子どもの読書活動推進ホームページ

子ども読書活動優秀実践団体(者)

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都道府県名 団体(者) 取組の概要
北海道 鉄ン子文庫    昭和45年から「鉄の町」室蘭市にあって文庫活動を続けてきた。分室数は最盛期には市内11ヶ所に及んだが、1980年代半ばより地域産業の衰退とともに減少し、1997年には3ヶ所となった。しかし1998年には新しい分室が誕生。最近、特に幼児を持つ母親の中に読書に関する関心が高まりつつあり、鉄ン子文庫も、積極的な働きかけをしているところである。
對馬やす子    昭和54年11月から約22年間にわたって、自ら地域の方々に自宅の1部を開放し、町公民館図書室の分館として「七飯町にんにく沢図書室」を開設してきている。当初は遊び場や社会教育施設のない地域であり、単なる読書のための施設としてよりも、放課後児童や留守家庭児童に対する援助や非行防止に大きな貢献をしたものと判断される。自身も読書好きで、蔵書を提供するとともに、読み聞かせをしたり、独自のシールを作って読書に関心を持たせたり、時には悩み事の相談相手になるなど、町の読書活動にとって重要な役割を果たしてきた。
青森県 子どもおはなしボランティア    当団体は、「子どもたちに読書の喜びを伝えたい。」という思いを持つ複数の個人と読書サークルから構成される団体であり、現在は、7名の個人と5つのサークルが参加し、総勢約40名である。構成員の顔ぶれは様変わりしながらも、22年間にわたり、弘前市立図書館の閲覧室にあるおはなしコーナーで読み聞かせやストーリーテリングを実施している。発足当初は実施曜日、回数などについて試行錯誤があったが、18年前に、毎週土曜日午後の読み聞かせと夏・冬休みにそれぞれ1回のおはなし会の開催という現在の形態に定着した。これまでの活動によって、多くの子どもたちに読書の喜びを伝え、読書意欲を高めたばかりでなく、子どもを連れて参加した親に子どもの読書活動の重要性を認識させてきた。以上のように子どもおはなしボランティアは、長年にわたって、地域住民の間に広く子どもの読書活動についての関心と理解を深めるとともに、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高める活動において特色ある優れた実践を行っている。
岩手県 岡本加代子    37年にわたる教員生活を終えたあと、子どもたちの読書意欲を喚起しようと、昭和58年から市立図書館や公民館等において「腹話術と本の読み聞かせ」のボランティア活動を開始し、平成2年には、演出多彩な「エプロン・シアター」を自ら創作構成し、腹話術とあわせて、各地で充実した活動を展開している。その活動は、県内の図書ボランティア関係者に大いに刺激を与え、よき目標となっている。
宮城県 みやぎ親子読書をすすめる会    昭和46年の設立以来30年間、「親子の語り合いを通して人間的なつながりを深め、子どものためのより良い文化環境をつくる」という目標のもと、一貫して子どもと本の出会いの場を沢山創出してきている。その実績は県内の読書推進サークル活動のモデルとなっている。その地道な文化活動について平成6年度「みやぎ児童文化おてんとうさん賞」を県知事から表彰を受けている。
秋田県 朗読劇グループ「ジャングルジム」
   平成3年から能代市立図書館を活動拠点として結成され、毎年朗読劇や人形劇の講演活動を実施してきた。特に平成10年からは新しい発想の朗読会に取り組み、幼児から高校生まで幅広い層に朗読の楽しさや読書の喜びを浸透させてきた。また、市内の小中高校はもとより、近隣市町村の学校や保育園などに読み聞かせ会を実施するとともに、読み聞かせボランティアへの講座を実施するなど読書活動支援への啓発活動を行い、県北地区の指導的な役割を果たしている。
