JST法の一部を改正する法律案の成立/大学ファンド創設で若手研究者の安定した研究環境の確保を

1月29日(金曜日)
科学技術・学術

  今国会に補正予算関連法案として提出していた「国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)法の一部を改正する法律案」が、昨日(1月28日)の参議院本会議において可決、成立しました。

  本法律は、我が国の大学の研究環境の整備を進めるため、JSTに大学ファンドを創設するための規定を整備するものです。
  大学ファンドでは、その運用益を活用することにより、①世界トップレベルの研究大学を目指して、高いポテンシャルと明確なビジョンを有し、大学改革の加速に取り組む大学や、②博士後期課程学生などの若手人材育成等に意欲的に取り組む大学への助成などを行うことを想定しています。

  萩生田大臣は本日(1月29日)の閣議後会見で、
「本法案の成立により、我が国の研究力向上に対する本気度が国内外に示されたと思います。速やかに大学ファンド運用を開始すべく、しっかりと準備を進めてまいります。大学ファンドによる研究基盤の抜本的強化と大学改革を両輪として一体的に進めていくことで、我が国の研究大学を世界トップレベルに引き上げてまいります。さらに、優れた学生が、経済的な不安を抱えず安心して博士後期課程へ進学できるよう、強力に支援してまいります」
と力強く述べました。