首里城正殿等の復元に向けた工程が関係閣僚会議で決定されました

3月27日(金曜日)
文化

  3月27日、第4回首里城復元のための関係閣僚会議が開催され、萩生田大臣が出席し、火災で焼損した首里城正殿等の復元に向けた工程表が決定されました。

  これにより、首里城正殿については、令和2年度早期に設計に入り、令和4年中には本体工事に着工、令和8年までに復元を目指していくこととなります。
  工程表では、今般のような火災を二度と生じさせないよう文化庁の防火対策ガイドラインを踏まえ、スプリンクラーの設置などによる防火対策を強化する方針や代替材として国産ヒノキを中心に選定するという木材調達の方針などが示されています。

  菅官房長官は、首里城正殿は沖縄の皆さんの誇りとも言える極めて重要な建造物だとし、
「関係大臣は密接に連携し、予算措置を含め、本工程表に従い必要な措置を講じていくとともに、ゴールデンウィークまでに首里城正殿の地下遺構の見学を可能とすることをはじめ、復元過程の公開や観光振興など地元のニーズに対応した施策を推進していただくようお願いいたします。」
と述べました。

  文部科学省としては、関係省庁や機関と連携をして工程を進めていく過程において、地下遺構の保護を前提としながら、文化財防火対策ガイドラインを踏まえた対策が適切になされるよう、技術的助言を行っていくとともに、首里城復元に必要な伝統技術者の育成等への支援やユネスコへの丁寧な相談・調整などを行ってまいります。
  また、予定されている正殿跡の地下遺構の公開によって、より多くの来訪者が首里城跡の価値を知っていただけるよう、準備に全力を尽くしてまいります。

首里城正殿等の復元に向けた工程が関係閣僚会議で決定されました

首里城正殿等の復元に向けた工程が関係閣僚会議で決定されました