山形県 村山朗読会    昭和60年11月から村山市立図書館を拠点に、良書は子どもの情操教育に役立つとの信念を持って、年3回の「子どもの集い」を開催し、読み聞かせ、素話、手づくり人形劇、紙芝居など17年間にわたる活動をはじめ、市保健センターと連携し「すくすく子育て教室」での読み聞かせなど子育て支援事業にも取り組んでいる。また、北村地区の広域的なエリアで読み聞かせや素話、大型紙芝居の出前活動による読書普及活動や外国人国際交流員との連携により子どもたちを自然と引きつける工夫を凝らしてユニークな活動を展開している。
福島県 児童図書研究グループ「トトロ」    メンバー少数の中、仕事を持っているメンバーも多く毎回の行事に出席するのは大変なことであるが時間をやりくりし、行っている。ボランティア活動の大きな問題は“継続する”ことだが“無理をしないこと”“交換してもらう”をモットーにメンバー相互の信頼が継続の大きな要因となっている。トトロの手づくりの絵本紙芝居等を見て大人子どもの枠を超えて楽しさを感じた人も数多いと思われる。いうまでもなく図書館の事業にも大いに寄与しており、本年で結成20年となる。
茨城県 有田道子    茨城県において、子どもの読書活動を普及させた功労者の一人である。●昭和47年から30年にわたり、自宅を開放しての文庫活動(本とお話の小径)主宰し、児童への読書活動の普及を私費によって行ってきた。●県内の保育園・幼稚園・小学校に出向き、読み聞かせを行うと同時に、教師や保護者に対し、指導を行っている。●県立図書館主催の「読み聞かせ研修講座」の講師を平成10年から現在まで行っている。また、受講生を自宅に招き情報交換や指導法などの研修の場を設けている。受講生は1000人を超えている。
栃木県 鹿沼図書館ボランティアKLV    「読書の好きなまちづくり、読書好きな子どもの育成」を目指し、活動に取り組んでいる。子どもの読書活動支援としては、各小中学校における学校図書館図書の整備、各小学校及び公民館での読み聞かせ、図書紹介活動を行っている。また、授業への支援や委員会の指導も行い、学校教育活動内で大きな役割を果たしている。学校外においても、街角ライブラリーの運営を通して「いつでも、どこでも、だれでも」本に親しめる環境整備を行っている。さらに、中学生・高校生に対しては、KLV.Jr養成講座を開催し、自ら本に働きかける機会(読み聞かせボランティア等)を設けている。このように、幼・小・中・高と一貫して組織的に子どもの読書を推進するための創意ある取組を全市的に実践している。
群馬県 萌えぎの会    常に研究を怠らず、月1~2回の学習会を開き、活動を振り返り、前橋市立図書館のお楽しみ会等で、新しい取り組みを行っている。また、より楽しい読み聞かせを手作りの紙芝居(大型も含む)やペープサート、パネルシアターなどを工夫して制作している。その他、会独自で松谷みよ子氏・宮川ひろ氏等を講師として招き研修会を開催するなど、子どもの読書活動について研鑽を積んでいる。さらに、大人対象のセミナー、乳幼児対象の読み聞かせ活動(保健センターの乳幼児健診時に実施)などや健常者ばかりでなく、障害児にも読み聞かせ活動を実践するなど、読書の楽しみを多くの人に伝えることに意欲的に取り組んでいる。また、病院で長期療養中の子どもたちへの読み聞かせも予定している。図書館・幼稚園・小学校・おもちゃの図書館・公民館などと連携をとり、地域の子どもたちの読書活動に貢献している。
埼玉県 そよかぜ文庫    そよかぜ文庫は、20年近い文庫活動を行っております。その活動は7名の会員の協力により、地域の子ども達や保護者から期待されるものとなっております。本の貸し出しが年間5,000冊を超えている。
千葉県 千葉市文庫連絡協議会    千葉市文庫連絡協議会は、本を通して創造性豊かな子どもを育てることを目的に、地域や家庭で文庫を開いている有志が集まり、昭和53年に発足した団体である。現在21の文庫が加盟している。20余年にわたり、多くの子どもたちによりよい本を届けるために互いに子どもの本やおはなしの勉強会を行い、その成果を実践して、千葉市の子どもたちの読書普及に努めている。
木刈親子読書会    木刈親子読書会は、千葉ニュータウン中央駅北地区の入居が始まって間もなく、昭和60年1月に地域のサークルとして発展した。「心ゆたかな人間として成長するために、子どもたちに読書を通じ、喜びやたのしみを体験させること」を活動目標として掲げ、千葉ニュータウン中央駅北地区を中心に、子どもと本に関わる活動を継続的に実践している。
