みんな子育て応援団大賞の顕彰事業(香川県)

みんな子育て応援団大賞の顕彰事業

1  自治体・団体名: 香川県

2  自治体・団体の概要
 香川県は,日本で初めて国立公園に指定された瀬戸内海国立公園の中心に位置し,人口は,約101万人。面積は約1,876平方キロメートルと全国で最も小さい県である。
 狭い県土の割には,長い海岸線を持ち,海面には多数の島が点在するなど,美しい自然と温暖な気候に恵まれている。

3  地域の特徴
 県内の子育て支援NPOや子育てサークルの活動が盛んで,地域の子育て支援の資源に恵まれている。
 県の面積が狭いため,県内各地域間の比較的短時間での移動が可能であり,県内全域での交流や連携が容易である。

4  連携の取組状況
1  連携にいたるまでの経緯等
 本県の人口は,平成11年をピークに減少傾向にあり,国に先行して人口減少社会を迎えている。合計特殊出生率は1.43(平成17年)と,全国平均より高いものの,過去最低水準となっており,少子化の進行に歯止めがかからない状況である。
 少子化の流れを変えるためには,子育てを社会がもっと評価し,子どもやその家庭を社会全体で応援し,子育てに夢や希望,喜びを感じられるような社会を形成する必要がある。「みんな子育て応援団大賞」の制度は,子育て支援に積極的に取り組んでいる団体,企業,店舗等を表彰し,広く県民に広報することで,県内の子育て支援の取組みの普及促進や社会全体で子どもや子育て家庭を支援する気運の醸成を図ることを目的として創設したものである。

2  連携した取組の具体的内容・方法・実施状況
 平成15年度から事業を実施しており,子育て支援に積極的に取り組んでいる団体,企業,店舗等のうち,表彰基準に沿った取組みについて成果を上げている団体等を表彰している。
 受賞候補団体等の選出については,平成17年度までは,自薦や一般の方からの推薦などにより行っていたが,平成18年度からは,平成18年9月に設立した「かがわ子育て支援県民会議」の構成団体(=経済,医療,福祉,青年,子育てNPOなどの各種団体及び国,県,市町 等計67団体)から推薦された団体等を受賞候補とし,その中から,受賞団体を選考・決定している。
 平成15年度から平成18年度までに,子育てNPO,地域子育て支援センター,スーパーマーケット,タクシー会社,大学内サークルなど,計8団体が受賞している。選考の基準となる評価項目は,子育て支援団体等については,「子育て家庭への情報発信」「特徴的な子育て支援の取組や工夫」など,企業や施設については,「従業員等の対応や教育」「子育て家庭に配慮した施設・設備」「地域の子育て支援の取組」などがあり,受賞団体はそれらの項目について高く評価され選考されたものである。
 受賞団体やその取組みをできるだけ多くの方々に知ってもらうことが重要なので,広報誌等で紹介したり,イベント開催時に表彰式を行ったりして,広く周知できるよう努めている。

3  取組により期待する効果(他事例4-3連携した取組の成果」)
 広く,子育て支援に関わる団体等を表彰することで,次のような効果を期待している。
  1  団体等の活動が評価されることや団体や企業等のイメージアップが図られることで,取組の励みとなること。
2  他の団体や企業が受賞団体の取組を参考や目標にすることで,支援活動が促進され,地域の子育て支援が充実すること。
3  県民に団体等の支援活動を知ってもらうこと。それにより地域の子育て支援の取組みに対する認知を高めること。

4  連携した取組の課題
 現在進めている,地域における子育て支援の充実などの次世代育成支援施策が総合的かつ効果的に行われるためには,行政,家庭,学校,地域社会,企業,関係団体など幅広い関係者が連携・協力しながら,それぞれの役割を果たしていくことが重要である。このため,子育て支援団体のほか,地域社会や子育て支援を本来の目的としていない団体や企業にも子育て支援の取組を広げる工夫が必要である。

5  今後の方向性や展望
 今後は,他の子育て支援施策や「かがわ子育て支援県民会議」の各種事業と連携して事業に取り組み,様々な場面で子育て支援に取り組んでいる団体や企業のクローズアップや紹介を行い,受賞団体の取組を好例とした子育て家庭に優しい支援を広げたい。あわせて,普及啓発事業を展開し,子育てについての負担感や不安感の払拭につなげ,家庭を持ち,子どもを生み育てることの喜びを若い世代に広く伝えていきたい。
 

6  担当者連絡先
 香川県健康福祉部子育て支援課 宮地秀樹
 〒760-8570高松市番町4-1-10
 電話  087-832-3286

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