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時間通貨・ありがとう

ツール名 時間通貨・ありがとう
方式 通帳方式
計測基準 本人が活動したい時間を決める
会費 登録費 5,000円
年会費 3,000円 「時間通貨・ありがとう」のみの場合は1,000円
団体名 NPO法人さわやか徳島
ツール活用開始年月 平成15年 3月
配付対象者及び人数 会員及び活動賛同者 200名
配付数 2002年度 ー 冊
2003年度 200冊

  時間通貨ありがとう

1.会の目的

  「心豊かでやさしい、そして、安心して暮らせる町づくり」を活動の目的としている。NPO法人(特定非営利活動法人)として、近隣のボランティア活動(時間通貨・ありがとうの活動)を主とし、在宅支援・人材教育・他団体のNPO活動支援などを行っている。人らしい暮らしをおくる上で困難なことや、より生活困難(死への看取り)など、生活上必要なことを行っている。

2.会の運営方法

  団体のスタッフの中に「時間通貨・ありがとう」を兼務で担当している者が3人いる。活動のコーディネート、「時間通貨・ありがとう」のシステムの説明、カードの保管と管理、研修会への誘いなどの働きかけ、活動の相談やサポート等をしている。

3.ツール名や形式(方式)の決め方

  「時間通貨・ありがとう」は、時間を単位とし、お互いの時間と時間を交換するもので、それぞれの能力や希望に合わした活動である。その活動はお互いに感謝を表すものであることから、「時間通貨・ありがとう」という名称にした。
  通帳方式は子どもや高齢者・障害を持たれた方にも使いやすく、紛失することが少ない。また活動内容の書き込みを確認することで、お互いのありがとうを確認できる。そして団体として活動の把握をしやすい。このような観点から通帳方式とした。

4.ツールの概要

機能

  活動をするとその内容を簡潔にカードに記録する。最初のうちは活動のコーディネートをしたが、次第にその必要はなくなり、自然と動いている。カードが終了し新しいものとの交換に来る時に、団体のスタッフがその都度活動の内容を聞きアドバイスをしている。
  1年間でカードを集計し、各自が活動を自己評価し発表する。また、活動の多かった人の表彰もする。尚、子どもの場合はカードが10冊終わると表彰をすることにしている。活動を定期的に自己評価し報告し合うことで活動の質を確保し、活動の活性化を図ることが大切だと考えている。

作成費用・作成者

  団体の印刷機で作成したので特別な作成費用はかかっていない。カードの用紙は半端でいらなくなったものをお店からもらっている。スタッフが印刷し高齢者や子どもたちが色をぬった手作りである。

5.ツールのしくみ

  • 月に2,3回開催されている研修会に参加し、最初に「時間通貨・ありがとう」を学ぶ。そして、それぞれの自分自身の優しさを確認し刺激し合い、仲間づくりをしてから活動に入る。
  • 「助ける」側でボランティア活動を体験すると、ふれあいを通して「助ける」ことが一方的ではないことを学ぶ。つまりその活動を体験することで、自分が幸せになっていることに気づき、発見する。そのことを相手の方と話し合い、「ありがとう」の感謝の気持ちをお互いに交換する。このように人と人とのふれあい活動は、双方が幸せになり、周囲も幸せにすることを学ぶ事ができる。
      例えば、子どもがお年寄りにお茶を入れてあげた。まずそのことを書き込む。するとお年寄りから「賢い子」と誉めてもらい、とても嬉しく思った。その気持ちを素直に書き込む。そしてお互いにカードを見せ合い、相手の能力や優しさを見つけることができる。
  • 1枚のカードで10回まで書き込みができる。10回書き込むと新しいカードと交換する。1年間でカードを集計する。そして、活動を自己評価して発表をする。
  • 「時間通貨・ありがとう」は、能力に応じての活動であるため、30分以内の気軽な活動と一応決めているが、その活動が、いくら長くなっても短くなっても双方で希望し合えば、時間は重要な問題でないと考えている。
      大切なことは、ふれあい活動が近隣で流通することで、みんなで幸せづくりをしていくことの手法として活用している。

6.導入のきっかけ

  直接のきっかけは堀田力氏の講演を聴いたこと。そしてその言葉を団体のスタッフに伝えることで、スタッフの中にも時間通貨に取り組もうという気持ちが湧き起こった。また、その間財団法人さわやか福祉財団のアドバイスを適宜受けることができた。

7.主な活動メニューと活動内容

  団体の様々な活動が対象となる。

  • 近隣のボランティア活動(家事援助、話し相手、移送送迎等)
  • 遠距離介護の本人及び家族へのサポート
  • 人材教育の手法として、学生の研修や市民への働きかけ
  • 介護保険事業におけるインフォーマルケアとフォーマルケアとをドッキングした形のケアープランの作成・実施など。
  • 「時間通貨・ありがとう」のネットワークづくり。

8.苦労したこと、工夫したこと

  時間通貨の活用が地域福祉を推進する団体づくりにつながるのか確信をもてないことがあった。しかし堀田力氏とエドガー・カーン氏(タイムダラー創始者)の対談を聞き、尊厳へのサポートの手法が時間通貨であり、人々の幸せづくりだと理解した。そして、この手法がこれからの地域福祉に有効であり、小さな子供から寝たきりの高齢者まで、能力に応じて活動できることを理解した。
  子どもたちにも、このことを話すことで、活動に興味が出てきて、優しさの遺伝子を刺激することを実践の中で学んだ。
  会う人ごとに「時間通貨・ありがとう」の話をし、広めている。素晴らしい活動の評価をし、その活動を多くの人に伝えることの効果は大きい。新聞社や行政にも口コミで膨らんでいっている。

9.成果

  • 「時間通貨・ありがとう」のネットワークが徳島県内外に大きく広まったこと。
  • 地域福祉づくりの実践の一つとして理解されたこと。
  • 人の尊厳を維持し向上させるツールとして(幸せづくり)理解されたこと。
  • 新しい福祉文化を市民の手で作り上げる手法として理解されたこと。

10.今後の課題と展開

  人々に非常に受け入れやすい活動であり、上記のような大きな成果を上げることができた。今後は、伝える内容をさらに整理し、子供にも理解しやすい内容や、面白い多くの技法を取り入れてゆくことが大切と考えている。そして、事例の評価をする機会を多くつくることで、個人個人が深く理解し活動が自分の幸せにつながることを学ぶことが重要であると考えている。
  今後の展望としては、「時間通貨・ありがとう」を活用する団体のネットワークである「すだちネット21&時間通貨・ありがとう」を「地域福祉推進サポートセンター」として民営・民設でNPO法人化し、活用を広めていきたい。

11.参加者の声

  • ボランティアには、する側、される側がないことを感じ考えが変わった。(小6)

お問合せ先

生涯学習政策局社会教育課

-- 登録:平成21年以前 --