東京都 科学読物研究会    科学読物研究会は、昭和43年に女性科学者吉村証子の呼びかけで発足し、子どもたちが科学の本のおもしろさを知り、科学をもっと楽しむことを願って化学の本の研究、普及、創作に努めている。会員も全国にわたり、子どもを持つ親、文庫関係者、図書館員、小学校から大学までの教師、幼稚園や保育園の先生、作家、画家、編集者など多様な会員がいる。月1回の例会以外にも、新刊研究会、くらべ読みの会、科学あそびの会などの分科会活動も充実しており、長年にわたり、子どもが科学の本を楽しむ機会を与えている。
くめがわ電車図書館    くめがわ電車図書館は、公団住宅内にひときわ目立つ電車車両を図書館として、34年間地域文庫活動を行い、地域の子どもや子どもに関する大人たちの読書活動を支える地域コミュニティーとして幅広い活動を展開している。また、市内の公立図書館設置運動では中心的な役割を担い、団地建替えの際も車体での存続を都市基盤整備公団に粘り強く交渉して新たに西武鉄道の車体での開館を実現した。市から地域児童図書館補助金を受け、地域住民により自主的に運営されている。
渡辺順子    昭和48年「すずらん文庫」の愛称で知られる家庭文庫を開設して以来、障害をもつ子どもたちのための文庫をつくり、「布の絵本」を工夫・製作などして積極的に読み聞かせ等読書の普及啓発に携わっている。さらに、保健所や相談所での読書での読書相談活動や母親を対象とした講演活動ならびに学生・行政職員への講義や研修を通して、読書活動の推進を貢献している。
神奈川県 私設ゆりがおか児童図書館    渋谷益左右・たけ夫妻により昭和51年の開館以来、一貫して私設の児童専門図書館として、地域に開かれた図書館活動を継続し、地域の児童の読書活動及び地域文化活動の拠点として役割を果たしてきている。
どんぐりおはなしの会    同会は、横須賀市立児童図書館が開館した昭和49年から活動を行い、同図書館と共に子どもの読書推進活動に努めている。横須賀市立図書館でのおはなし会をはじめ、学校での出張おはなし会を行う等、民間ボランティアとして27年もの長期間にわたって、誠実に熱心に活動している。また、新たに活動を始めた他のグループとも良い意味で競争しあいながら、お互いのグループの良い面を伸ばしあっている。このように、同会が横須賀市の読書推進に果たした役割は計り知れない。さらに、平成14年度から実施されている横須賀市のブックスタート事業にも、ボランティアとして参加しており、今後もその活動に期待が持たれる。
新潟県 えほんのへや    女性を中心に17年間活動を継続してきたボランティアグループであり、素話、絵本、紙芝居、パネルシアター、エプロンシアター、人形劇、影絵等を組み合わせた多彩な活動を行っている。読み聞かせは、月2回図書館の児童図書室で定例会として続けている。また、キャラバンとして、新井市内の保育園、幼稚園、小学校の他に、上越市、板倉町、妙高村、大潟町、長岡市等にも出かけることがある。学校や地域を中心とした活動をすることで、子どもの読書活動推進に大きく貢献している団体である。
富山県 氷見市婦人ボランティアグループ「いずみの会」 ●婦人ボランティアグループいずみの会は、昭和58年に設立されて以来、氷見市立図書館と連携して子どもの読書活動の充実に向けて先駆的な取り組みを続けてきた。
●郷土の民話を紙芝居や人形劇にし、子どもたちに見せることを通して、ふるさとの文化の保存と伝承にも大きく寄与している。
●本の読み聞かせについては、小学校等への出前活動を行ったり、子どものつどいを実施したりなど、子どもと読書をつなぐ活動を幅広く行っている。
●また、自分たちで研修会を開催し技能の向上に努めている。また、会員の資質向上のために他のボランティア団体とも積極的に交流している。
●会報「いずみ」を発行し、子どもの読書活動を啓発する広報活動を行っている。
