討会議の議論を取りまとめいただく予定です。