保護者の皆様へ
学びに、仕事に、生活に、いまや必要不可欠となっているインターネット。その入り口である携帯電話やスマートフォンを賢く安全に使うためには、メリットとリスクを正しく認識しておくことが大切です。
家庭での子供との対話や、保護者同士の話題づくりにお役に立つポイントや関係資料を文部科学省HP上に掲載しました。是非、御一読ください。
平成25年9月、国や市町村や学校がいじめ防止に取り組むことを定めた「いじめ防止対策推進法」が施行されました。この法律では、インターネットを通じて行われるいじめの防止にも取り組むことが定められています。
携帯電話やスマートフォンにより、いつでも・どこでも・だれとでもやりとりができるようになりました。複数の友だちと会話ができるアプリなどもあり、参加者限定のグループをつくって楽しんでいる人もたくさんいます。
ところが、決まった参加者しか読めないアプリやサイトでのやりとりは、いじめにつながる書き込みがあって発見しづらいという欠点もあります。このため、ターゲットにされた人が深く傷つき、立ち直れなくなってしまうようなことも少なくありません。
「 一人の悪口が続く」、「内緒でグループから外す」、「恥ずかしい写真や動画がはられている」など、いじめと思われる書き込みや行動に気づいたら、先生や家族の人にすぐ相談してください。みんなの力で勇気を持っていじめの芽をつみとりましょう。
インターネット上のいじめを止められるのは、異変に気付いたらすぐに行動できるあなたの勇気。
友達とのおしゃべりから、好きなタレントや趣味が同じ人との情報交換まで、インターネットでさまざまなコミュニケーションができるSNS。スマートフォンの登場で、より手軽になり楽しさが増えた反面、危険やトラブルも多くなりました。
他人の写真やウソのプロフィールを使っている人を、やりとりの中だけで見抜くことは大人でも無理です。実際、相手から近づいてきたり、自分から出会いを求めたりして「いい人の仮面をかぶった悪い人」と知り合ってしまい、個人情報や写真を送ったり、直接会いに行ったりしたためにトラブルに巻き込まれた子供は、年間1000人を超えています。特に平成25年上半期以降、無料通話アプリのIDを交換する掲示板により知り合い、犯罪被害を受けた児童が増加しています。
警察がインターネット上の書き込みをチェックし、子供に指導する「サイバー補導」も行われていますが、何よりも大切なのは、利用する本人がSNSが提供するサービスや仕組みをよく理解し、考えて利用することです。皆さんも日頃の使い方を見直し、危険なところはすぐに改めましょう。
自分はインターネットをやめようと思ってもやめられない。―こんなふうに感じたことはありませんか?
大人がお酒やタバコへの依存をやめるために病院に通うことは昔からありましたが、最近は、インターネットの利用を自分の気持ちで止めることが出来ないいわゆる「ネット依存」で体調をくずし、学校に行けなくなり、医師に助けを求める青少年が急増しているようです。
日本で数少ないネット依存の治療を行っている「久里浜医療センター」によると、平成23年度の開設以降、患者は増える一方とのことです。
これまで多かったパソコンのオンラインゲームで依存になるケースに加え、最近は、スマートフォンのゲームやインターネットにのめりこみ、歩きながらや布団の中でも手放せない人が多くなっているようです。
現時点でネット依存には特効薬のようなものは無く、治療法もまだ確立されていないことから、一度なってしまうと、普通の生活を取り戻すまでに、とても長い時間の努力を必要とします。
依存にならないためには、インターネット利用のルールをつくって、守りながら使うなど日ごろから「予防」を心がけ規則正しい生活を送ることが大切です。
総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課
-- 登録:平成27年03月 --