石川県 石川子ども文庫連絡会    昭和58年10月に14文庫4サークルが集まり、石川子ども文庫連絡会が発足した。以来、「学習」と「交流」をモットーに、会員の知識向上のため定期的に学習会を開き、県内の読書ボランティアグループ、県外の文庫連絡会との交流会、講演会等を開催するとともに、併せて、各種刊行物発行事業等を企画、実施するなど、県内文庫の普及と充実に尽力してきた。また、地域ボランティア団体として、行政や図書館が主催する子どもの読書普及事業にも積極的に参加協力してきた。数年来、小中学校へ出かけておはなし会を開くなど、子どもたちと本をつなぐ活動は、県内の子どもの読書活動推進に大きく貢献した。
福井県 土肥淑子    図書館等での紙芝居や絵本の読み聞かせなどのボランティア活動を20年以上続けており、これまで大勢の子どもたちに本の世界の楽しさや体験させることを通じて、子どもたちの読書活動普及推進に大きく貢献している。また土肥氏は、本県の子ども読書活動の先駆的存在であり、同様のボランティアを志す人たちへの良き先達としての役目をその実践を通して果たしている。
山梨県 浅川玲子    山梨県立図書館在職中から県内図書館の振興、児童サービスの発展に尽力するとともに、子どもの本、子どもの読書に係わるボランティアグループや研究団体の育成に努めた。この結成、指導したグループが、現在、地域での子どもの読書推進活動の中心となって活動している。また、自らもボランティアとして、自宅に「やまばと文庫」を開設し、本の貸出や読み聞かせを行うなど、子どもの読書推進を実践している。
長野県 読書の森読りーむinちの    市の教育分野の重点施策に捉えられた「読書活動」を推進するため、平成12年に、市民(民間)と行政がパートナーを組んで発足し、全市的な読書活動を進めている。新生児にことばを添えながら絵本を贈るファーストブックプレゼント活動の実施、市内全ての保育園・幼稚園・小学校・中学校・高等学校での全校読書の支援のほか、部会や地域での読書活動の推進の取組みにより人づくり・地域づくりにも寄与している。
岐阜県 幼児読書サークル    揖斐川町にある幼児読書サークルは、町内幼稚園、保育園と連携し、保護者も交えて読み聞かせを行う、充実した事業を行っている。その活動には市町村も補助をしており、官民一体となった子どもの読書推進体制を構築している。
静岡県 静岡県子どもの本研究会    子どもの本の研究資料館である遊本館という活動拠点をもち、子どもの本について、幅広く、真摯に研究を続けている。会員は75人であるが、県内各地の読書活動のリーダー的存在の人が多く、研究成果は、読み聞かせボランティア活動や読書会などを通し、本県の読書活動に大きく寄与している。また、教員も多く、各地区の学校図書館活動を推進するなど、裾野の広い活動状況である。30年余にわたる活動は着実に継続されたものであり、選書活動や本に親しませる取り組みの数々は、子どもの読書を推進する県内活動者の指針となっている。
愛知県 きりんの会    長年にわたり読み聞かせ等の活動を通じて、子どもの読書推進に多大な功績を残している。
本の読み聞かせボランティアきらら会    昭和59年から活動を開始し、児童室を会場として定期的に絵本や紙芝居等の読み聞かせ及び語りを実施している。又、毎年7月にお楽しみ会を開き市内の児童・幼児を対象に、会独自のアイディアを生かし、会員全体の取り組みとして催しをしている。
三重県 中井千保子    四日市市内での活動の他、三重県内の図書館でも「読み聞かせ」「朗読」「読み聞かせの指導」を長年継続している。特に指導においては、楽しいだけではなく、技術及び選書にも厳しい態度で臨んでいる。県内各地で、子どもの読書活動の一環としての「読み聞かせ」等に子ども達は勿論、親に対しても、ブックスタートの意義をはじめ、本を読んだり見たりする楽しさを伝えると共に、相談に応じ、本を通じて情操面の向上に努めている。
滋賀県 滋賀県子ども文庫連絡会    県内の子ども文庫の自主的な連絡団体として、10年以上にわたって活発に活動し、講演会・学習会・機関誌の発行等を継続して実施している。また、文庫運営者への情報提供や、文庫運営者同士の情報交換の場として果たしてきた役割も大きく、これらの活動を通じて文庫活動の活性化をはかることにより、図書館とは違った形で県内の子どもたちの読書環境の向上に貢献している。
京都府 京都市子育て支援総合センターこどもみらい館子育て図書館ボランティア    子育て図書館のボランティアは、1日平均1,300人に及ぶ来館者を迎えるこどもみらい館にあって、図書館のカウンター業務、読書相談や絵本・紙芝居の読み聞かせなどを通して、子どもの成長に合わせた絵本の紹介や本を好きになる子どもたちの育成に尽力している。また、他の子どもの対象施設や読書サークルから見学や相談を受けるなど、その活動は本市の子どもの読書活動振興の模範となっている。
大阪府 財団法人大阪国際児童文学館    国際児童文学館は子どもの本の総合資料・情報センターであり、「子どもの本」という文化の継承と発展のための施設運営とさまざまな活動を行っている。その運営や活動はすべての子どもの読書を支え、推進することに役立つ。その取組の概要は次のとおり。1.子どもの読書に関わる人々に子どもの本とその関連書を提供し、子どもの読書に関わる調査・研究を支援している。2.レファレンスサービスを通して子どもの本に関わるあらゆる質問に応じると同時に、ホームページを通して子どもの本や資料に関わる情報を公開している。3.施設の内外において子どもに対するさまざまな読書活動の実践と支援を行っている。4.子どもの本に関わるさまざまな講座・講演会や童話と絵本のグランプリを実施し、子どもの本の振興に寄与している。5.子どもの本に関わる研究活動を行い、その成果を公開している。6.海外の子どもの本の作家や児童文学研究者の講演会等を行い、国際的視野で子どもの本や読書を考える機会を提供している。
大阪府子ども文庫連絡会 ●大阪府内にある約150の子ども文庫の連合組織である。
●昭和51(1976)年の結成以来、「どの子にもよい本をよい読書環境を」と願って、27年間継続して子どもの読書推進活動に取り組んできた。
●府内にある約150の子ども文庫の活動を支援し、図書館と協力して、子どもの読書活動を推進してきた。全府的な連絡組織を作って、個々の文庫の経験・交流を推し進めることにより、互いに実践を共有しあい、一つ一つの文庫の実践を進化させ、大阪府内の子どもの読書活動推進に大きな効果をもたらした。
●毎年、年9回の児童文化講座や、地域講座を開講し、子どもと読書について学習するための各市への講師派遣制度の実施等により、大阪府内の子どもの読書活動推進に大きく貢献している。
兵庫県 姫路おはなしの会    当該団体は、ボランティアとして、図書館及び小学校において、おはなし会やストーリーテリングを実施し、子どもたちに対して、本に興味を持ち、本の面白さに関心を持つ心を涵養するなど、読書への動機付けを図書館と連携しながら活動している。
ボランティアグループ「ゆめっこ」    当該団体は、猪名川町立図書館開館準備時に、紙芝居、ストーリーテリング、読み聞かせ、人形劇、影絵の各グループによって、「子どもたちに夢を!」という願いのもと結成された団体である。平成8年3月23日開館以降、まる6年間、月1回(第4土曜日)、ゆめっこ劇場として、各グループが交代、もしくは合同でバラエティに富んだ行事が開催され、子どもや親子連れに喜ばれている。また、小学校等からの要請に応じて、学年にあわせた内容の読み聞かせ等の活動も積極的に行っている。こうした地道なボランティア活動によって、楽しい本の世界を体験する子どもたちも多く、子どもの読書活動の推進に大いに貢献している。
奈良県 奈良子どもの本連絡会    奈良県の子ども読書活動の先駆的、主導的役割を果たし、行政における児童サービスの充実や地域における読書活動の活性化に果たした役割は大きい。また、主催行事や共催行事を積極的に行い、県域の子ども読書推進運動の中心的な役割を果たしている。
和歌山県 秋宗久美子    同人は、図書施設の少ない新興住宅地の住民の読書活動に対する要望が高まる中“主役は住民から”という考えのもとに公民館が「出張図書分室」の協力を呼びかけたことに応え、平成3年、自宅に「光陽台絵本の家」を開設した。以来、10余年にわたり週4,5日、絵本の図書室として本の貸出しや子どもたちへの読み聞かせ活動、読書相談などを続けている。その活動は子どもの読書意欲の向上に貢献するとともに、家庭文庫活動を市内に広めるきっかけとなるなど、地域における子ども読書活動の推進への功績は多大である。また、同人は、平成8年度から橋本市図書館協議会委員としても図書館の活性化に寄与している。
鳥取県 鳥取家庭文庫連絡会    鳥取家庭文庫連絡会は、鳥取市に市立図書館もなく、書店にも児童図書が少なかった昭和52年に、「各家庭で子どもたちに本を手渡したい。」と願う母親がそれぞれ家庭文庫を設けるとともに設立した団体である。設立後25年間もの長期にわたり、毎月例会を開催しての本や家庭文庫に関する情報交換及び研修会の開催等により会員の研修に努めるとともに、母親を対象とした講座・講演会の開催により子どもの読書に関する普及活動の実践において優れた効果をあげてきた。
岡山県 プーさん文庫    平成元年に結成以来、「子どもと本の掛け橋になりたい」を基本方針として、公民館を拠点に、読み聞かせ、紙芝居、ストーリーテリング、工作など、地道な文庫活動を続けている。会員自らの勉強会により活動内容の充実を図るとともに、幼稚園等への出前文庫を実施するなど、文庫活動を通して、親子で絵本の楽しさを体験する機会の充実に努めている。
広島県 広島県子どもの読書連絡会    全県域にわたる団体会員及び個人会員を擁し、県内各地の公共図書館、公民館図書室、学校図書館等で活動する子ども読書ボランティア・グループを育成輩出して、多年にわたり広く子どもの読書活動の普及と活性化に大きく寄与している。平成12年「子ども読書年」を契機に行われた全県域における子どもの読書関係者とのネットワークの構築に、この団体は牽引車的な役割を果たし、大きく貢献している。
山口県 こどもと本ジョイントネット21・山口    当団体は、「子ども読書年」だった平成12年、「山口の子ども読書年」推進実行委員会として発足、ベースキャンプ(現在、14か所)と応援団の募集というユニークな手法により「おはなしの出前」や各種講演会・研修会など1年間に140以上のプログラムを実施、全県的なネットワークの基盤をつくった。平成13年度からは「こどもと本ジョイントネット21・山口」と改称し、関係機関・団体や県内外の作家と連携協力しながら「子どもの本の作家による課外授業」、「やまぐち絵本楽会」、情報誌「ジョイネットつうしん」の発行など民間団体として際だった活動を展開している。
香川県 香川県子ども文庫連絡会    子どもの読書活動実践団体としては、県内で最大のネットワークを誇り、20年の長期に渡って子どもの読書推進活動に邁進し、子どもたちに読書の楽しさを伝える活動を続けている。子どもの読書活動推進に関わるボランティアの養成も行い、おはなし会等の増加と技術の向上にも貢献している。また、公立図書館や学校図書館等の整備・充実に関する運動も粘り強く行っており、幅広い活動を実践している。
愛媛県 愛媛子どもの文化研究会    「愛媛子どもの文化研究会」では、「すべての子どもに良い文化と、子どもたちに豊かな人間性と生きる力を」というテーマのもと、紙芝居や読書を中心とした活動の中で、子どもの育つ良い文化の伝承・普及と新たな創造を目指して日々活動し、子どもの読書環境づくりを推進している。また、大人と子どもが一緒に楽しめる野外活動などにも力を入れているほか、「紙芝居フェスティバル」等のイベントを開催するなど、様々なジャンルの人たちとの交流を図り、情報交換や研究を行いながら、親子のふれあいお大切さも訴えている。更に、研究会では実演だけでなく、子ども自ら紙芝居を作ることにより、絵を書く、文章を書く、読み語りをするといった作業を通して、子どもたちを本好きにさせ、より深い読解力や高い創造力、表現力を養うことに着目し、紙芝居を通じた読書の普及振興に努めており、成果を収めている。
高知県 高知おはなしの会    20年近くストーリーテリングを勉強し研鑚しながら、いくつかの小学校で毎学期学年別でクラスごとに「おはなし」をする時間を持ち、子どもたちに物語の楽しさを味あわせてきている。その継続した活動の実績は次第に県内に広く知られるところとなり、現在では郡部へと拡がりを見せている。底辺の拡充に伴って、ストーリーテリングを中心とする子どもへの読書活動では高知県の核となる存在と言える。
福岡県 布の絵本制作ボランティア「ゆずりはの会」    10年以上にわたって布の絵本の制作と普及に携わって、作品数も増え、普及活動も県内全域に広がっている。特に、平成13年度は助成金を受けて展示会、講演会、養成講座等を開催し、どの事業も大反響を呼んで多数の参加者があった。県内に布の絵本をとおして子どもの読書普及に多大なる貢献を果たしている。
佐賀県 佐賀県母と子の読書会協議会    昭和51年に本県の母と子の読書活動を推進するため発足し、現在まで活動を継続している。参加団体は全県下にわたり、独自の活動を行うとともに、図書館、公民館、学校等との連携を深め、地域の母と子の読書活動推進のリーダー的役割を果たしている。特に、毎年「母と子の読書のつどい県大会」を開催。母と子の読書新聞の発行(年5回)や日ごろの活動成果を発表するとともに講演会、講習会、母と子のお話暗唱会等を継続的に実施し、相互の交流と研鑽に努め、子どもの読書推進を図っている。
長崎県 有明童話の会くすのき    子ども達にお話の世界をつくってやろうと、平成元年に結成して以来、「まちづくりは人づくり」のことばに励まされながら、子どもたちのために民話を中心としたお話の会をすること、外国の方々とのお話を通じた国際交流、そして、自分たちの語ったお話、創作した話を本として残すという3つの柱を基本に活動している。
熊本県 熊日童話会    昭和28年8月の発足以来今日まで、「子どもたちに夢と感動を育む童話活動」を長年にわたって継続し、これまでの学習会・研究会の中から育ったボランティアが県内各地でそれぞれに活躍中である。発表会や研究会を通して口演童話の実技の研鑽に励むとともに、外部からの講師を招いたり、会員相互の合評会を通じて創作童話にも取り組んでいる。保育園や幼稚園、学校等からの派遣要請に応じて県下各地で年間150回前後の口演童話を実施している。
大分県 大分市読書グループ連絡協議会 ○親子と本の出会いの場を増やすために、発足以来、地域に密着した読書活動を展開している。
○会員の地道な活動が大きな原動力になり、移動図書館車の稼動や市民図書館の開館が実現した。
○発足から30周年を迎え、子どもに読書活動の魅力を伝えようと、平成14年3月に記念事業を開催し、読書の輪を拡大した。また、多様な活動に取り組む中で子どもの豊かな情操、思考力、想像力をはぐくみ、子どもの健全育成に多大な貢献をしてきた。
鹿児島県 おはなし文庫がらがらどん    昭和62年に発足し、15年間継続した活動をしている。市立図書館での人形劇、ブラックシアター等の定期的活動、市内の幼稚園・小学校、子育てサークルなどへも出かけて読み聞かせを実施するなど、年間80回を越す奉仕活動を行っており、自主研修会や学習会も年間約40回程度実施して団体の資質の向上にも努め、技術的にも優れている。また、乳幼児期における読み聞かせの重要性を常に保護者に啓発し、子育て支援の面からも貢献度は高く、図書館での読書教室の講師として招聘されるなど、指導者の育成に果たす役割も大きい。子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高める活動を積極的に実践している団体である。
沖縄県 沖縄地域児童文庫連絡協議会    文庫活動が遅かった沖縄県で、各地に点在していた児童文庫を地域別に組織し八重山、宮古、南部、那覇、中部、北部、座間味、久米島にまとめ、地域の中で親と子のスキンシップによる細かな親子読書会、読み聞かせ等を定着させ隆盛に導いてきた。特にオランダのハーグに拠点を持つバーナード・バン・リア財団との共同作業「沖縄プロジェクト」事業の実施は、多くの文庫を育て文庫活動の量と質を高めた。さらに、その充実を図ることによって子どもの読書環境の整備に努めている。

-- 登録:平成21年以前 --